柴田裕之のレビュー一覧
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数年前、オバマの年間ブック1位に選ばれ話題になった本。真っ直ぐすぎるタイトルと分厚すぎる厚み(とお高すぎるお値段、、)でしばらく避けてきたけど、読まずに生きるより読む人生が良い! と本屋で自分を奮い立たせ購入。大正解、圧巻の作品でした、ありがとうございました!!
ドンとミミ夫妻に生まれた12人兄弟...続きを読むPosted by ブクログ -
訳者のあとがきを読むと上下巻の内容をすべてまとめてくれているのがわかる。あとがきを最後にして振り返って読むのも良し、あとがきを先に読んで大筋を理解するのも良し。マクロな視点で歴史を考察しているところが、単に歴史好きなわたしの視点に付加価値を与えてくれた。Posted by ブクログ
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現生人類(ホモ・サピエンス)の約7万年前から現在にいたるまでの歩みを、歴史と哲学を自由自在に行き来しながら物語る。
本書の内容もまた、著者が想像した1つの物語である、という点には充分注意する必要があるけれど、でも、その物語がめっぽう面白い! さまざまな歴史を縦横無尽に取り出しながら進む記述は、不思...続きを読むPosted by ブクログ -
全世界で話題になった書籍。全体的に非常に興味深く読むことができたが、なかでもおもしろかったのは「認知革命」の話。第2章の章題はズバリ「虚構が協力を可能にした」で、どういうことかといえば、宗教も法律も会社もすべては「虚構」であり、それを信じたことが今日のサピエンスの繁栄に繫がっているという。説明を聞い...続きを読むPosted by ブクログ
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全世界で話題になった書籍。全体的に非常に興味深く読むことができたが、なかでもおもしろかったのは「認知革命」の話。第2章の章題はズバリ「虚構が協力を可能にした」で、どういうことかといえば、宗教も法律も会社もすべては「虚構」であり、それを信じたことが今日のサピエンスの繁栄に繫がっているという。説明を聞い...続きを読むPosted by ブクログ
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色んな意味で圧巻の一冊。
学生時代に医学を学んだ際に驚いたことの一つは、統合失調症の有病率が自分の想像よりはるかに高いことであった。日本には100万人弱の患者がいるとされるから、おそらく誰の周りにも程度の差はあれ患者はいるのだと思うし、こういった書籍を通じて、この疾患(症候群)の正しい知識が広まるこ...続きを読むPosted by ブクログ -
なるほど、売れるわけだ。
全編を通してウィットに富んでいる。非常に難しいことを述べているから内容を十全に理解できている気はしないが、冗談めかした口調や(むろんこれは訳者に負うところも大きいだろうが)身近で分かりやすい卓抜な例のおかげでさくさくと読み進めることができるし、何となくでも分かったような気分...続きを読むPosted by ブクログ -
ホモサピエンスとはなんなのか、どういう成り立ちなのかが非常によくわかる良著。
宗教とはなんなのか、なぜ人は噂話が好きなのか、なぜ組織は大きくなると崩壊しやすいのか、、、
世の中でなんでだろう?と思われる一般的な疑問が7万年前から説明してくれるので思わず頷くしかありません。
また、何万年、何十万年...続きを読むPosted by ブクログ -
短い通勤時だけで読みすすめたので、2か月くらいかかったが、それはそれで良い時間を過ごせた。
宗教とか資本主義とか文明とかが歴史として語られてきたときには、今まで仕組みとか表面しか見てこなかったことを痛感させられた。それらの深いところ、または大きく見たときに感じるべきことがあることにものすごく驚いた...続きを読むPosted by ブクログ -
これ書いた人の頭ん中どーなってんの??ってくらい面白い!!!
こんな視点から見ることもできるんだ、そんな解釈もあるのねと新しい発見がたくさんあって、ワクワクが止まらず一気に読んでしまいました!
1/3読んだところで下巻を買いに走りましたw
人間って愚かだなー、全然学ばないなーってがっかりもするけれ...続きを読むPosted by ブクログ -
かなりのボリュームがあり、また和訳独特の表現で読みづらさはあるが、素晴らしい作品。
ノンフィクションであることの事実が強烈である。
統合失調に立ち向かい、苦悩する家族の姿が心を打たれる。
遺伝により自分や子供が統合失調になるかもしれないという恐怖は並大抵のものではない。
マーガレットとリンジーの2人...続きを読むPosted by ブクログ -
歴史書なのに小説のようにワクワクする!
歴史が好きだし、歴史の新たな視点を見せてくれる文書が大好きだから読んでいて楽しかった。
気になったのは、著者が人々はホモサピエンスが唯一の人類であることを望んでいるような書き振りだったこと。私からすると、ホモサピエンスの血の中に他の人類種が混ざっているとした...続きを読むPosted by ブクログ -
取るに足らない動物の一種だった人類がいかにして世界の覇者になったのか、そして、未来は現在より豊かになるというあくなき欲求のために、拡大してきた資本主義。イデオロギーの解説から科学的生物学的にも人類史を振り返らせてくれる名著であった。
私たちは何を望みたいのか、筆者が文庫版の後書きにも書いた言葉。生物...続きを読むPosted by ブクログ -
遺伝なのか、環境なのかわからないが、いつか医療の進歩で原因がわかると良いと思う。
虐待や両親の環境など、精神病を取り巻くものがその人の病気を起こすのかもしれない。
個人的に、虐待の連鎖についての関心が強まった。Posted by ブクログ -
文章のレトリックが素晴らしい。読みながらメモすることが多すぎて、いい意味で全然読み進められない。学びの多い本である。
カトリック司教のことを「カトリックのアルファオス」と呼ぶのは面白い表現だと思った。性行為という感ではチンパンジーのアルファオスと対照的な存在であることがわかりやすいからである。
...続きを読むPosted by ブクログ -
認知革命
虚構のストーリーを持ってダンバー数を克服し他種族に勝利してきた
農業革命
人類は農業によって未来に意識を向けることが強まり、穀物種の奴隷となった
人類の統一
歴史的に大きな流れで見ればグローバルな統一に向かって進み続けている
帝国主義は過去をみても安定した政治体制であり現代の基礎として...続きを読むPosted by ブクログ -
あとがきに書かれている通り、読書の醍醐味の一つは、目から鱗が落ちる体験をすること、であり、それを感じさせてくれる本。
下巻のテーマの一つはは科学の発展と帝国主義、資本主義がどのように結びついたか、である。
科学の発展により、人間は力を手に入れた。それにより、未知の世界の探求が叶うようになる。さらに、...続きを読むPosted by ブクログ -
グローバルな世界に現在生きていながら、
グローバルにできていることなんてない、
と思うことがあります。
紛争にしろ地球温暖化にしろ貧困にしろ、
協力しないと解決できないと解っている、
でもしないんですよね。
Mit einem Ziele. — Hat man sein warum? des Le...続きを読むPosted by ブクログ -
先月上巻を読んだ「サピエンス全史」の下巻を読み終わりました。上巻よりも下巻の方が面白かったです。
まあ学生のときとか歴史だの地理だの真面目に学んだことないのですが、多神教から一神教への遷移とか、大航海時代と科学の発展が密接に関係していたとか、帝国主義と資本主義とは密接に関連していて、戦争の資金を集...続きを読むPosted by ブクログ