闇の奥(新潮文庫)

闇の奥(新潮文庫)

19世紀末。アフリカ大陸の中央部に派遣された船乗りマーロウは、奥地出張所にいるという象牙貿易で業績を上げた社員、クルツの噂を聞く。鬱蒼たる大密林を横目に河を遡航するマーロウの蒸気船は、原住民の襲撃に見舞われながらも最奥に辿り着く。そこで目にしたクルツの信じがたい姿とは――。著者の実体験をもとにし、大自然の魔性と植民地主義の闇を凝視した、世界文学史に異彩を放つ傑作。

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闇の奥(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    全てを支配できると思い込む人間の傲慢さ
    不可能な事をできると信じ、できなかったら狂い出す人間の滑稽さ

    一見輝かしいことは、多くの人の肉体と精神が犠牲になって生まれているのだと思った。

    人が求めているのは平等ではなく、人よりも上に立つ事なのだと思う。

    地味にクルツの妻がホラー。

    0
    2022年12月20日

    Posted by ブクログ

    いわずと知れた地獄の黙示録の元本。出張先の書店で見かけて購入。
    原始の混沌に魅せられてしまった殉教者に魅せられてしまう物語なんだろうか。
    虐殺機関の元ネタなんだろうなー。

    0
    2022年11月28日

    Posted by ブクログ

     古典を読まなくなって何年にもなる。十代、二十代の頃は、向学心も強かったためか古典ばかり読んでいたのに、今は新作の追っかけに四苦八苦してそれで済ませている自分がいる。でも古典は、今も時に気になる。未読の古典はずっと心の片隅で消化されることなく遺り、燻り続ける熾火である。

     本作は多くの方とおそらく

    0
    2022年11月18日

    Posted by ブクログ

    狂気の描き方がほわっとしてるというか、表面的に読めばそこまで気が違ってるようには思えない。わかりにくい、といえばそれまで。この作品にホラーやサイコパスめいたものを期待してはいけない。そこらへんに散らばってる出来事や事実を拾い集めると、胃がもたれるような気味の悪さが浮かんでくるタイプ。じわじわきますね

    0
    2022年11月03日

    Posted by ブクログ

    象牙と病気になった出張所長を回収するため、蒸気船の船長になってコンゴの川を遡行。
    ドラえもんの大魔境を思い出します。

    0
    2024年02月18日

    Posted by ブクログ

    やっぱりアフリカ行ってみたかった〜!という的外れな感想。
    最後の対話の迫真さ。
    まぁ人生何かを信じたところでそんなもん。他者は他者。

    0
    2023年09月28日

    Posted by ブクログ

    訳者の注釈によると、”wildness”に『大密林』という訳語を当てたとのこと。日本語の表現の多彩さを感じる話であった。
    アフリカの蛮地に文明の光をもたらす使命に燃えてコンゴの奥地に来た筈のクルツは、文明的ルールの縛りのない大密林の中で、逆に蛮行を為す側になってしまう。これがクルツ個人の人間性に依る

    0
    2023年09月10日

    Posted by ブクログ

    植民地時代のアフリカの中央、コンゴでの話。著者の実体験を基にした小説ということで生々しさを感じた。植民地政策の傲岸さ、大自然の神々しさ、人類の非力さが伝わってくる。2023.5.19

    0
    2023年05月19日

    Posted by ブクログ

    クルツが自然に負けおかしくなっていて
    主人公は失望はしても、特に何も変化していない印象だった。
    短い話なのに停滞感が伝わってくる。
    名前が出てこないくらい人として扱われてない人が結構出てくるのが、植民地の考え方を現していて怖い。
    主人公は闇の奥は見えないままなのか?
    一度見続けたことで、あの森の中で

    0
    2023年05月18日

    Posted by ブクログ

    カーツ大佐・・じゃなかった、
    クルツ氏よ、お前の狂気はその程度か?

    「恐怖じゃない!恐怖じゃない!」よ!

    0
    2023年01月10日

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