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三百億円の損害を出した株の誤発注事件を追う「猿の話」。ひきこもりを悪魔祓いで治そうとする男の「私の話」。やがて交差する二つの話を孫悟空が自在に飛び回り、「SOS」をめぐる問いかけが物語を深化する。世界最強の猿からユングまでを召還し、小説の可能性に挑戦した、著者入魂の記念碑的長篇!
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Posted by ブクログ
積読になっていたものをようやく読み終えました。作品自体は2012年初版発行ということで、これまで出会っていなかったのが奇跡のようです。※私は文庫本で読みました。 猿の話と私の話が織りなすように展開され、初めはてっきり同じ時間軸で物語が進行しているものと思っていましたが、、、 私の話は現実的な、それと...続きを読む比べどこか現実味のない猿の話。読み進めた人だけが知れる世界観がここにはあります。 私は仕事の合間に少しづつ読み進めましたが、時間が許すのならなるべく一気に読みたい内容でした。
伊坂幸太郎さんにしては珍しいなと思う点が二点あり、おもしろい作品だなと感じました。 「猿の話」の章では主人公視点ではなく語り手視点で物語が語られます。私の感覚ではとても珍しい印象です。語り手が読者に語りかけるような記述もあり、物語から少し距離を感じる場面が序盤は多いです。私は、物語の世界観に100...続きを読む%没頭できる方が好きなのでこの点には少し冷めました。終盤で語り手が誰なのか分かり、それも必要な要素だったのだと思えてすっきりしたので最後まで読むことをお勧めします。 もう一点は、読者の意識が「敵対心」や「危機感」に集中しないこと。敵に対する嫌悪感や場面の危機感を大いに煽り、最後に意外な伏線をすべて回収しながら勧善懲悪を果たしてスッキリするのがザ・伊坂幸太郎作品だと思っていました。本作品では勧善懲悪はあるものの、意識は常に「これは何が真実なんだ?」というような疑問に持っていかれます。その上、悪役は退治されても読者の1番の疑問に対してはっきりとした回答は述べられません。煙に巻かれたような感覚です。その分、クライマックスを迎えるにあたって読者が色々な可能性を考えられる。その点で面白い作品だと感じました。 これまで読んだ作品と少し異なるように感じた点もありながら、登場人物の母親たちの会話などにはユーモアと示唆に富んでいて、伊坂幸太郎さんらしい場面もみられるのでオススメです。
【2023年90冊目】 「この人は天才だな」と思うなんてことは、そう稀にはない。私は伊坂幸太郎さんの作品が好きで、何作か拝読している。読んだのが随分前のことで、内容はあまり覚えていないのに、確固たる自信を持って好きな作品だと言えるものもある。 今作。主に二つの時系列で物語は進む。家電量販店に勤める...続きを読む遠藤と、生真面目な五十嵐。二人の物語が交互に進んでいき、やがて交わる。のだが、最初はどんな因果関係があるのかわからない。もちろん各所にいわゆる「伏線」か張られていて「おっ」とは思うのだけれど核心には至らない。 極めつけは「孫悟空」の登場だ。彼の登場によって物語は加速すると同時に酷く混乱することになる。二人の視点で進む話だと思ったら三人目、それも神ごとき視点が加わる。 なのに、一切読者を混乱させない。私は読解力がさほど高い方ではないので、すぐに分けがわからなくなる。だからこそ、この作品と著者のすごさに慄かされる。置いていかれることがない。小説アレルギーを少しずつ克服し始めています……!みたいな方にぜひ読んで欲しい。面白さと、自信がつくと思う。 好きなキャラクターは雁子さん。誰よりも強い。多分、語られなかった過去にいろいろあったんじゃないかと思わせられるキャラクター。スピンオフがあったらいいのにと思わせる人。 伊坂幸太郎さんは誇るべき日本の天才小説家であると、改めて思った。その理由を上手く言語化できなくて、申し訳ないと思う。精進します。
ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男と、株誤発注事故の原因を調査する男、そして、斉天大聖・孫悟空。彼らは魂を救えるのか。五十嵐大介「SARU」と対をなす物語。
「私の話」と「猿の話」で全く別物の物語が進行していくように見えるけど、終盤に時系列が分かってきて段々繋がってくる伊坂さんらしさがあった。西遊記とエクソシストの組み合わせが漫画『SARU』からきているらしいので、漫画も気になる! 100パーセントいい人とか、100パーセント悪い人はいなくて、みんな心の...続きを読む中では良い面と悪い面が混ざりあってバロンダンスを踊ってる。決着は付かないし、バランスが大事。色んな出来事には原因があって、悪い事も、些細なことが巡り巡って良い事にもなってる。本当の悪って何なんだろうねと考えさせられた。
『物語は、語り手が喋ればそれが真実となる』 「魂の救済」「物語は人を救う」 「暴力は必ず悪か」「善と悪の拮抗」 テーマはこの4つ。 伊坂幸太郎ファンの中でも賛否が分かれる作品だが、私はテーマそのものが好きだった。 「どうしても分かんないことは頭の中で物語を作って、それで納得するのよ。それで救わ...続きを読むれる。」 西遊記とエクソシストとひきこもりという突拍子もないパーツが、このテーマの中でどう絡み合っていくのか、その面白さに注目。 これをきっかけに西遊記に興味が湧き本を買ってしまった。
西遊記をベースにファンタジー要素のある展開だったが、著者の表現力のすごさなのか、情景が目に浮かぶようで、演劇を見てるような感覚だった。 五十嵐の論理的に組み立てていく考え方や、誰もが考える善悪の葛藤がすごく共感できたし、考えさせられた。
エクソシストに西遊記、株の大量誤発注、引きこもり青年が苛まれる無力感などキーワードがてんこ盛りでとっ散らかった印象だが、最後にはちゃんと収束する。鮮やかにすべて伏線回収という訳ではないので、物足りなさを感じる人も多そう。再読だが、前回よりも楽しめた。ラストの段ボールの壁の顛末は肩透かしを喰らうが、...続きを読む面白くて笑ってしまった。意味がどうとか作品が綺麗に終結するかよりも、いろんな問題が起こって登場人物たちが考え悩みながらも、伊坂さん独特の軽妙なテンポで展開していくのが醍醐味かな。
Youtubeより面白い
数十ページ読み進んだ所ですが、後半 とんでもないことになりそうな予感・・・。その予感は伊坂作品の醍醐味なり!
#エモい
ん〜なんか不完全燃焼。ちょっとよくわかんないなあ〜とか思いつつも続きが気になって読んでみたけど、いつもの伊坂さんの読後のすっきり感があんまりないかな。架空の西遊記の人物が出てきてぶっ飛んでる感あってそこはまあおもしろい。最初、話の構成よくわかんなかったな、、〜の話で始まる感じで、'...続きを読む9;猿の話''は前置きとか毎回あるしなんなんだこれはってね。どこまで話したっけな〜とか、お次の回にて、とか?の連続やったけど途中から納得。実際に起きる前の眞人の話した内容ていうか予言みたいなものだったんか〜て。''暴力は悪いの?''むずかしいなあ、考えさせられた。悪を倒す時とか、ときには必要なこともあるんじゃないかなっておもう。あ〜次はすっきりするの読みたいなぁ。
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