作品一覧 2023/08/29更新 此の世の果ての殺人 試し読み フォロー ちぎれた鎖と光の切れ端 試し読み フォロー 本格王 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 荒木あかねの作品をすべて見る
ユーザーレビュー 此の世の果ての殺人 荒木あかね 2ヶ月後には人類が滅びるとわかってしまった非日常の世界にどっぷりとハマってしまいました。そんな中でのスピード感のある話の展開と謎と恐怖にページを捲る手が止まらなかったです。 今読み終わって、まだドキドキしています。 Posted by ブクログ ちぎれた鎖と光の切れ端 荒木あかね トリックは平易で粗もあるが、人物の心理描写がとても丁寧で、読んでいて引き込まれる。軽い小説が持て囃されている中、小説に真摯に向き合っている感じがした。 Posted by ブクログ ちぎれた鎖と光の切れ端 荒木あかね ー 「理不尽に不利益を被ったとき、あるいは誰かが酷い目に遭っているのを目撃したとき、それを許せないと思うのは確かに自然なことです。 この感覚がなければ自分自身を守ることもできないし、正義を貫くこともできない。でも、私たちは決して独りよがりな復讐感情で人を裁いてはなりません。 法治国家の下では刑罰...続きを読むが与えられますが、それは途方もない議論と、数え切れないほどの経験を重ねた上で成り立っているんですよ。もちろん間違うこともあります。だから今も話し合いは続けられているんです」 ー 作者は動機と犯罪を罰する理由付けを大切にしているのが、前作と本作を読んで強く印象に残った。 それにも関わらず本作ではだいぶやってくれたな。 とんでもない二部構成。文字通りの孤島のクローズドサークルでの連続殺人事件。そして、金田一少年の事件簿ばりの事件、動機、展開が素晴らしい! あれ、まだ半分くらいしか読んでないのに、こんなに展開進んでいいの?と読んでいて焦る興奮は忘れられない。 そして、第二部の意外な展開。まぁ、ここからはネタバレになるので何も言えない。 フーダニットとワイダニットで2つの事件を楽しめる感じがして、2作品を読んだ満足感。 めちゃくちゃ面白かった! 『此の世の果ての殺人』も良かったけど、本作も最高に面白かった。 Posted by ブクログ 此の世の果ての殺人 荒木あかね ー 「うん。物心ついたときからこうだった。というより、他の人が後天的に身に付けていく正義感を上手く受容できなかったんだと思う」 「後天的な正義?何ですか、それ」 「私が勝手にそう呼んでるだけだよ。例えばさ、幼い子どもでも、殺人や盗みが悪いことだとわかるよね。人を傷つけたり人から奪ったりしてはいけない...続きを読むというのは本能に近い部分で認識できるルールだから。でも、後天的な学びによって初めて得ることのできる感覚もあると思うんだ。感情では否定したくなるけれど、人間としての理性で選び取るような正義感ってやつかな」 ー 地球崩壊直前に起きた連続殺人事件を調査する二人の優しい物語。 人間らしさを失わないことの意義を考えさせられる作品。 そしてミステリーとしても素晴らしい構成。 Posted by ブクログ ちぎれた鎖と光の切れ端 荒木あかね 正直、第一部読み終わった時点では、ふーんって感じでしたが、第二部でかなり印象が変わりました。 第一部の段階では登場人物が全然魅力的に思えなかったのが原因だと思うのですが、第二部では、真莉愛と新田の二人と兄ちゃん、瀬名といいキャラが多かったからだと思います。 第二部によって、第一部の事件が全く違う...続きを読む事件に思えて、よい読書体験でした。 Posted by ブクログ 荒木あかねのレビューをもっと見る