作品一覧 2018/05/24更新 成田屋のおくりもの 試し読み フォロー 成田屋の食卓 團十郎が食べてきたもの 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 堀越希実子の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 成田屋のおくりもの 堀越希実子 折に触れ読み返したい本 希実子さんの細やかな心遣いがよくわかる本でした。 市川宗家に嫁いだ女性として、ご本人にしかわからない苦労もいっぱいあったんだろうな。 明るく柔らかく、凛とした姿と、気持ちを伝えるおくりもの。 ただ物を贈るという行為ではなく、気持ちを伝える、届けるという背景が大事なんだろうなとあらためて感じまし...続きを読むた。 おくりものの選び方だけでなく、希実子さんの日頃からの丁寧な暮らし方、心の持ち様など、学びが多い一冊でした。 茉衣狐 成田屋の食卓 團十郎が食べてきたもの 堀越希実子 レシピと美味しいものの話も面白いが、歌舞伎役者の毎日を支える家族の大変さが知れる本。それに加えての闘病…それが終わったところで麻央ちゃんへと綴られるが、その相手のお嫁さんさえも先に亡くしてしまったのか…と思うと切なさがこみ上げる。 Posted by ブクログ 成田屋の食卓 團十郎が食べてきたもの 堀越希実子 雲南省から東京に移って、最初は羽田空港の格納庫に住んでいた。やっとまともな生活が蒲田でできるようになってから、始めたのが歌舞伎鑑賞だった。日本の伝統芸能を知りたかった。高校の後輩の奥田健太郎歌舞伎ソムリエにあってから、歌舞伎の見方がよくわかるようになった。 歌舞伎役者で好きなのは、海老蔵である。なん...続きを読むと言っても、オーラをまとった存在感である。 一般の生活とはかけ離れた梨園の食事って、どんなもんだろうと思って手にとった。 成田屋の堀越希実子。故十一代目團十郎の妻であり、海老蔵のお母さんである。文章も品があり、凛としている。「私がお話しできるのは、毎日毎晩、家族と一緒に食べたごはんのこと」という。自分のポジションをよくわきまえている。歌舞伎役者の身体づくりの陰の立役者・サポーターである。 「私が見つけた答えらしくものは、先祖がやってきたことに工夫をプラスして次の人に伝える。形を守り、長く続けるうちにいつか心が入ってくる。そうして心と形が一緒になった時、大事が行われる」うーん。食卓を守りながら、これだけのことを話せるのが素晴らしい。 東京杉並で生まれ、お嬢さんとして成長し、学習院小学校から学習院大学で学び、そして團十郎と結婚する。團十郎は、白馬に乗った王子様だったのだ。 堀越家の祖先は、堀越十郎。天正末年、成田山新勝寺に近い下総国に住んでいた。十郎のひ孫が海老蔵。その海老蔵が役者となって、荒事(武士や鬼神などの荒々しさを誇張して演じる)の開祖、市川團十郎となる。江戸歌舞伎の開祖となる。なかなか子供が生まれなかったので、成田山に祈願したら子供が授かったということで、成田山への感謝を芝居とし、「つわもの根元曽我」を演じることになり、成田屋と言われるようになる。 麻央は、天ぷらをあげるのがうまく、とりわけエビがうまい。團十郎は、それを美味しいと言って食べたという。本来なら、エビを食べない習慣があったようだ。 團十郎は、マグロが好きで、自らさばいていたという。鯛の薄造りも團十郎がつくる。正月から季節に沿った料理の写真が美味しくうつっている。季節を感じさせる。豪華で、手が混んでいる。なるほど、こんな風に、料理に立ち向かうのかという心構えが見えてくる。いろんな料理本の中でも、群を抜いている。成田屋の家紋がついたミツマスのお椀がいい。レシピも巻末にあり、ロールキャベツ、イワシハンバーグなどは、チャレンジしてみよう。 Posted by ブクログ 成田屋の食卓 團十郎が食べてきたもの 堀越希実子 12代目市川團十郎夫人の著書。 市川團十郎家のレベルの高い食生活、著者がいかに気を配っているか家族への愛情を感じた。 闘病についての記述には迫力があった。 海老蔵襲名披露公演の弁慶はかろうじて拝見出来たが、舞台裏では大変なことになっていたとは。 改めて故人の功績を称えたい。 Posted by ブクログ 成田屋のおくりもの 堀越希実子 ご家族のこと、お家のことが丁寧に綴られています。 お嫁さんの麻央さんへの愛も感じました。 素敵な方で、憧れます。 Posted by ブクログ 堀越希実子のレビューをもっと見る