ちぎれた鎖と光の切れ端

ちぎれた鎖と光の切れ端

1,980円 (税込)

9pt

江戸川乱歩賞受賞第一作
2022年のミステリーランキングを席巻したZ世代のアガサ・クリスティーが描く哀しき連鎖殺人

「私たちが絆を断った日、島は赤く染まった。」

復讐を誓う男がたどり着いた熊本県の孤島(クローズドアイランド)で目にしたのは、仇(かたき)の死体だった。
さらに第二、第三の殺人が起き、「第一発見者」が決まって襲われる――。

2020年8月4日。島原湾に浮かぶ孤島、徒島(あだしま)にある海上コテージに集まった8人の男女。その一人、樋藤清嗣(ひとうきよつぐ)は自分以外の客を全員殺すつもりでいた。先輩の無念を晴らすため--。しかし、計画を実行する間際になってその殺意は鈍り始める。「本当にこいつらは殺されるほどひどいやつらなのか?」樋藤が逡巡していると滞在初日の夜、参加者の一人が舌を切り取られた死体となって発見された。樋藤が衝撃を受けていると、たてつづけに第二第三の殺人が起きてしまう。しかも、殺されるのは決まって、「前の殺人の第一発見者」で「舌を切り取られ」ていた。

そして、この惨劇は「もう一つの事件」の序章に過ぎなかった――。

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ちぎれた鎖と光の切れ端 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    解けそうで解けない謎。複雑に絡み合った殺人事件。第二部での女性の活躍。進むにつれて、謎が少しずつわかっていく展開。面白く読めました。

    0
    2024年05月24日

    Posted by ブクログ

    トリックは平易で粗もあるが、人物の心理描写がとても丁寧で、読んでいて引き込まれる。軽い小説が持て囃されている中、小説に真摯に向き合っている感じがした。

    0
    2024年05月04日

    Posted by ブクログ

    ー 「理不尽に不利益を被ったとき、あるいは誰かが酷い目に遭っているのを目撃したとき、それを許せないと思うのは確かに自然なことです。 この感覚がなければ自分自身を守ることもできないし、正義を貫くこともできない。でも、私たちは決して独りよがりな復讐感情で人を裁いてはなりません。

    法治国家の下では刑罰

    0
    2024年05月03日

    Posted by ブクログ

    正直、第一部読み終わった時点では、ふーんって感じでしたが、第二部でかなり印象が変わりました。

    第一部の段階では登場人物が全然魅力的に思えなかったのが原因だと思うのですが、第二部では、真莉愛と新田の二人と兄ちゃん、瀬名といいキャラが多かったからだと思います。

    第二部によって、第一部の事件が全く違う

    0
    2024年04月18日

    Posted by ブクログ

    孤島に集まった若者の仲良しグループ。周りの"友人たち"に対して殺意を抱く1人。だが、逡巡している間に"友人たち"の1人が遺体で見つかる。

    表紙も綺麗だし、タイトルも綺麗でまず見た目から良い感じの小説だと思って読んでみた。
    オーソドックス

    0
    2024年04月09日

    Posted by ブクログ

    デビュー作の特殊設定ミステリから打って変わって今作は王道のクローズド・サークルものからの変奏。「Z世代のクリスティー」の異名も過言ではないほどの堂々たる二部構成で、グイグイ読ませられた。やはりこの作者は登場人物を躍動させるのが抜群に巧い。

    0
    2024年05月17日

    Posted by ブクログ

    大切な人を傷つけられた復讐のために殺人を計画した主人公が無人島に来たものの自分が手を下す前に復讐対象が次々と殺される。うん?どっかで似たような話を読んだような…思ったら「孤島の来訪者」でした。実際の進行は全然違いますが、そんなことで自分の人生を棒にふれるものなのか?と今回も思う。今回の主人公は殺害計

    0
    2024年05月14日

    Posted by ブクログ

    1冊で2度楽しめる推理小説。

    複数の事件が。ひとつの線になる。
    特に後半は、警察が如何にして事件の真相に辿り着くのかワクワクする。

    『目には目を…』では、人は幸せになれない。

    0
    2024年04月01日

    Posted by ブクログ

    一部と二部、別人の作品のよう。説明調でぎこちない会話と延々と続く謎解きに、些か辟易の一部。どんどん展開しワクワクする二部。うーむ…。

    0
    2024年03月23日

    Posted by ブクログ

    初読の作家さん。
    『そして誰もいなくなった』や『ABC殺人事件』を本歌取りしたという書評を読んでからの読書でしたがそれでも予想をはるかに超えた展開で、読みながら何度も声が出てしまい家族に訝られる始末でした。色々ほんとに凄かったけど(この語彙の無さ…)人を殺すのはダメだという揺るぎないものが根底にある

    0
    2024年03月16日

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