ユヴァル・ノア・ハラリのレビュー一覧
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訳者のあとがきを読むと上下巻の内容をすべてまとめてくれているのがわかる。あとがきを最後にして振り返って読むのも良し、あとがきを先に読んで大筋を理解するのも良し。マクロな視点で歴史を考察しているところが、単に歴史好きなわたしの視点に付加価値を与えてくれた。Posted by ブクログ
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現生人類(ホモ・サピエンス)の約7万年前から現在にいたるまでの歩みを、歴史と哲学を自由自在に行き来しながら物語る。
本書の内容もまた、著者が想像した1つの物語である、という点には充分注意する必要があるけれど、でも、その物語がめっぽう面白い! さまざまな歴史を縦横無尽に取り出しながら進む記述は、不思...続きを読むPosted by ブクログ -
この本を、すでに世を去った人々、今を生きている人々、そしてこれから生まれてくる人々、すべてに捧げる。
私たちの祖先が、今ある世界を作りあげてきた。未来の世界がどんなものになるかを決めることができるのは私たちだ。
もくじ
時間のながれ
献辞
はじめに そんなの不公平だ
そしてそれは、ほんとうにあった...続きを読むPosted by ブクログ -
全世界で話題になった書籍。全体的に非常に興味深く読むことができたが、なかでもおもしろかったのは「認知革命」の話。第2章の章題はズバリ「虚構が協力を可能にした」で、どういうことかといえば、宗教も法律も会社もすべては「虚構」であり、それを信じたことが今日のサピエンスの繁栄に繫がっているという。説明を聞い...続きを読むPosted by ブクログ
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全世界で話題になった書籍。全体的に非常に興味深く読むことができたが、なかでもおもしろかったのは「認知革命」の話。第2章の章題はズバリ「虚構が協力を可能にした」で、どういうことかといえば、宗教も法律も会社もすべては「虚構」であり、それを信じたことが今日のサピエンスの繁栄に繫がっているという。説明を聞い...続きを読むPosted by ブクログ
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なるほど、売れるわけだ。
全編を通してウィットに富んでいる。非常に難しいことを述べているから内容を十全に理解できている気はしないが、冗談めかした口調や(むろんこれは訳者に負うところも大きいだろうが)身近で分かりやすい卓抜な例のおかげでさくさくと読み進めることができるし、何となくでも分かったような気分...続きを読むPosted by ブクログ -
人間が「想像力」を駆使することで他の動物たちを支配し、環境を激変させるようになったことを描いた前作に続き、今回は「格差」がなぜ生まれてきたのかを解説しています。
それは、人間の「スーパーパワー」である想像力と、それによって作り出された「物語」を共同体のメンバーが信じてきたこと、その物語に基づいて農...続きを読むPosted by ブクログ -
私たちが歴史を学ぶ意味を改めて考えさせてくれる一冊です。1人では大した力を持っていない(野生動物と一対一で向かい合えば、たいていの場合は勝つことができないくらいひ弱な)「人間」という生物が、地球を文字通り「支配」し、多くの動物を絶滅に追いやり、地球環境を破壊するほどのパワーを持つことができたのはなぜ...続きを読むPosted by ブクログ
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ホモサピエンスとはなんなのか、どういう成り立ちなのかが非常によくわかる良著。
宗教とはなんなのか、なぜ人は噂話が好きなのか、なぜ組織は大きくなると崩壊しやすいのか、、、
世の中でなんでだろう?と思われる一般的な疑問が7万年前から説明してくれるので思わず頷くしかありません。
また、何万年、何十万年...続きを読むPosted by ブクログ -
短い通勤時だけで読みすすめたので、2か月くらいかかったが、それはそれで良い時間を過ごせた。
宗教とか資本主義とか文明とかが歴史として語られてきたときには、今まで仕組みとか表面しか見てこなかったことを痛感させられた。それらの深いところ、または大きく見たときに感じるべきことがあることにものすごく驚いた...続きを読むPosted by ブクログ -
これ書いた人の頭ん中どーなってんの??ってくらい面白い!!!
こんな視点から見ることもできるんだ、そんな解釈もあるのねと新しい発見がたくさんあって、ワクワクが止まらず一気に読んでしまいました!
1/3読んだところで下巻を買いに走りましたw
人間って愚かだなー、全然学ばないなーってがっかりもするけれ...続きを読むPosted by ブクログ -
歴史書なのに小説のようにワクワクする!
歴史が好きだし、歴史の新たな視点を見せてくれる文書が大好きだから読んでいて楽しかった。
気になったのは、著者が人々はホモサピエンスが唯一の人類であることを望んでいるような書き振りだったこと。私からすると、ホモサピエンスの血の中に他の人類種が混ざっているとした...続きを読むPosted by ブクログ -
取るに足らない動物の一種だった人類がいかにして世界の覇者になったのか、そして、未来は現在より豊かになるというあくなき欲求のために、拡大してきた資本主義。イデオロギーの解説から科学的生物学的にも人類史を振り返らせてくれる名著であった。
私たちは何を望みたいのか、筆者が文庫版の後書きにも書いた言葉。生物...続きを読むPosted by ブクログ -
「絶滅し、失われ、忘れられたものたちへ。集まって形をなしたものは、いずれかならず崩れて塵と消える。」
ユヴァル・ノア・ハラリ
人間は自分達を頂点だと勘違いし、戦争をし地球を破壊し続ける。もしもネアンデルタール人が生き残っていたら、人間は別格だとは考えにくかったかもしれない。ホモ・サピエンスも動物の...続きを読むPosted by ブクログ -
文章のレトリックが素晴らしい。読みながらメモすることが多すぎて、いい意味で全然読み進められない。学びの多い本である。
カトリック司教のことを「カトリックのアルファオス」と呼ぶのは面白い表現だと思った。性行為という感ではチンパンジーのアルファオスと対照的な存在であることがわかりやすいからである。
...続きを読むPosted by ブクログ -
ホモサピエンス全史が多くの人の心を打つのが分かる。児童図書のこの作品で十分なくらい楽しい。
Audibleで拝聴後、子どもに読み語りしたくて即ポチ。
しかし、届いてみて絶望。
人間がちょっとやそっとで音読できる量ではない。そりゃそうだ。Audibleでも5時間分。2時間弱だと思っていたのは3.3...続きを読むPosted by ブクログ -
認知革命
虚構のストーリーを持ってダンバー数を克服し他種族に勝利してきた
農業革命
人類は農業によって未来に意識を向けることが強まり、穀物種の奴隷となった
人類の統一
歴史的に大きな流れで見ればグローバルな統一に向かって進み続けている
帝国主義は過去をみても安定した政治体制であり現代の基礎として...続きを読むPosted by ブクログ -
あとがきに書かれている通り、読書の醍醐味の一つは、目から鱗が落ちる体験をすること、であり、それを感じさせてくれる本。
下巻のテーマの一つはは科学の発展と帝国主義、資本主義がどのように結びついたか、である。
科学の発展により、人間は力を手に入れた。それにより、未知の世界の探求が叶うようになる。さらに、...続きを読むPosted by ブクログ -
グローバルな世界に現在生きていながら、
グローバルにできていることなんてない、
と思うことがあります。
紛争にしろ地球温暖化にしろ貧困にしろ、
協力しないと解決できないと解っている、
でもしないんですよね。
Mit einem Ziele. — Hat man sein warum? des Le...続きを読むPosted by ブクログ