ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
星野一彦の最後の願いは、何者かに〈あのバス〉で連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。そんな彼の見張り役は「常識」「愛想」「悩み」「色気「上品」──これらの単語を黒く塗り潰したマイ辞書を持つ粗暴な大女、繭美。ふたりのなんとも不思議な数週間を描く、おかしみに彩られた「グッド・バイ」ストーリー 。<特別収録>伊坂幸太郎ロングインタビュー。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
死神の精度とか終末のフールとかと同じ感じで、とても爽やか。主人公の置かれた立場は まるで爽やかではないけれど、なぜかどこかとても爽やかな物語。 テンポがよくて とてもおもしろい。登場人物が皆、魅力的。最初は何じゃ?と思った繭美が最高に良きキャラ。マツコデラックスをイメージして読んだ。
ほんっとに伊坂さん好き!最後の最後まで伏線回収してくるし、登場人物がまた脇役の1人でさえ魅力的。言葉のチョイス一つとっても素敵。直接表現せずに、行間で描写してくるところがまた良い!私なんかの文章じゃ表しきれないくらい素晴らしい本でした。どこまで好きにさせるの!! 伊坂さんの作品の中で、上位に入るくら...続きを読むい好きです。またこう言う感じの書いて欲しいです。
〈あのバス〉とは? 繭美の外見は? 星野はなんで五股した? などなど、さまざまな想像をしながら読めた。なかなか読み応えあって楽しかった!
主人公の星野一彦は付き合っていた彼女に別れを告げる。身長190cmで体重が200kgを超える巨女を連れて!? しかも5人の彼女に!?? しかし星野一彦は女ったらしという訳ではなく格好いい訳でもなく金持ちでもない。計算できなくて自分を過小評価している結果がこの五股!!! しかも計算できない実...続きを読む害として借金まで作ってしまい謎のバスに乗せられる。 きっと無事では帰って来れないバスに・・・ それと、星野が連れてる巨女の繭美のキャラが強烈です。性格が悪くて乱暴者だが心底憎めない!?なぜに・・・ 打算的に生きられない星野一彦の五人の彼女に別れを告げる巡礼の旅が今始まる! 読んでて切なくてコミカルで、笑っているのか哀しいのかわからなくなる小説です。
決して良い方へ向かっていくものではなく、終わりが近づいていくのだけど後味が悪いと感じたり、嫌な気持ちになる事はない、どこか爽やかで前向き。巻末インタビューを読んで、伊坂さんの作品のらしさをなるほどなぁ、と。
2010年に刊行された本を今更読みましたけど、面白かった。5股男に身長190㎝、体重200kgの毒舌、凶暴女。このバディのような2人と5人の女性達の別れ話、それに出会いのエピソードも面白かった。特にフレンチコレクションの絡む話しは面白すぎて車内で吹き出してしまった。とにかく先が気になって結局、一気に...続きを読む読んでしまった。
太宰治絶筆の未完作『グッド・バイ』へのオマージュ作品として知られる本作。担当編集者の依頼を受け、太宰の設定を踏まえて書いたそうな‥ 【下敷きの太宰治『グッド・バイ』のあらすじ】 10人の愛人をもつ妻子持ちの軽薄・自堕落な男が、女性関係を清算すべく、美女に妻役を頼んで愛人たちの元を回っていく。案...続きを読むの定、愛人は全てを悟って諦め、男は愛人に「グッド・バイ」と囁く‥。そして2人目の愛人へ向かう途中、未完のまま終了(太宰の自死による連載終了)。 『グッド・バイ』は、もっぱら太宰自身を投影した作品といわれ、最後には自分の妻から「グッド・バイ」される、というオチも決まっていたようです。 さて、本作は如何に? 6章からなる連作短編集で、10股が5股に、既婚が独身に、絶世の美女が巨漢女に変更され、1人の別離に1話、5人で5話、第6話で締める構成です。 各話でそれぞれ出会いと別れが描かれ、ある意味ワンパターンですが、飽きさせない工夫満載です。 5人の女性との別れの物語なのに、ドロドロ、ごたごた、修羅場もなく、むしろ笑えます。 また、登場人物が皆個性的で好印象です。主人公の5股男でさえ、いやだからこそか、憎めない素直さで優しく女性ウケします。この辺が根本的に太宰を意識した気がします。この軟弱男と巨漢女の関係性の深化も読みどころですね。 いつもの伊坂節が炸裂して、会話の妙・センスのよいユーモア、心理描写のコミカルさも併せ、面白可笑しく読み進められました。 ※ 1920年代の名曲「バイバイ・ブラックバード」の詩は、「それまでの不幸な生活に別れを告げて明るい未来へ一歩を踏み出そう」という内容で、ブラックバードを"別れを告げるべき不幸せな生活"の比喩としているらしい‥。 タイトル一つとっても、伊坂さんのセンスを感じさせますね。「グッド・バイ」と重なるし‥ ※ 元々本作は、出版社の「Postal Novel」(ゆうびん小説)企画で、抽選で1話につき50人、5話で合計250人に1話ずつ郵送されたもの。書き下ろしの第6話を加えて2010年書籍化されたのだそうです。遅れ馳せながら勉強になりました。
表紙の「最も伊坂幸太郎さんらしい作品」というのを感じられた!大筋が一つあってそこから派生する登場人物の繋がりがそれぞれ面白い!突拍子もないんだけど、でも現実にいそうな絶妙なラインが上手い!続編はあえて作らないで欲しい!
あー読み終わっちゃった! 伊坂さんの作品はどれも「あと少し読みたい!」と思うところで終わりますが、これは本当に「あともう少しだけ!1行だけでも続きを読みたい!」と思わずにはいられない終わり方でした。 主人公が不徳の致すところから行き先の分からないバスに乗せられる事になり、その前に五股をかけていた女...続きを読む性たちに監視役の巨漢女性と共に別れを告げに行く物語…。 バスの行く先も目的も分からず恐怖が募る。 監視役の巨漢女性、繭美は下品で口は悪く、人を傷つける事を厭わない粗暴な性格。 主人公は五股もかける女にだらしない男。 それぞれの女性との別れ話… こう書いていくと一見暗く救いのないストーリーのように思えるが、さすがの伊坂ワールド。 なぜか暗さは感じず、どこか温かな気持ちになる爽やかさ。 それぞれの女性も主人公も繭美でさえも、読み進めるうちにどこか憎めず応援したくなっていく不思議です。 キックした。 わーと叫びたくなる終わり方。 これより先はあってはいけない。これより先を求めては無粋だ。 そう分かっていても続きを読みたくなるラストに、小説の醍醐味を感じました。
5股した星野一彦が繭美を連れて別れを告げにいく、さすがのアイデア、ジャンボラーメンで諦めさすユーモア、ロングインタビュー、何を削って何を残すかが作家にできること、そこがセンスであり感性、おもしろい話は誰でも思い付けて、文章にするのはそこまで難しくない2023.1.27
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
バイバイ、ブラックバード<新装版>
新刊情報をお知らせします。
伊坂幸太郎
フォロー機能について
「双葉文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
アヒルと鴨のコインロッカー
試し読み
アイネクライネナハトムジーク (上)
グラスホッパー
ゴールデンスランバー(新潮文庫)
魔王 新装版
マリアビートル
逆ソクラテス
クジラアタマの王様(新潮文庫)
「伊坂幸太郎」のこれもおすすめ一覧へ
▲バイバイ、ブラックバード<新装版> ページトップヘ