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三百万の軍隊を用いた驚異の人間計算機により十万桁まで円周率を求めようとする「円」など全13篇を収録した短篇集、待望の文庫化
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Posted by ブクログ
三体より面白いという帯に惹かれて購入。 短編集だが読み応えがある。 SFのすごさにも驚くが、ノンフィクションとも思える中国の田舎の現状に胸が痛くなる。 来年の文庫化新刊が楽しみ。
買ってはみたものの、SFが苦手な自分を省みると 『もしかしたら読む事はないかも』と思って積んどいた本。 DUNE*3冊+DUNE MESSIAH*2冊を読み終わった時 『円を読むなら今しかないんじゃね?』と読み始め、 想像を遥かにこえて楽しく読めた。 短編集にありがちな『何故か入ってる面白くない作品...続きを読む』がひとつもない。 『メッセンジャー』は唯一ほのぼのとしてる作品だった。 未来の彼からの言葉は、創造だとわかっていても胸を撫で下ろす。 どの作品もドキドキしながら読み進められる。 SFと言えば未来を思いがち、最後の円で『秦の始皇帝』の時代に遡られたのはやられた感。 やってる事はめちゃ現代。 こんなに面白く読めたのは翻訳の良さにも起因すると思うと同時に、心からの感謝を。 読み終わった瞬間、目の前にあったみなとみらい丸善で『三体』買ってしまったわ。
「三体」の劉慈欣の短編集。 以前「折りたたみ北京」で「円」を読んでどっひゃー!と思った記憶があるがそれをタイトル作とした短編集。 「郷村」「円円のシャボン玉」「人生」が好き。でも他の作品も甲乙つけがたい。まさにセンス・オブ・ワンダーな作品ばかり。
理系の友人が、エンジニアは世界を変えていけると言っていた。 この短編集は、劉慈欣が、エンジニアとしての知識をフルに活かして、さまざまな世界を、そこにあるかのように生み出してくれる。一緒に旅する世界は、過去から未来、宇宙、そこに住む人々、ありとあらゆる世界だ。私たちの想像力は、羽を持っているように、導...続きを読むかれて広がっていく。 一方で、人間たちへの優しさが、細やかな表現を通して、伝わってくる。自然もまた、テクノロジーとの対比で描かれていると同時に、その世界を包むように、さりげなく美しく表現されている。 久しぶりのSF、これがSFなのだなあ、と思う。 そしてこのお話を生かしているのは、見事な翻訳。ハルキストが世界中にいるのは、言葉巧みな翻訳家達の努力だろうな、と改めて思う。細かい表現まで心配りされていて、わくわくしながら読み進むことができた。 テクノロジーの開発は、もっと未来の先まで俯瞰して考え、神の視点に匹敵する部分もあるのだな、と改めて気づかされた。
短編集なのに一気読みしてしまいました!最高傑作揃い!劉慈欣氏の作品は『三体』を最初の1冊だけ読んだことがあるのですが、いろんなアイデアをひとつのストーリーに押し込むより、短いストーリーでサクッ、サクッと読める短編集の方が私は良いと思いました。世界観もひとつひとつのアイデアに合わせているので、壮絶だっ...続きを読むたり、底抜けに明るかったりバラエティ豊かな感じです。 個人的には、自然と立ち向かう『地火』、壮大すぎるコメディ『詩雲』『月の光』が超オススメ!『円』もオチまで考えるとやっぱり短編にしなおして良かったと思います。未来への希望感も、貧乏の描き方のエグさも日本の作品にはないものがありますね。西側諸国の価値観マンセーじゃないところも中国作品の良さでしょうか。ほかの劉慈欣氏の短編作品もぜひ読みたい!! …と、その前に、『郷村教師』を読んで、科学の基礎を勉強しなおそうかな~と思っちゃったり(^_^;) 追記:『三体』の方はイマイチみたいな書き方をしてしまいましたが、別の方のレビュー曰く、『三体』の5冊目のラスト100ページが最高らしいです。…やっぱり『三体』も全部読むべきだろうか…むむむ。
アイディアが色々あって面白い。 印象的だったのは 『地火』『栄光と夢』『月の光』『円』 『月の光』はちょっと伊藤計劃を思わせる。
テッド・チャンの『息吹』を読んだ時と同じくらい,作者の描く世界にのめり込んで読むことができた。こちらの作品の方が小難しくないというか,肌感として理解しやすい。次は『三体』三部作を読んでみよう。 「郷村教師」「円円のシャボン玉」が興味深く読めた。中国をはじめ新興国では最近まで(今でも?)電気もない田...続きを読む舎に人々が暮らしていて,離れた街の発展ぶりとの格差だったりを実際に見てきていることが作者の背景としてあるのかなあと。自分はもう生まれたときに家庭に車やテレビや固定電話があった世代で,今のドローンやスマホもその延長線上にあると感じられるけど,親や祖父母の世代はエネルギーやテクノロジーによって大きく変化した社会によくついていけたなと思う。もう50年以上前か,祖父が手綱を握る馬橇に乗って駅まで雪道を送ってもらった記憶がおぼろげにある。祖父は車の免許を持っていたのだろうか。でも7人もの子供を教育は十分ではないにせよそれなりに育て上げたわけで,時代の色や勢いって人を左右するよなと思うし,やっぱり教育は大事だと思う。 好きなのは「詩雲」。優れた芸術はハイパーなテクノロジーをもってしても超えられないというテーマ。無限大の試行を重ねれば「神の御業」に届くはず,なのだが,そこには生物の生物たる意志なのか,環境に対応する知恵・偶然なのか,生き残った子孫としての我々に根源的な部分で訴えかける何かがマスターピースとして必要なんだと思う。
中国SF界の至宝と言われる著者の短編集で、13編が収録されている。 著者の「三体」シリーズが去年読んだ小説の中でも、ぶっちぎりで面白かったので、この短編集が文庫化されて発売されるのを楽しみにしていました。 表題作の「円」は、軍隊による隊列で人間コンピュータをつくるという内容で、その他の短編にも、...続きを読む秀逸な設定があったり、 何より、主人公の行動が思わぬ大規模な変化を引き起こしてしまうような、個人の行動が世界の命運を変えるような、怒涛の展開をみせるストーリー構成が魅力だと思います。 短編集なので、1つ1つは読みやすい文量でもあるので、普段SFを読まないという人にも読んでもらいたい短編集です。
今、中国SFが面白い。 三体を代表する劉慈欣の短編集。 時代遅れの炭鉱から、新たなエネルギー源を得ようと実証実験を開始するもそれは地獄の業火の始まりだった(地火) ボスニアヘルツェゴビナへの空爆に対し、地球上のある一点でアクションを行い、天候を操ることで阻止しようとする科学者がいたのだが...続きを読む(カオスの蝶) 秦の始皇帝は、数学者に「円周率を二年後に一万桁、五年後に十万桁まで求めよ」と命令した。 この難題に対し、数学者は三百万人の兵力を求めた。その方法とは(円) 全13編。
短編のひとつひとつが意外性に富んでいて楽しめた。解説にも書いてあるが、三体のエッセンスが随所に感じ取れる。この短編たちがあの傑作の礎になっているのかと、また違った意味での感慨もあった。
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円 劉慈欣短篇集
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劉慈欣
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