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第三次大戦後、放射能灰に汚された地球では生きた動物を持っているかどうかが地位の象徴になっていた。人工の電気羊しか飼えないリックは、かくて火星から逃亡した〈奴隷〉アンドロイド八人の首にかかった賞金を狙って、決死の狩りを始めた! 現代SFの旗手が斬新な着想と華麗な筆致で描く悪夢の未来世界!
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Posted by ブクログ
人間と機械の境界線は今後未来の人類が抱える問題になるだろうと予想されるが、60年前に出された本書により既に答えが出ていると感じた。
読後もこの世界に浸っている。 物語の深い意味を知れば知るほど、この作品が名作といわれる理由がわかる。 現実世界もAIと共存していくうえで、人間の尊厳、感情などはどのように変化していくのかな。
アンドロイドと人間の違いは見分けにくいほど、とても似ている。しかし、物事に対する考え方や人間とは相容れない部分も微細に表現していて面白かった。
大好きな映画「ブレードランナー」の原作本。ようやく着手。 最初は読み進めるのに苦労したけど、半分もいかないうちにどんどんのめり込んでしまった。 映画とは結構展開も違うし、終始ハラハラドキドキ。 そして人間としての在り方を大いに考えさせられる。 とにかく衝撃を受けた…… ここ数年で読んだ作品で一番...続きを読む好きかもしれない… 読み終わった直後にまた最初から読みたくなったくらいに良かった。 (しかしそれよりも、この作者の他の作品を読みたくなったのでそちらを優先。) でもあれかもな、独特な単語も多いし、映画を知らないで読んだら、場面をイメージするのにめちゃくちゃ苦労したかもしれない。 事実ほぼ全ての場面で、私は映画の登場人物(ちょっと役所は違えど)を想像して読んでたから。。 しかしブレラン、リドリースコットがとにかく天才かと思ってたけど、原作がまず天才的であることを今更知りました。畏れ多い。 これは他の映画作品も、原作を読む必要がありそうだ…うむ。生きているうちに実行しよう。 とにかく素晴らしかった。拍手!
人間とは
独特な世界観で語られ始める本作。 慣れてきたと思い始めた矢先に怒涛の展開が待ち受けていて最後まで飽きさせない。 アンドロイドと人間の境界が曖昧になっていく中で、人間足りうるものが何なのか考えさせられた。 訳者あとがきでは、この難解な作品を紐解くための手助けをしてもらえているようだった。 作者の意...続きを読む図の多くを汲み取れなかったであろう私でも、その一端に触れることができて助かりました。
#ドキドキハラハラ #深い #共感する
ソラリスからSFにハマり読んでみました。人間を人間たらしめるものはなんなのかがテーマの作品でSF要素も哲学要素もあり考えさせられる面白い作品でした。また暗い雰囲気が好きな自分にとってはこのどんよりとした雰囲気はとても心地よくどんどん読み入ってしまった。またいろいろなSF小説読みたいな〜
名前が素敵過ぎる作品。 表紙もオシャレで、いよいよ手に入ったので読んでみた。 核兵器を使った世界大戦以降の世界という設定の雰囲気がどんよりと重くてびっくりした。 自然の動物(機械でない)を買うことが社会的ステータスとなっていたり、火星移住のためにアンドロイドが働かされていたり、設定一つ一つがそれいい...続きを読むのか??と考えされるものだった。 自然とは?人工物とは? 誰が人間で誰がアンドロイドなのか? 今自分が見えている世界は本当に現実なのか? ハードボイルドではないが、それくらいの緊迫感がありながら、重いテーマを扱っているので読み応えが凄かった。 主人公と共に終始考えながら読んだ
面白かった。 凄い読みやすかったと思う。翻訳も素晴らしかったのだと思う。 色々考えさせられる作品だった。
#深い
「人間」とは何か。 「アンドロイド」とは何か。 何が判断基準なのかではなく、どちらも私の中に存在するということか。
フィリップ・K・ディックの長編SF小説。 1968年刊行。(原作) 映画版は日本では「ブレード・ランナー」として知られている。 舞台は核戦争によって荒廃した地球。放射能の死の灰から逃れるべく、人類は高性能なアンドロイドを連れて他の惑星を開拓・移住しはじめていた。 主人公であるリック・デッカードは植...続きを読む民地惑星から地球に逃亡してくるアンドロイドを処理して報奨金を稼ぐバウンティ・ハンターとして日銭を稼ぎ、妻と生活していた。 荒廃した地球では、生きた動物が貴重な財産として扱われる。馬や牛にはとてつもない高額がつけられ、人々のステータスとしても機能していた。 デッカードも羊を一頭飼っていたが、それは電気羊(精巧な電気機械)だった。彼はここに負い目を感じており、報奨金を得て本物の羊を買うことを望んでいた。 そんな中、8人のアンドロイドが集団脱走し、地球に向かったという情報が入った。 デッカードは、アンドロイドとの戦いで負傷を負った先輩ハンターの任務を引き継ぐ形で、アンドロイドとの戦いに臨むことになる。 というのが序盤のあらすじ。 その後、デッカードはアンドロイドとの死闘に身を投じる過程で、「アンドロイドとはなにか?」「人間とはなにか?」という疑問を持つようになる。 デッカードのこの疑問は本作を大きく貫く軸となる。高性能で限りなく人間に近づいた(特定の能力では人間よりも優れてさえいる)アンドロイドには、感情もあり仲間を想う気持ちもある。 またデッカードが遭遇したレイチェルという最新型の女性アンドロイドは、人工の記憶を埋め込まれることで自分自身が人間だと信じ込んでいた。それがデッカードによって、自身がアンドロイドであると暴かれた際にはひどく動揺し、茫然自失となっていた。 デッカードも読者も、アンドロイドたちのそうした姿を目撃することで、「なにをもってアンドロイドなのか?」という疑問に必然的に突き当たることになる。 作者のディックは、この疑問に対して「どれほど親切であるかで、人間かそうでないかが決まる」と言っている(訳者あとがきより)。 つまり、親切にできるかどうかが、人間を人間たらしめていると言う。 これはある種本質的な答えではあるが、それ以外の解釈もできると個人的に考える。 人間か、アンドロイドか。この分類というのは結局人間目線の恣意的なものであり、大した意味をもたないと考える。 つまり、人間とアンドロイドでアクチュエータやコントローラが異なるのは当然で、その境界線はそうした機能的な話よりも、自分自身をどう捉えるかの自意識に依ると思う。極端な話、自身を人間だと捉えるアンドロイドが出現すればそれはもう人間だと言って差し支えない。というより、それを否定することはできなくなる。 ロボットのメカ的な深化が飽和点を迎える一方で、頭脳にあたるANI、AGIの進化は近年めざましい。本作に登場するレベルのアンドロイドが社会に実装される日は近いだろう。 そのとき、我々の社会が深刻なモラルハザードを迎えることは間違いなく、それに対して人間たちはどのような結論を出すのか(或いは結論が出ないのか)、非常に興味深い。 本作はSFでありながら、現代の社会課題とリンクし、ある種の未来予知として機能している。やはり、良質なフィクションは現実のシミュレーション足り得る。 古い小説であり、設定もありふれたものでありながら、人間の在り方を見直すヒントとなる作品。全体的に陰鬱で、ラストもスカッとしたものではないが、展開が速く読み飽きしない。SFの古典的名作と呼べるだろう。
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