荒木あかねのレビュー一覧

  • ちぎれた鎖と光の切れ端
    解けそうで解けない謎。複雑に絡み合った殺人事件。第二部での女性の活躍。進むにつれて、謎が少しずつわかっていく展開。面白く読めました。
  • 此の世の果ての殺人
    小惑星“テロス"の衝突が発表され、ほぼゴーストタウン化した九州を舞台に、何故か今さら教習所に通うハルちゃんさんと、その教官であるイサガワ先生が、教習車のトランク内に死体を発見したことから展開されるミステリーサスペンス作品(?)。

    世界の終わりが近づく中での人間の行動・心情などの描かれ方がステキでし...続きを読む
  • 此の世の果ての殺人
    2ヶ月後には人類が滅びるとわかってしまった非日常の世界にどっぷりとハマってしまいました。そんな中でのスピード感のある話の展開と謎と恐怖にページを捲る手が止まらなかったです。
    今読み終わって、まだドキドキしています。
  • ちぎれた鎖と光の切れ端
    トリックは平易で粗もあるが、人物の心理描写がとても丁寧で、読んでいて引き込まれる。軽い小説が持て囃されている中、小説に真摯に向き合っている感じがした。
  • ちぎれた鎖と光の切れ端
    ー 「理不尽に不利益を被ったとき、あるいは誰かが酷い目に遭っているのを目撃したとき、それを許せないと思うのは確かに自然なことです。 この感覚がなければ自分自身を守ることもできないし、正義を貫くこともできない。でも、私たちは決して独りよがりな復讐感情で人を裁いてはなりません。

    法治国家の下では刑罰...続きを読む
  • 此の世の果ての殺人
    ー 「うん。物心ついたときからこうだった。というより、他の人が後天的に身に付けていく正義感を上手く受容できなかったんだと思う」
    「後天的な正義?何ですか、それ」
    「私が勝手にそう呼んでるだけだよ。例えばさ、幼い子どもでも、殺人や盗みが悪いことだとわかるよね。人を傷つけたり人から奪ったりしてはいけない...続きを読む
  • ちぎれた鎖と光の切れ端
    正直、第一部読み終わった時点では、ふーんって感じでしたが、第二部でかなり印象が変わりました。

    第一部の段階では登場人物が全然魅力的に思えなかったのが原因だと思うのですが、第二部では、真莉愛と新田の二人と兄ちゃん、瀬名といいキャラが多かったからだと思います。

    第二部によって、第一部の事件が全く違う...続きを読む
  • ちぎれた鎖と光の切れ端
    孤島に集まった若者の仲良しグループ。周りの"友人たち"に対して殺意を抱く1人。だが、逡巡している間に"友人たち"の1人が遺体で見つかる。

    表紙も綺麗だし、タイトルも綺麗でまず見た目から良い感じの小説だと思って読んでみた。
    オーソドックスな"クローズド・サークル"ものかと思いき...続きを読む
  • 此の世の果ての殺人
    馴染みのある福岡を舞台に連続殺人が起こり、事件の真相を明らかにしていくが、展開がどんどんと進んでいき読みやすかった。
    結末も自分では予想できなかったので、ワクワクしながら読めた。
  • ちぎれた鎖と光の切れ端
    先輩の復讐で6人を殺そうと徒島に来た。樋籐清嗣が連続殺人事件に巻き込まれその事件後新たな事件、続きのような事件が起きた。だがこの事件のきっかけは兄弟を思う兄の話であった。最後真相が分かった時辛くも暖かくなりました
  • 此の世の果ての殺人
    最近読んだミステリの中ではダントツで面白かったです。
    ・物語がサクサク進んで心地よい
    ・キャラに癖がなく感情移入しやすい
    ・しっかり本格推理のフーダニット
    デビュー作での乱歩賞受賞も納得の作品でした。
    たまたま舞台となった筑紫野市に仕事で訪れたことがあり、より身近に感じて楽しめました。
  • 本格王2022
    2023.06.30
    こういう読み比べはとても楽しいです。
    やはり、1番は道尾秀介。次は大山誠一郎。3番手に浅倉秋成を推す。
    私は特殊設定ものが苦手ということもわかったのも収穫。
  • 本格王2021
    方丈さんが好きで方丈さん目当てで買った。
    アミュレットホテル、とても楽しく読めて好き。

    他にも初読みの作家さんが多く、楽しく読め気になる作家さんが増えた。
  • 此の世の果ての殺人

    最高の満足感

    めちゃめちゃ面白かった!!ハラハラドキドキであっという間に読むことができました。作者さんはまだ23歳ということなので、これからの活躍が楽しみです。最高でした。
  • 本格王2022
    みんな良かったです!
    読んだことのない作家さんのお話は興味深く、次に読む本をどれにしようかな~、と迷ってます!
  • ちぎれた鎖と光の切れ端
    パニックサスペンスで終わると思ってたらそこを丸々下敷きにした全然違う第二部が始まってびっくり!
    第一部は無茶なとこ多い(そもそも全殺しする動機として同室の先輩ってだけなのは……被害者の顔潰したから服違うけどみんな見間違えた☆はなめてるし薬物で集団リンチっていうのも不自然)けどそして誰もいなくなったを...続きを読む
  • 此の世の果ての殺人
    登場人物が多くて、メモしながら読んだ。悪人は誰なのか推理しながらワクワク読めた。犯人が推測できた時、ゾワッとした。殺人をおかした人間は死ぬべきか。。を考える話。読んでよかった。
  • 此の世の果ての殺人
    「此の世の果ての殺人」というタイトルとあらすじに惹かれて選びました。
    「小惑星が衝突して地球が滅亡することがわかった世界で他殺死体を発見して謎解きを始める…」特殊設定ミステリ、結構好きです。

    行く先々で、簡単に次に繋がる証拠や人々に出会えてしまうところだけは解せないけど、そのおかげでスピード感があ...続きを読む
  • ちぎれた鎖と光の切れ端
    デビュー作の特殊設定ミステリから打って変わって今作は王道のクローズド・サークルものからの変奏。「Z世代のクリスティー」の異名も過言ではないほどの堂々たる二部構成で、グイグイ読ませられた。やはりこの作者は登場人物を躍動させるのが抜群に巧い。
  • ちぎれた鎖と光の切れ端
    大切な人を傷つけられた復讐のために殺人を計画した主人公が無人島に来たものの自分が手を下す前に復讐対象が次々と殺される。うん?どっかで似たような話を読んだような…思ったら「孤島の来訪者」でした。実際の進行は全然違いますが、そんなことで自分の人生を棒にふれるものなのか?と今回も思う。今回の主人公は殺害計...続きを読む