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メディチ家の恩顧のもと、祭りに賑い、楽しげなはずむような気分に覆われた花の盛りのフィオレンツァ。「私」と幼なじみのサンドロ(のちのボッティチェルリ)は、この日々が過ぎゆく人生の春であることに、まだ気が付いていなかった――壮大にして流麗な歴史絵巻。
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Posted by ブクログ
ボッティチェルリとフィオレンツァの回想録 街の栄枯盛衰、限りある生命と美、永遠の愛 がテーマ であると想像しながら読んでいる 起承転結の ハッキリした物語だと思う。10章は 転 であり、目線が大きく変えられた 著者が伝えたいのは フィオレンツァ、メディチ家の歴史の中で、ボッティチェルリが、永遠...続きを読むの命を吹き込んだ ヴィーナス画を どう描ききったか と言うことだと思う ボッティチェルリの画集と一緒に 読む方が わかりやすい 塩野七生さんが描く人物より 内心や背景が詳しく記述されているので、長く感じるが、理解しやすい
辻邦生という方の作品ははじめてだし、イタリアのことも、ボッティチェリのことも全く知らないので、読むのに苦労するだろうなと思いきや、読みだしてみるとはまってしまいました。
ボッティチェルリの回顧を友人が老境のみになって することによって、またフィレンツェを舞台とする ことにより永遠とは、存在とは、生きるということ、死とは 何かを問いかけていると思われる小説。 平明だけど教養と優しさと死と輪廻を感じる。。 あと3巻長いけど気長によもうー。
15世紀フィレンツェの社会状況を、ボッティチェリの親友で古典学者が70代になってから、昔を振り返る形で描いた歴史小説。 全4巻の長編で、心情や社会状況が克明に描かれている。15世紀半ば~後半の全盛期のフィレンツェを振り返りながら、全盛期と言われる時代に、凋落の兆しがあったことを丁寧に記述していく。 ...続きを読む現代は経済社会の変化が激しく速いのかと思っていたが、当時もさほど変わらないなと思いながら、読んでいる。
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