方舟を燃やす

方舟を燃やす

1,980円 (税込)

9pt

口さけ女はいなかった。恐怖の大王は来なかった。噂はぜんぶデマだった。一方で大災害が町を破壊し、疫病が流行し、今も戦争が起き続けている。何でもいいから何かを信じないと、今日をやり過ごすことが出来ないよ――。飛馬と不三子、縁もゆかりもなかった二人の昭和平成コロナ禍を描き、「信じる」ことの意味を問いかける傑作長篇。

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方舟を燃やす のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「本の雑誌」で、読まなきゃ損です、と激賞していたので、どれどれ、と最初のページを読んでから、なんと、止まらない。一気読み。

    何が正しいのか、正しくないのか、正しいと信じることは罪なのか、良かれと思って人に勧めるのはお節介なのか、疑うのは愚かなのか、信じるのも愚かなのか。

    バランス感覚の優れた人間

    0
    2024年05月23日

    Posted by ブクログ



    大きな事件は特に起きないけど
    主人公2人の人生が気になって
    一気読み〜

    この2人が最後の章で出会って
    関わりを持つのも面白かった

    0
    2024年05月20日

    Posted by ブクログ

    1967年に生まれた飛馬と戦後すぐに生まれた不三子の二人の視点が交互に語られていく。飛馬の子供時代にはノストラダムスやコックリさんが流行り、不三子は自然食を知りそれに傾倒していく。真偽のわからないものがたくさんあって、そのなかから何を選び信じていくのか。それが本物だとどう確かめればいいのか、誰が教え

    0
    2024年04月04日

    Posted by ブクログ

    切なかった 
    昔からラジオやTVそして今はネットで いろいろな情報が溢れていている中、
    どれが正しいのかデマなのか?
    自分できちんと決めて生きなさいと言われても 
    誰かや何かに「一緒に・・・」って言って欲しい気持ちがあります 

    それは弱さじゃないんだって 教えてもらったような気がします 

    0
    2024年03月23日

    Posted by ブクログ

    方舟を燃やす=自分が信じているものを手放すことなのではないかと思った。
    噂話やオカルト話に踊らされ、そんな話よりも斜め上を行く出来事が実際に起こって、強く信じていたことが正しかったのか、自分は何をしたいのか、どうしていきたいのか、わけがわからなくなってしまう現実が切り取られた作品だったと思う。

    0
    2024年05月19日

    Posted by ブクログ

    2024年 28冊目
    1960年代〜今日のコロナ禍において男女2人が、信仰や噂に翻弄され、苦しみもがきながらも正解を求めて生きる姿が描かれた1冊。家族のためを思って尽力するが、結果として結びつかない歯痒さが、フィクションだかリアルに感じられた。

    0
    2024年05月19日

    Posted by ブクログ

    私も飛馬より少し下の世代だが、ノストラダムスはひょっとしてと信じたし、コックリさんもしたし、コロナの時は情報に翻弄されまくった。何を信じて何を信じないか。かなりの難問。人は信じたい物だけ信じるという単純なことではなく、まだ内容をうまく咀嚼できないでいる

    0
    2024年05月12日

    Posted by ブクログ

    1967年生まれの飛馬が小学生の頃に母を亡くし、父と兄と暮らしていた時代にはみんなノストラダムスの大予言を信じていて、コックリさんに夢中になったオカルトブーム真っ最中だった。
    東京の大学を卒業してからは公務員となり区役所に勤めたが、それまでに昭和から平成になり、震災ボランティアで高揚しては、妻の捨て

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    2024年05月07日

    Posted by ブクログ

    角田さんらしいなぁと思いつつ読む。

    昭和、懐かしい…
    というか、すでに昔感あり過ぎでヤバいwww

    0
    2024年04月13日

    Posted by ブクログ

    昭和・平成・令和と三時代を経てきたが「この時代が一番良かった」なんて一概に言えやしない。いつの世も不安はつきまとい、人々を煽り、何を信じて何を疑えばいいのか。そんなことが浮かんでは消える複雑な心境となった。物語は不三子と飛馬という男女を軸に成り立つ。不三子は料理教室をきっかけに自然派ママになり、家族

    0
    2024年04月03日

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