大相撲を関脇で廃業して、アメリカからプロレスを持ち込んだ力道山。
戦後の復興期に、アメリカ人を空手チョップでなぎ倒す姿が街頭テレビに映し出され、彼は国民的英雄となった。
プロレスのこけら落としを、タッグマッチで行ったこと。
世界の強豪レスラーを招聘し、「ワールド大リーグ戦」を開催。
オリンピッ
...続きを読むク的な価値観を持ち込んだアイデアも秀逸だった。
彼が残した二人の弟子。
東洋の巨人--ジャイアント馬場は、元巨人軍の投手。
燃える闘魂--アントニオ猪木は、彼がブラジル遠征中にスカウトして日本に連れ帰った。
両雄はしのぎを削り、やがて袂を分かち、永遠のライバルになっていく。
そして、多くの弟子を生み出した。
完全無欠のエース--ジャンボ鶴田。
炎の飛龍--藤波辰爾。
革命戦士--長州力。
風雲昇り龍--天龍源一郎。
昭和の第三勢力国際プロレスの歴史も語り合われた。
マットを賑わせた外国人ヒールレスラーについても興味深い考察が続く。
昭和プロレスは、本当に面白かった。
そして、これからもきっと面白い。
ファンが記憶の中でその思いを醸成し続けていく。
語り合えば、無限のロマンが広がっていく。
プロレスとは、ゴールのないマラソンだ。