「このラノ2013」で29位にランクイン。全くのノーマークだったので読んでみましたです。
これはちょっと好みは分かれそうだけど、良かった!
主人公のもとに27世紀からやってきた少女カタマリさん。
曰く、その時代の日本は大変なことになっていて、それを阻止するためにきっかけとなった三姉妹を攻略しよう
...続きを読む!という話。
最初にセーブポイントを作って、主人公が失敗するたびに
「デデーン」「アウトー」
とやり直し。
とまあそんな感じでグダグダと三姉妹との距離を縮めていく話です。
主人公の自虐的な一人称形式で進む、独特で軽快な地の文が読んでいて楽しい。
最初はドタバタラブコメっぽい匂いがするけど、中盤以降は結構ガチで恋愛してましたね。主人公がいつのまにか三姉妹の一人を本気で好きになっちゃって、それを自覚する過程が初々しくて良いです。そういう気持ちに慣れていない主人公が、いつも通りのクズっぽい発言で誤魔化そうとするんだけど、誤魔化しきれてない感じが、読んでいてニヤニヤできます。
ただ、最後まで読んで思い返してみると、三姉妹は要らなかったかなと……最後にくっつく一人だけで十分だったんじゃないかと思います。
いい恋愛小説でした。