夏川草介のレビュー一覧

  • 神様のカルテ
    めっちゃ面白かった。心が熱くなり、冷えて、ほっこりした。一週間で一瞬で読み終わってしまった。出てくる登場人物が全員カッコよくて、心が踊らされた。また情景の描写が読みやすく想像でき、実物を見たくなるよう書かれていた。
    絶対、島崎藤村の「夜明け前」を読んで、連休中に中山道を歩いて東京まで行ってやる。

    ...続きを読む
  • スピノザの診察室
    素晴らしい本でした。文句なく星5。
    非常に難しいテーマにも関わらず、マチ先生のキャラクターと読みやすい文章で、一気読みでした。
    「お医者さん」と聞くと、「どうやって病気を治すか」を考えるていると思ってましたが、この考えを改めさせられました。
    この一冊の中に、マチ先生の名言が随所に溢れていて、その言葉...続きを読む
  • 神様のカルテ
    とても面白かった。息子の本棚に10年以上前からあるのは知っていたが手に取って読まなかった。
     読み終えて、なんでもっと早く読まなかったんだと猛省した。本の舞台は大好きな街(信州 松本)ではないか…毎年必ず訪れてる街 深志神社、縄手通り 松本城
    また 続きが読みたくなった。
  • スピノザの診察室
    『スピノザの診察室』素敵な本でした。
    人はいつも死や病と向かい合わせで、今は健康だがこの先どうなっていくのかわからない。どういう風に病と向き合っていくのか、途方もなく怖い。
    マチ先生の医療に向き合う姿、また、周りの先生たちもあたたかくて素晴らしい。
    辻さんの『おおきに、先生』にうるうる。
    京都のお菓...続きを読む
  • スピノザの診察室
    『神様のカルテ』より断然好き。優しさと清々しさが詰まっている心に響く本。人の幸せって何なんだろうと生命と向かいあいながら考え続ける。芯のしっかりした生き方が大事。次回作を期待する。
  • 新章 神様のカルテ
    神様のカルテシリーズが好きで、新作を心待ちにしていました。環境が変わっても栗原一止の真面目で目の前の患者に向き合う一生懸命な所は変わらず。涙無しではいられない一冊です。
  • スピノザの診察室
    ねこさんにお薦めされ
    拝読しました。

    この物語は例えるなら
    風鈴です。

    やさしく澄んだ音色に
    浸ってるうちに、

    汗もほてりもすっかり
    ひいて、

    とても穏やかな気持ち
    に。

    日常の喧騒から離れて
    自分の来し方行く末に
    思いを馳せました。

    マチ先生の言葉が本当
    に素敵♡

    涼やかな風鈴の音色...続きを読む
  • 神様のカルテ
    一止の医療に対する考え方に感銘を受けた。安曇さんの言葉、「人は生きていると、前へ前へもいう気持ちばかり急いてどんどん大切なものを置き去りにして行く」という言葉が心に残った。
  • スピノザの診察室
    読んでいて心が落ち着くというか豊かになるというか、いい本だなぁと思いました。文章も読みやすいんですよね。星5つ!
  • スピノザの診察室
    確かな医療知識に裏付けされた人間ドラマが素晴らしかった。医学者とは科学と哲学を併せ持った存在である。
  • スピノザの診察室
     出てくる登場人物がみんな素敵で、嫌な人が一人もいなくて、温かい気持ちになりました。医療現場が舞台なので辛い場面もあるけれど、一人一人が出来ることを精一杯やって、1つの目的に向かう様に勇気と感動を覚えました。命を救いたい、安らかな死を、正反対にも思えることが繋がっている。分業しすぎて、たらい回しにな...続きを読む
  • スピノザの診察室
    京都の光景や四季とともに紡がれるマチ先生の穏やかで力強い言葉が印象的な作品。
    医師である著者だからこそ描ける世界と言葉だと感じた。

    マチ先生のような医師ばかりだったら、きっとこの世を去るときにあたたかで穏やかな気持ちでいられると思う。
    自分だったら死を目の当たりにしたときに、こんなに穏やかでいられ...続きを読む
  • スピノザの診察室
    あたたかい小説、という印象。医師のお話しなので内容は病気や死が絡んでいるのに、あたたかいなと感じた。
    スピノザは初めて聞いた哲学者だけど、ちょっと興味が湧いている。京都の美味しそうな和菓子や風景も、この物語に良い味を出している。マチ先生をはじめ登場人物も良い人ばかりで心地よい。
    「神様のカルテ」も良...続きを読む
  • スピノザの診察室
    大満足!!
    タイトルにあるスピノザはオランダの哲学者。
    哲学的なやりとりもあり、とても興味深かった!

    研究を重ねて医療の進歩を目指す大学病院と患者さん一人ひとりに寄り添い、最期を見届ける地方病院。医療世界の裏側を垣間見れた気がしたのも評価ポイント。
  • スピノザの診察室
    audible 。白い巨塔の対極にあるまちの病院で働く医師の物語。腕があって人としても優れている主人公の日常を患者や仲間の医療者との関わりを通して描いていく。スッキリした読後感はこの作者の作品に共通する。
    こんな医者に診てもらいたいものだ。
  • スピノザの診察室
    夏川草介さん初読み。
    京都の情景が目に浮かび、京都に行きたくなった。銘菓の数々、美味しそう!ついつい検索してしまった笑

    哲郎の雰囲気のおかげか、ゆったりとじんわりと優しい気持ちで読むことができた。

    【意思疎通もできない寝たきり患者に、胃瘻をつくってもとの施設に送り返すことが、正しいことか間違って...続きを読む
  • 本を守ろうとする猫の話
    この本の流れの発想がすごいと思った、私には。例え(比喩ではない)がすごいと思ったし、夏木少年の活躍やトラネコとの会話、柚木さんとの交流、とてもよかったです。私の読んだ本のなかで片手に絶対入るの確実な読み応えです。この本は本好きな方に是非読んでもらいたい!最高に面白かったです。
  • スピノザの診察室
    最後まで、ワクワクしながら次へ次へと、一気に読んでしまいました。こんなお医者さんたちが、看護士さんたちがいてくれる。こんな病院に出会いたいものです。どんな人だって弱さを持っていると思います。だからこそ、誰かに何かに支えて欲しいと思い、また支えてあげることもできるのではと、思います。最後まで、主人公だ...続きを読む
  • スピノザの診察室
    腕が立つのに名誉欲なし。患者に寄り添う素朴な内科医、雄町哲郎。皆に安心と信頼を与えるマチ先生は、稀少な存在だ。辻新次郎が、マチ先生に遺した免許証の裏に書かれた『おおきに 先生』の六文字。初診の時から、マチ先生は彼に『暗闇で凍える隣人に、外套をかけてあげ』たのだ。登場する人も和菓子も魅力的。
  • 神様のカルテ2
    1の時もそうだっだけれど、話の中で確実に何人かは亡くなっているはずなのにこんなに優しく温かい話ってあるんだなぁ。色んな人の間に紡がれた縁と絆が見えて、心臓がぎゅっとなりました。医療の世界が長年抱える、医師の労働環境や不足の問題はたくさんの医療モノで描かれてきたけれど、この先もずっと正しい答えなんて出...続きを読む