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〈虚飾を焼け、虚栄を打て〉メディチ家を糾弾する修道士サヴォナローラの舌鋒にフィオレンツァ市民は次第に酔いしれ、熱狂していくのだった。盛りを過ぎた大輪の花が散り急ぐかのように花の都の春が終わりを迎えるのをひしひしと感じる「私」だが――ボッティチェルリの生涯とルネサンスの春を描いた長篇歴史ロマン堂々完結。
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Posted by ブクログ
フィオレンツァの、壮大な叙事詩を読み終えた。 サンドロ(ボッティチェルリ)で始まり。 ロレンツォ(メディチ家)に継がれ。 ジロラモ(サヴォナローラ)で終わる。 芸術家(サンドロ)が生まれ。 パテント(ロレンツォ)が育み。 宗教家(ジロラモ)で影を落とす。 そんな4部作であった気がします。 今...続きを読むの世の中、ここまでの長編を読むに耐えれる読者が少なくなっている事もあるとは思うし、同じ言い回しを感じることも遠ざける理由かとは思いますが、やはりここまで長時間読むことに付き合うと、心に残る残像も、全然違ったものになるなーと思いした。 ただ、求められるからかと思いますが、長編やこんな叙事詩を書ける(挑戦)する文筆家も、なかなか見なくなって寂しい気分も同時に味わいました。 サンドロの、 「目をそらすな」 というセリフがずっと胸のどこかに引っかかったまま。 それを感じつつの読書でした。 p.s. 小説家の飯嶋和一さんの作品も好きなんですが、ここまでの辻さんのような長編はまだ記憶にないので、もし書いてくれたら読んでみたいな、と感じる作家さんの一人。
序盤から破滅を予感させる物語でしたが、むしろその破滅の予感があったからこそ、美しさを感じ続けることができたように思います。 引用の、無駄と思える美しさをかみしめたのなら、無駄を排すという考え方は賛成できるが、ただ頭ごなし、非寛容に排斥するというのはよくない、というのには共感しました。 最終巻、栄...続きを読む華を極めたフィオレンツァが破滅していく様、その時の人々の様子は、どこか今の日本を彷彿とさせます。 なんとなく心に立ち込め、世の中全体を覆っているひっ迫感、不安感。それを感じているとどうしても極端な、わかりやすいことを言って人々を導いてくれる「英雄」を求めて熱狂してしまう。どこかに敵を求めて、潔癖な感覚で、それを排斥することにやっきになってしまう。 栄華を極めた人も、町もやがては破滅を迎えてしまうのでしょうか。
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