雛のころ 小間もの丸藤看板姉妹(四)
  • 完結

雛のころ 小間もの丸藤看板姉妹(四)

748円 (税込)

3pt

3.6

初午のころ。小間物商「丸藤」では主の藤兵衛が、当代一の根付を望む好事家の相手をしていた。総領娘の里久は、客の話を粘り強く聞く父に感服しきりだ。そんな娘に父は、若き日に根付が原因で喧嘩別れした友との苦い思い出を打ち明ける。二十年ごしのいさかいを取り持とうとする里久。雛の節句のころには、茶道をよくする得意客のあしらいに失敗し、妹・桃が通うお茶の師匠のもとに渋々見学に行くこととなった。正座が苦手で、これまでお茶の稽古には嫌な思い出しかなかったが……。人情に厚い姉・里久と小町娘の妹・桃。仲の良い看板姉妹の物語、第四作。

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小間もの丸藤看板姉妹 のシリーズ作品

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  • 跡とり娘 小間もの丸藤看板姉妹
    完結
    748円 (税込)
    江戸の真ん中、日本橋伊勢町の小間物商「丸藤」は、紅やおしろい、櫛やかんざしなど、きらびやかな品揃えが自慢の大店だ。その「丸藤」の娘ふたりのうち、幼いころから病弱で品川で暮らしていた姉の里久が、年頃を迎え、家族のもとに戻ってきた。ところがその里久、漁師町の暮らしにすっかり染まり、まっすぐな物言いと大店の娘らしからぬ立ち居振る舞いで、実の母も妹・桃も戸惑うばかり。だが、里久の底抜けの前向きさが、閑古鳥が鳴き始めていた店を少しずつ変えていって──。おてんばな姉と小町娘の妹、看板姉妹の物語。
  • 妹の縁談 小間もの丸藤看板姉妹(二)
    完結
    748円 (税込)
    夏の空が晴れ渡る七月十六日。日本橋伊勢町の大店、小間物商「丸藤」の総領娘・里久は、藪入りでも里帰りはしないという小僧の長吉につき合って、蔵前の閻魔堂へ参拝に来ていた。どことなく寂しげな長吉を誘い、里久は屋台の天ぷらを堪能するが? 一方、暦は進んで十月。里久の妹で、伊勢町小町と呼ばれる丸藤の看板娘・桃のもとに、縁談が舞い込む。姉より早い妹の縁談に、両親は戸惑い、想い人のいる桃の胸の内は揺れに揺れて──。日本橋の老舗小間物商をもり立てる姉妹の物語、大好評第二作。
  • 寒紅と恋 小間もの丸藤看板姉妹(三)
    完結
    748円 (税込)
    冬晴れの続く十一月。小間物商「丸藤」の看板姉妹・里久と桃は、飾り職人の清七に、鷲神社の酉の市に案内してもらうこととなった。待ち合わせた社に着くと、清七は母娘らしきふたりを連れていた。愛想のよい母親と反対に、娘・お豊はつれないどころか、敵意むき出しである。その理由とは──。丸藤の品には手が出ない女たちを喜ばせたいと願う姉・里久。いつもまっすぐな姉にほだされ、少しずつ己に素直になっていく妹・桃。日本橋の老舗小間物商をもり立てる姉妹の物語、大好評第三作。
  • 雛のころ 小間もの丸藤看板姉妹(四)
    完結
    748円 (税込)
    初午のころ。小間物商「丸藤」では主の藤兵衛が、当代一の根付を望む好事家の相手をしていた。総領娘の里久は、客の話を粘り強く聞く父に感服しきりだ。そんな娘に父は、若き日に根付が原因で喧嘩別れした友との苦い思い出を打ち明ける。二十年ごしのいさかいを取り持とうとする里久。雛の節句のころには、茶道をよくする得意客のあしらいに失敗し、妹・桃が通うお茶の師匠のもとに渋々見学に行くこととなった。正座が苦手で、これまでお茶の稽古には嫌な思い出しかなかったが……。人情に厚い姉・里久と小町娘の妹・桃。仲の良い看板姉妹の物語、第四作。
  • ふたりの道 小間もの丸藤看板姉妹(5)
    完結
    770円 (税込)
    残暑の頃。小間物商「丸藤」の手代として信頼厚い吉蔵が、実家の味噌屋の主となるため、店を去ることになった。吉蔵を敬愛する総領娘の里久は、動揺を隠せない。吉蔵は主・藤兵衛に、「私の次の手代は里久お嬢さんに」と進言。今まで自らが丸藤で培ってきたすべて、商人としての自覚と自信を里久に教えこむことを、最後の奉公とさせてほしいと頭を下げる。商いに向き合う里久の奮闘、妹・桃の嫁入り、そして里久の縁談……成長した看板姉妹の物語、感動のシリーズ完結篇。

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雛のころ 小間もの丸藤看板姉妹(四) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    4作目、物語の世界にようやく引き込まれてきた。
    桃の一途な思いが実を結ぶといいなあ。景気の良い時代が羨ましい、、

    0
    2023年04月17日

    Posted by ブクログ

    シリーズ第4弾。

    耕之助の辛さばかり目立っていたが、実は富次郎の方が辛かったのかもしれない。
    大好きな兄なのに、家族からのけ者にされ、結果、縁を切り、家を出ていくことに。何も出来ない、置いていかれてしまった。耕之助には丸藤の皆がいて救われたが、富次郎はどうだったのか。一人路地裏の甘味屋にいる姿を想

    0
    2022年11月23日

    Posted by ブクログ

    202109/シリーズ第4作目。姉妹は勿論、奉公人達含め店のみんなが優しく仲良しなので穏やかに読めて和む。見方によっては、主人公・里久が出しゃばりお節介なのかもしれないけど、物事が進み良い結果になるので平和で良い。色々出てくる小間ものの描写も良く、丸藤に行ってお買い物したくなる。今後も楽しみなシリー

    0
    2021年09月15日

    Posted by ブクログ

    小間物商「丸藤」の看板姉妹里久と桃の物語シリーズ4弾。今回は父と幼馴染との長年の諍いをきっかけにした不通を取りなそうと動く里久の話や、桃の茶道の先生との触れ合い話がある。
    変わらぬようで、少しずつ大人になっていく姉妹の姿が描かれていて、今後が楽しみ。

    0
    2021年09月14日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    このシリーズ大好きです。
     里久は品川の港町育ちなので、江戸の大店のお嬢様としての振る舞いが最初の頃はできなかったんですね。

     桃はそんな里久が苦手で、化粧もしない、立ち居振る舞いもできない、言葉遣いも荒いと言っていたのが、この巻ではすっかり仲良くなって

     今回は父である藤兵衛がかつて根付のこと

    0
    2021年08月14日

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