ルーシー・フォーリーの初翻訳。もしかしたらデビュー作かも。かなり評価は迷ったけど、星4寄りの星5で。
アイルランド沖の孤島で行われる有名俳優と若き女社長の結婚式。
嵐が近づく中、いよいよ式も盛り上がってきたところに停電が。そして響き渡る悲鳴。どうやら誰かが殺されたようだが。。。という冒頭に始まり、
...続きを読むおおよそ5人の視点で物語は進む。
おそらく一番評価が割れるところだと思うが、誰が殺されたのか、本当に最後の最後まで伏せられた状態で進む(途中ダレるかどうかで評価が分かれそう)。中編だったら、文句なしの作品だったかもしれない。
殺した犯人ではなく、殺されたのは誰なのか、そこに特化したスリラーであり、そこまでの過程が5人の視点と現在の状況とで交互に示される。それぞれに抱える事情があり、後半その事情の矛先が同じ方向を向いた時、悲劇が起こる。
それぞれの視点で明かりが消えた時、一体誰が殺されるのか。ラストのたたみかけが非常に良く、色々と予想はしやすいのだが楽しめた。
そして、明かりが消えた。