ヴェネツィアの宿

ヴェネツィアの宿

719円 (税込)

3pt

ヴェネツィアのフェニーチェ劇場からオペラアリアが聴こえた夜に亡き父を思い出す表題作、フランスに留学した時に同室だったドイツ人の友人と30年ぶりに再会する「カティアが歩いた道」。人生の途上に現われて、また消えていった人々と織りなした様々なエピソードを美しい名文で綴る、どこか懐かしい物語12篇。

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ヴェネツィアの宿 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    家族、そしてさまざまな人たちとの出会いが著者の人生に大きく影響を与えたのだなあと感慨深かった。戦後間もない時代、その時代に留学を実行したことや結婚を目標としない女性の生き方を考えていたことに感動する。女性として憧れる生き方だ。また、文章の表現が丁寧で美しく、その土地の空の色や風、空気感、草花の色など

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    2022年09月07日

    Posted by ブクログ

    洗礼者ヨハネは、苦行しながらキリストが世に出るのを待ちわびたというが、キリストのようにはではでしく弟子に囲まれるのでもなく、これといった逸話もないまま、ヘロデ王の逆鱗にふれて処刑され、孤独な生涯を終える。ヨハネは、生きることの成果ではなくて、そのプロセスだけに熱を燃やした人間という気がしないでもない

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    2022年08月21日

    Posted by ブクログ

     イタリア生活を書いた内田洋子さんのエッセイ集を読んだので、今度は須賀敦子さんのイタリア地名の付いたエッセイ集を読んでみた。
     お二人とも素晴らしい文章力をお持ちだが、視点は全く逆である。
     内田さんはご自分を透明化させて周りの人たちを小説のように描写する。  しかし、須賀さんは何処までいっても須賀

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    2022年05月30日

    Posted by ブクログ

    初めて読む須賀敦子は、引き込まれるように読み終えた。
    本書の解説を関川夏央が書いているが、その解説と、Wikipediaで調べた須賀敦子の生涯は、おおよそ下記のようであった。

    ■1929年生まれ。
    ■20代の終わりからイタリア在住。1961年にイタリア人と結婚するも、1967年に夫が急逝。
    ■19

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    2021年05月08日

    Posted by ブクログ

    イタリア語翻訳者の須賀敦子さんのエッセイ集。彼女が翻訳した本は読んだことがあったが、エッセイを読むのは初めて。
    どれも心にしみて、とても良かった。でも妙に共感できたのは、私がヨーロッパに住んで似た人生を送っているからだろう。それにしても、彼女の感性はすごい。本書は、彼女がフランスやイタリアへの留学時

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    2017年09月21日

    Posted by ブクログ

    名文。

    これは読む人を選ぶと思いますが、本好きなら一度は読んでほしい。

    水のようにすらすらと読めて楽しいエッセーもいいけど、たまにはこういう文も読まないとダメになってしまう。
    しっかりと意識して読まないと一つ一つの文が意味を持って入ってきません。でも、読めば読むほど、面白いし情景が心に迫る。

    0
    2015年06月05日

    Posted by ブクログ

    須賀さんの家族についてのエッセイが多いこの本。
    若い頃、けっこう家族のことや留学のときの苦労の話が多く語られている。

    年をとってから再び会った友人と1時間を共に過ごしたとき、あまり語らうことができなかったけど、友人のたたずまいを見ていい人生を送っていることが感じ取れたそう。
    この話を読んで、今も昔

    0
    2014年07月12日

    Posted by ブクログ

    戦前・戦後の古い佇まいを残した東京と京都、ヨーロッパが憧憬の対象だった時代、厳格さと格式を残したミッションスクール、ヨーロッパでの寮生活、静謐で上品だった時代の記録。須賀敦子の視線は柔らかく、居住まいを正したくなる。あの時代に生きていたことが羨ましい。

    0
    2012年10月27日

    Posted by ブクログ

    須賀さんの文章に初めて触れた時
    ?と、疑問符が湧いた。
    初めての味覚に戸惑う子どもに
    なった様で、それは新鮮さを持って
    何度も何度も口の中で須賀さんの言葉を転がすのだが、不思議とぴったりの
    形容が浮かばない。
    彼女の人生に触れれば、糸口が見つかるだろうか?
    そんなわけで、私の須賀敦子探しの旅がこの本

    0
    2012年10月03日

    Posted by ブクログ

    ずっと読んでいた本。借用本で一区切り。

       ヴェネツィアの宿
       夏の終わり
       寄宿学校  
       カラが咲く庭
       夜半のうた声
       大聖堂まで 
       レーニ街の家
       白い方丈
       カディアが歩いた道
       旅のむこう
       アスファデロの野をわたって
       オリエント・エク

    0
    2012年11月19日

ヴェネツィアの宿 の詳細情報

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