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「戦え。戦い続けろ」プロ将棋棋士の卵・塚田は、赤い異形の戦士と化して、闇の中で目覚めた。突如、謎の廃墟で開始される青い軍団との闘い。敵として生き返る「駒」、戦果に応じた強力化など、奇妙なルールの下で続く七番勝負。頭脳戦、心理戦、そして奇襲戦。“軍艦島”で繰り広げられる地獄のバトル。圧巻の世界観で鬼才が贈る最強エンターテインメント!
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Posted by ブクログ
貴志祐介のダークゾーンを読みました。 奨励会の三段、20歳の塚田裕史は異世界で目を覚まします。 そこは、将棋に似たルールで人間が駒となって闘う戦場だったのでした。 7番勝負で4勝した陣営が勝つ、負けた陣営は消滅させられてしまうというルールで血みどろの戦いが始まります。 1局が終わる毎に断章という...続きを読む形で塚田の記憶が戻ってきます。 なぜ、このような異世界で塚田が闘うことになったのかが解き明かされていきます。 ダークゾーンと呼ばれる異世界の軍艦島を舞台に、将棋をベースにして戦術級シミュレーションウォーゲームや中国将棋のテイストを加えたゲームが作られています。 ゲームの基本的なルールは序盤で説明されますが、そのルールをもとにした戦術や戦略がどのように組み立てられるのか、ということが1局1局の戦闘の様子として描かれていきます。 塚田と対戦相手の奥本が知力の限りを尽くして闘う描写が(グロテスクですが)圧巻でした。
あまり将棋に詳しくもなく、始めは何が起きているのかよく分からないまま読み進めた。異空間で戦う各局面は映画のような描写でずんずんと引き込まれるも、上巻を読み終わる頃にも何がなんだか、という感じ。ただ各局の合間に書かれた現実世界の断章を辿ると、後半には段々と様子が見えてくる。最後には完全に謎が解けて、ぼ...続きを読むろぼろ泣いてしまった。 各局の戦いも手に汗握るものだったし、徐々に謎が解けていく構成も、謎自体も凄く良かった! 戦いの描写が最初なかなか想像しづらかったので、ぜひ映像化してほしい…!
異世界に招かれたプロ棋士の卵の青年が、軍艦島を舞台に、異形と化した恋人や知人を駒にしたゲームを繰り広げることを余儀なくされる。 将棋の知識ありきでないと理解出来ない部分も多いが、充分面白い。
もちろん、色んな意味で全然別物なんだけど、どうしても”クリムゾンの迷宮”とチラホラだぶってしまう。作者のSF方面作品としては、”新世界”→”クリムゾン”→本作と来てるので、どうしても先細り感をおぼえてしまう。面白いには違いないけど。といってもまだ前半。後半の更なる盛り上がりに期待。
久々に読んだ貴志さんの作品。 将棋はよくわからなかったけど、緊迫の駆け引きがよくわかり面白かった。3つの時間が進むはなしだったが、これがどういう結末になるのかがとても楽しみ
将棋をモチーフにしたゲームが進行しながら話が展開していく。圧倒的な世界観で思わず引き込まれてしまいました。
なぜか自分たち自身がコマになって戦わなくてはならない、将棋・チェスっぽいゲーム。 なんでこんなことしてるの??と言うのはこれから下巻で明らかになるはずなのでおいておいて、世界観というか設定がしっかりしていて引きこまれます。
貴志祐介 著「ダークゾーン(上)」を読みました。 プロ将棋棋士の塚田は、異形の戦士として異世界で繰り広げられるバトルに突然戦う羽目に陥る。将棋の駒のように、味方のモンスターを操って戦うという奇妙なルールの下で続く七番勝負。塚田は戦いに勝利し、もとの世界に戻ることができるのか。 いきなり、異...続きを読む世界での戦いからスタートするという展開でしたが、さすが作者の得意とする所で、すぐにその世界観に入り込むことができました。 また、将棋に似た戦いの奇妙なルールも読んでいる中ですんなり理解し、その地獄のような戦いの勝負に夢中になっている自分がいました。 塚田の味方のモンスターはいずれも、塚田の知り合いで、敵方も徐々にその正体がわかってくるという展開で、この異世界で戦わざるをえなくなった理由が少しずつ読み取れ、下巻のクライマックスに向けて、盛り上がる感じでした。 そこに隠されている秘密な何なのか、この勝負の行方はどうなるのか、果たして塚田はどんな運命をたどるのか、上巻を読み終わった今、下巻の結末が楽しみです。
将棋の知識がなくても十分スリルを味わえたが、あったらあったでもっと入り込んでもっと楽しめた気がしてならない。そう欲をかいてしまうほどおもしろかった。 散りばめられた数々の謎が下巻でどう解消されるのか楽しみ。
割とゲームっぽいというか、ファンタジーというか、その辺の設定と現実的なのが入り混じってるの好きな方だから良い。 将棋とかの話の部分はわからないこともあるが。 クリムゾンの迷宮に近い感じか。
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