作品一覧 2021/12/16更新 内田百閒随筆集 試し読み フォロー 百鬼園戦後日記 試し読み フォロー 文豪怪奇コレクション 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 内田百閒の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 文豪怪奇コレクション 猟奇と妖美の江戸川乱歩 江戸川乱歩 / 東雅夫 猟奇と妖美をテーマにした江戸川乱歩短編集。 乱歩の短編は割と有名なやつは大体読んでいる気でいたけど「蟲」と「防空壕」と最後の対談は初読みでした。再読のものも含め、やはり乱歩は面白い。この性癖にぶっ刺さる感… 「蟲」は強烈だった。引きこもりの青年が恋に狂ってついに相手を殺してしまう。美しい彼女の死骸を...続きを読む自分だけの土蔵に連れ込んでうっとり眺める青年だけど、最初は美しかった死体が徐々に腐っていく様子がグロテスクで、乱歩作品でここまで直接的にグロいのは珍しい気がした。 「防空壕」は前半の空襲の描写が鮮烈で、降り注ぐ焼夷弾や燃え上がる街を主人公は美しいと感じているんだけど、空から爆弾降ってくるの想像したらめちゃくちゃ恐ろしかった。主人公は咄嗟に逃げ込んだ防空壕で偶然居合わせた謎の若い女性と情を交わすが、その女性は気付くと消えていた。その女性が忘れられなくて探し歩く主人公…で、後半のオチには笑った。他の作品とはちょっと毛色の違う話で面白かったです。 「白昼夢」久々に読んだけど、悪夢の一瞬を切り取ったような作品で短いけど印象深い。古い映画のような映像が目に浮かんでくる。 「芋虫」「押絵」「人間椅子」「目羅博士」…その他全部好きな作品です。 Posted by ブクログ 文豪怪奇コレクション 耽美と憧憬の泉鏡花 〈小説篇〉 泉鏡花 / 東雅夫 怖かったです。 これまで鏡花を読む時は、悲しくて悔しくてしゃくりあげるほど泣いたり、気持ち悪すぎて読むのをやめたりすることもありましたが、これはそういうものだ、と腹をくくって距離をとって読んだので読めました。高野聖読める人すごいよな。私まだ無理かも。 狸が子供を化かすくだりと蟹が美味しい話が可愛らし...続きを読むくて好き。 一目惚れで惚れ抜くのもよいですが、時間をかけて愛しくなる夫婦もよいですね。 そして幽霊はやっぱり女の人でなくちゃ。 呪いも恨みも女のものです。 そして恐怖に叫ぶのは男なればこそ、現実世界の強い者と弱い者の立場が逆転する、という爽快感があると思う。 ホラー映画ってなんで女の子が叫ぶんでしょうね。謎。 最近は男性社会への嫌悪感を表現する作品として、女性主人公だったりシスターフッド?だったりの映画もありますが、ここ!お化けになって男に復讐する女の物語は昔からたくさんありますよ!と声を大にして言いたい。 ちくま文庫の鏡花集成が絶版なのでどうしようかと思ってたら、この東さんという方がこうやって編集して出版してくれるのでありがたい。 アンソロジストって何?すごくいい仕事してると思う。埋もれている名品を掘り起こすなんて私もやりたいくらいなんだけど。 美しい日本語。唯一無二。 表現もさることながら、登場人物の発言がたまらない。 文学って久しぶりに読んだ。いつもはずれのないエンタテインメント、ミステリか歴史物ばかり選ぶから。文学は当たりはずれがあるけれど、勇気をもって開いてみると意外な吸引力で他のエンタメ何もいらなくなる、なんてこともあったりするから、新しいものに尻込みしない筋肉を鍛えておくのも大切ですね。小林も言うとおり。 あと、鏡花のお化けってオリジナル?知らないものばっかりって思ってましたが、そんなことなく有名なお化けがたくさんいたのですね。私が知らないだけだった。京極夏彦読むから妖怪の名前覚えてきて楽しい。漢字表記同じだし。もっとわかるようになるはずだから何度も読み返そう。 Posted by ブクログ 文豪怪奇コレクション 恐怖と哀愁の内田百閒 内田百閒 / 東雅夫 今までいろいろ怪談モノ読んできましたが、この本が一番読んでる最中にゾワゾワとしてくると言いますか、読者のメンタルが不安定になっていくような恐怖を感じさせてくれて、とても面白かった。 目が覚めた後に振り返ると理論の展開がおかしいことに気づく夢物語と言えばいいか……夢を見ている最中は変な展開になっても...続きを読むそれが「正常」として進んでいく奇妙さ。その世界の中に素面で放り込まれたような恐怖感――といった感じで。描かれてる世界が、現実なのか夢日記なのかわからない不穏さがたまらなくツボでした。 Posted by ブクログ 文豪怪奇コレクション 猟奇と妖美の江戸川乱歩 江戸川乱歩 / 東雅夫 あー面白かった。 乱歩のこーゆー系は河出文庫の『不気味な話1江戸川乱歩』読んでたから中身はほとんど知っとる話やったけど、なんべん読んでもおもしろーーい。 もうこんなんばっかり読むせいで、例えば「人でなしの恋」とか、いやまあまあ変態じみとるけどまああるわいそういうこと、とか思ってしまっとる。 読んだこ...続きを読むとあるのんばっかりやとしても、最後の文庫初収録という座談会がめちゃめちゃ面白かったので買ってよかった。わたしは実は卒論や修論で雨月物語を読んでいたので、あの世のものや境界が大好きなのですよ。 それにしても乱歩の探偵ものじゃない、幻想怪奇系の作品を集めたアンソロジーはもうないのかな??探すの大変でさーー。解説で東雅夫さんが書いとったとーり、あとは怪談入門を読んどこう。 Posted by ブクログ 百鬼園戦後日記III 内田百閒 戦後日記、完結。 百閒先生の日常。日々の天気とお酒のこと。 家にやってくる編集者の仕事の依頼を「ことわる」。別の日には、原稿を書く。 しかし、毎日毎日、よくお酒を飲むなぁ、と。 Posted by ブクログ 内田百閒のレビューをもっと見る