近代日本は、政府の若い官僚の志の高さ、凛呼たる倫理観、深い礼節と教養、変化に対処する勇気があったからだということがよくわかった。
今、伊藤博文の日の丸演説を説いた際の情熱を持った政治家は、いったい何人日本にいるだろうか。
鉄血宰相ビスマルクのスピーチは、現代の我々にも注意喚起する。(下に引用)今日の
...続きを読む志士の政治判断を待つしかない。
科学技術・実学と普通教育の重要性は、当時のアメリカから示唆を受けた。勤勉にするための教育だった。これも今大切にしなければいけないことだ。
終章で、筆者は上に立つものは、使命感・問題意識・目的・青写真・ビジョン、バランス感覚、リアリズムを学びなおす必要があると述べている。各教育機関のプログラムは常にこれらを意識すべきだと思う。やはり、しっかりとした精神を持ち、教養を積んでいくしかない。