配信予定・最新刊 日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 1 NEW 2860円(税込) カート 試し読み 日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 2 NEW 2640円(税込) カート 試し読み
作品一覧 2024/04/25更新 雇用、金利、通貨の一般理論 (日経BPクラシックス) 試し読み フォロー 代議士の誕生 試し読み フォロー テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス 試し読み フォロー 日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 1 NEW 試し読み フォロー 日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 2 NEW 試し読み フォロー 民主主義のファイブ・フォース分析 政治産業にイノベーションを! 試し読み フォロー 1~6件目 / 6件<<<1・・・・・・・・・>>> 大野一の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 1 ヨーゼフ・シュンペーター / 大野一 シュンペーターといえば「創造的破壊」の概念を提唱した人物として日本人にもなじみの深い経済学者ですが、その概念を紹介したのが本書になります。本書は第二次世界大戦中の1942年に発刊された本ということで、そのあたりの背景を考慮しながら読み進めると良いかと思います。また本書では、序文としてシュンペーター伝...続きを読むを書いているトーマス・マクロウによる紹介文が掲載されていますが、これは非常に良い。本編を読み進めるに当たっての素晴らしいガイドラインになっています。 上巻では第1部マルクス主義、第2部資本主義は存続できるか、第3部社会主義は機能するか、が収録されています。第1部では、マルクスの資本論簡潔に説明し、批判を加えていて、資本論になじみのない人でもマルクスの考えがよくわかるようになっています。第2部は本書の本丸ともいうべきパートで、冒頭に「資本主義は存続できるか。いや、そうは思えない」という断言からはじまっていて、読者にショックを与えています。そして中身を読み進めると、シュンペーター氏がいかに現実世界を認識しているか、人間の心理や非合理的な行動、不確実性への企業の対処方法などを鋭く分析していて、とても感銘を受けました。経済学者で理論だけをやっている人は、実業界の人間からすると、「まったく世の中をわかっていない」という評価が与えられることも多いですが、シュンペーター氏は実業界の人間以上に経済や経営の奥深くまで理解しているという印象を受けました。シュンペーター氏の予言は外れた、とかこの部分はまちがっている、と批判する人もありますが、本書からいかに多くの気づきを得られるかの方がよほど大事で、私からすれば間違いの箇所を批判するより、多くの気づきを得させてくれた感謝の方が大きいです。 第3部の社会主義については、正直あまり感銘を受けませんでしたが、その理由として定義している社会主義の範囲が広いこと(現実世界でもそうですが)、またwhat if的な記述が多く、ほとんどフィクション的な印象を受けてしまいました。ただそれこそがシュンペーターの狙いかもしれない(つまり社会主義はフィクションのようなものだ)とすると、それはそれでやはりシュンペーターのすごさではあると思います。資本主義の将来を考える人にとって本書は必読書だと思います。 Posted by ブクログ 日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 2 ヨーゼフ・シュンペーター / 大野一 第2巻では「第4部:社会主義と民主主義」、「第5部:社会主義政党の略史」に加えて、戦後のその後の展開へのコメントとして、「イギリス第三版への序文(1949年)」と「社会主義への行進」というシュンペーターが亡くなる直前の(不完全な)論文が収録されていました。 率直な感想はというと、第1巻での資本主義の...続きを読む深い洞察パートに加えると、第4部、第5部はやや物足りない感がありました。特に民主主義に関しては歯切れの悪さというか、分析の切れ味がどうしても資本主義に対するのに比べれば悪いなという印象でした。その意味で予想外だったのが第5部がとても面白かったこと。冒頭には自分は専門家ではないが、と断っていますが、そこらへんのジャーナリストよりはずいぶん読者をひきつける文章だったと思いますし、とても勉強になりました。第1巻よりはボリュームが少ないのであっという間に読めると思います。 Posted by ブクログ テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス カール・B・フレイ / 村井章子 / 大野一 まさに「自動化」の渦中にある現代テクノロジーにおいて「人々の仕事は機械に奪われてしまうのか?」「社会経済は、人々は、どうなってしまうのか?」という大問に、真正面から対峙した重厚な一冊。 古くは先史時代から技術革新の歴史を顧みながら、特に近代以降の大変革ーーイギリス産業革命並びに第二次産業革命ーーを...続きを読む敷衍し、これらがいかにして起こり、特に労働者に対してどのような影響を与えたのかについて考察を重ねていく。またこれらの決定因子として、2つの労働の型ーー「労働置換型」と「労働補完型」ーーを提示し、補助線とすることで、難題を柔らかく解きほぐしていく。 著者曰く、特にブルーカラーで起きている自動化はまさに「労働置換型」であり、これはかつてない規模で広範に起きていくということ。そして「労働補完型」のテクノロジーを活用する者のみが富む世界が、目前まで迫っているということ。 これらを整理した上で、終盤では特にアメリカ社会にフォーカスし、現在進行形で起きている格差の拡大、中流階級の喪失およびポピュリズムの台頭といった地殻変動へ論展開しながら、解決策を教育、"戦略的"BI、インフラ、住居規制等に求めていく。 日本社会でも同様に起き始めている世界的な構造変化であるだけに、世界最先端の論者の思考に触れることができて、月並みだけどものすごく勉強になりました。 Posted by ブクログ 雇用、金利、通貨の一般理論 (日経BPクラシックス) ジョン・メイナード・ケインズ / 大野一 難解、(過去の翻訳書は)訳がよくない などと聞いていたので敬遠していたが新薬が次々出て本書を手に取ってみた マクロ経済学を学んだ後だと、真髄が分かる、までは行かないがそんなに難解でもないのでは? ただ、ケインズを下敷きに次へ行こうとしている経済の元では本書が熱狂で迎えられた感じとかは今ひとつというか...続きを読む全然分からないし、概念ならマクロ経済学の良いテキストがたくさんあるし、研究者以外が本書を読む価値が分かりにくいですね 再読すると味わえるものもあるか? Posted by ブクログ テクノロジーの世界経済史 ビル・ゲイツのパラドックス カール・B・フレイ / 村井章子 / 大野一 民主主義社会である以上、テクノロジーの進退は大衆がその恩恵を享受できるかどうかによって、ゆっくりと決まっていく。 蒸気や電気など、汎用的な過去のテクノロジーは発明されてから広く受け入れられるようになるまで時間がかかった。 また、受容されてから大衆にそのメリットが及ぼされるには数世代の時間がかかる。 ...続きを読む人々はテクノロジーのメリットを短期的には過大評価し、長期的には過小評価する。 キーワード:資本家、国家、政府、労働者、中流階級 鉄、鉄道、蒸気、自動車、電力の発明 Posted by ブクログ 大野一のレビューをもっと見る