吉本ばななのレビュー一覧

  • TUGUMI
    ミステリーやイヤミス、ホラーに傾倒するよりもずっと昔に読んだ。名作中の名作。つぐみの姿も、うつくしい風景も、ありありと頭に思い浮かべられる。
  • 幸せへのセンサー
    自分を変えたい、グルテンフリーでもやってみるか、と調度思っていたタイミングで読んで、自分のことを言われているようでびっくりした。もうちょっと気楽に、宇宙に身を任せてと言われている感じ。行き詰まった時読み返したい。
  • おとなになるってどんなこと?


    【気づき】
    さらっと読めるエッセイ集。
    だけど、ものすごく深い。

    対象は子どもの皆さんあるいは、もう大人になってるけど、自分の中の子どもを大切に抱いてる皆さん向けと書かれている。

    だからこそわかりやすい言葉で書かれている。
    でも、先に生きている先輩として、しかし決して上から目線ではなく、ご自...続きを読む
  • 「違うこと」をしないこと
    人生のバイブルにしたい本。
    原点に帰って、自分を取り戻せる本。

    流れに身を乗せて、人生を生きていきたいなと思いました。

    頭で考えて行動に移すことはやめたい。

    なんか嫌だな、なんかいいなていう感覚を大切に生きていきたい。

    一回読んだだけでは落とし込めていないので、道に迷った時には何度も読みたい...続きを読む
  • 哀しい予感
    あの人は、そういったなつかしいものや、胸の痛むことや、どうしようもなく歯ぎしりするようなことのすべてだった。
    あの人がかさをさして雨の校庭を横切ってやってくるのを見ているだけで、僕は何かを思い出しそうになって気が狂いそうになったものです。
  • ハチ公の最後の恋人
    人と人が出会う時、後から思えば、ほとんどが期限付き。別れは付きものだけど、だからこそ別れの悲しみにどっぷり浸るだけに終わらないで、それをエネルギーにして前に進む、どこまでも現実を生きていこうという力を与えてくれる。スペリチュアルな雰囲気や宗教観の中に、あくまで厳しい現実を受け入れて、抱きしめて、自分...続きを読む
  • TUGUMI
    何十年も前の小説なのにそんなの感じさせないくらい面白かった。

    病弱な美少女の設定というのは知っていたけど、想像していた病弱な美少女じゃないツグミにどんどん引き込まれて大好きになった。
    凄くハッピーエンドではないけど、バッドエンドではない。それもいい。

    キッチンもそうだけど、どこかノスタルジックな...続きを読む
  • おとなになるってどんなこと?
    「大人になるということは、つまり、子どもの自分をちゃんと抱えながら、大人を生きるということです。」というのが心に残った。
    子どもの自分を否定せずに、受け入れることが大切。
    今の自分が求めている内容だった。
    大学生や20代におすすめですが、30代以降の方でも共感することもあるように思います。

    大人に...続きを読む
  • はーばーらいと
    ひとことで言ってしまうと、家族で新興宗教に入信した幼馴染を助ける話。閉じられた集団の持つ無意識的な圧力は本当に強力で、なかなか抗うのは難しい。自分の信念や価値観を、自分以外の何か(宗教やインフルエンサーとか)に譲るのではなく、(そっちの方が楽なんだけど)、
    大変だけれども、地に自分の足をしっかりつけ...続きを読む
  • 幸せへのセンサー
    幸せを見失いかけていた私にとってタイミングよくレスキューになった一冊。どんなに解放しても、いつの間にか集まってきて凝り固まってしまう考えの狭窄を吉本ばなな流の優しい破壊で気づかせてくれる。奥歯の筋肉痛よサヨウナラ。


    ──自分を受け入れる。それって自己肯定感とか最近言われている言葉とはちょっと違う...続きを読む
  • TUGUMI
    つぐみの気持ちがすごくわかる。
    病気で何もできない、でも健気に強く振る舞いたい。本当の自分を探しつつ毎日をとにかく過ごす。その真っ直ぐさ、かっこいい。
    本当に死ぬかもしれないと悟った時、つぐみは自分の中で答えを出した。その後のつぐみの成長が見たかった。

    つぐみの周りにいる人物達は暖かく、つぐみを心...続きを読む
  • 夢について
    読みやすい短編集
    よしもとばななさんの世界観に至る吉本さんの性格や考え方が垣間見える。
    人間味あふれる話も多く、読み終わりはほっこりと寂しさを感じた。
    面白い夢や心残る夢を見たら、私はこの本をまた読みたくなるはず。
  • ミトンとふびん
    心の奥が
    ほっと
    あたたかくなる

    言葉にできない気持ちを
    言葉にしてもらった感じ

    とても素敵な時間を過ごせました
  • ミトンとふびん
    カロンテを読んで
    年に2回しか会わない。連絡もほとんどしない。
    そんな、台湾に住む大好きな友人の顔が浮かびました。

  • ミトンとふびん
    最高でした。
    全ての言葉が優しいけれど、命を燃やすような強さもありました。
    何か特別な展開があるわけでもなく、淡々と紡がれる物語たち。
    じんわりと心に沁みました。泣けました。
    良すぎてなんて書いていいかわからない。
    あとがきを読むと、よりグッときます。(また泣ける)
    カバーのデザインとサイズ感も素敵...続きを読む
  • ミトンとふびん
    何も起こらない小説。
    でもこれこそが人生で、取るに足らない悩みや出来事が日々を作ってるから、それが大切だとわかる素敵な本
  • ミトンとふびん
    短編ながら、しっかり涙デトックスができる珠玉の小説集。特に以下の4作品は甲乙つけ難く、心に残った。
    ・SINSIN AND THE MOUSE
    ・ミトンとふびん
    ・カロンテ
    ・珊瑚のリング

    キッチン、TSUGUMI、うたかた/サンクチュアリ、以来すこしご無沙汰だった吉本ばなな本。
    この先も本棚にそ...続きを読む
  • 哀しい予感
    見た目や形に囚われずに生きると、また人生の見方、そして出会いも変わるのでしょう。キャラクターと親しくなれた頃に本が終わったしまいましたが、言葉の表現がとても素敵で、楽しく読みました。
  • TUGUMI
    情景がありありと、自分の心の中にも確かにある、潮の香りや、祭りの余韻、都会のグレーの色味が浮んできて、なんだか昔に戻ったような気持ちにさせてくれます。読後は、生命力というのか、底知れぬパワーのある登場人物をとりまく青春映画を見終わった気分。文庫本版あとがきの、吉本ばななさんが人生を否定的だからこそ、...続きを読む
  • はーばーらいと
    宗教の本は今まで避けていたけれど、読んでよかった。ひばりちゃんの言葉に何度も、あるある!ってなった。思想は違ってもいい人が多い。だんだん自分の方が不適合者なんじゃないかと揺らぐ辛さ。同じ時間の迷路の中にいる感じ。いけるかなと思っても、急に教えが顔を出してくるやりとり。
    私の抱える宗教に対する違和感の...続きを読む