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「神は三種類に分類される。まず第一が、大自然。次は祖霊。最後は、時の朝廷に対して戦い、恨みを呑んで亡くなっていった人々」。銭洗弁天、鶴岡八幡宮、御霊神社……鎌倉をそぞろ歩く奈々、沙織の棚旗姉妹に、桑原崇が説く、源三代にまつわる謎の答えが、そのとき密室で起こった社長失踪事件をも解き明かす!
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Posted by ブクログ
自分の歴史の知識としては比較的抜け落ちている鎌倉時代なので、登場人物の関係性を思い出しながら読みました。 北条氏の傀儡として頼朝は鎌倉にいるしか選択肢が無かったという説には驚いたものの、納得性が高い気がします。鎌倉は表面的にしか訪れたことがないので、今年はじっくり歩いてみよう。
今回は事件に関与してはいないが、鎌倉を舞台に崇の解説と共に棚旗姉妹と一緒に旅をする。そこでフリージャーナリストの熊ツ崎と出会い、かれが追っている事件に少し触れた程度で前回までのとは変わった趣向になっているが、崇が事件の謎を解くのはいつも通り。
登場人物は少ない。 棚旗奈々・沙織姉妹、タタルこと桑原崇、そして小松崎。 殺人事件も起きることは起きるが、その謎解きもこの物語においては副次的なものにすぎない。 物語のほとんどは、桑原や奈々たちの会話で成り立っている。 彼らが語るのは、鎌倉という地域の歴史とその背景である。 内容にどこまで信憑性があ...続きを読むるかはわからない。 専門的な知識があって読んでいるわけではないし、その真偽は判断のしようもない。 ただ、読んでいてすこぶる面白かった。 鎌倉には何度も足を運んだことがあり、物語に登場する場所にも何ヶ所か実際に行ったことがあった。 物語を読みながら何度も鎌倉の地図を覗き込み、確認し、また続きを読む。 実際の事件の謎解きがあっけないものだっただけに、鎌倉の謎に迫る桑原の解説のためだけに最後まで読んだような感じになってしまった。 知っているようで、実は誰かが意図的に後世に残そうとした歴史しか知らないのでは? そんな気分にさせてくれる物語だった。
今回は鎌倉。 北条氏や源頼朝何かについて話をしながら、鎌倉の街を回っている。 殺人事件とかはどうでもいい。って感じで、ホントおまけ程度。 このQEDで回ったお寺とかのガイドブック作ってくれないかなー。地図付き、ウンチク付きで。 それを片手にお寺周りとかしてみたい。
『「きみは、この『銭洗弁天』の本質を、全く理解していないね」 「え?」 「『お金を洗う』ということが、一体どういうことなのか?そして『洗うとお金が増える』ということは、何を表しているのか ー ということだ。そしてこれは、鎌倉を理解する上で、とても重要なことになる。」』 「銭を洗う」のではな...続きを読むく「洗うと銭になる」砂鉄が採れたことが、銭洗弁天の起源とか知らないよな〜。 相変わらず面白いな。 京都旅行の道中に『鎌倉の闇』って…。
事件と祟の歴史解説との関連性が、いつも微妙…と、思ってしまうのですが、それを凌ぐ新しい解釈に驚かされます。
この時代は平家や奥州贔屓で頼朝のことは詳しく知らずに勝手なイメージを持ってたけど、ほんとにこんなだったら可哀想すぎる〜
QED・・・ついに事件と蘊蓄が全く関係なくなった(笑)基本的には好きなので、許せます。後、タタルさんとの仲が進展してきている気がする♪ただ、あまり、お勧めできません
いい国作ろう鎌倉幕府.鎌倉幕府成立の舞台裏を読み解くストーリー.私の中の頼朝像がガラリと変わった.相変わらず,というかいつもにも増して事件に関する描写は少なかったような(お酒のシーンも少なかった)...これはこれで面白かったのでいいですが.
推理小説というよりは、歴史小説といった方がいいかも。殺人はちょろっとついで感がつよかったかな。でも歴史については、新たに知ったこと、思い出したこと、勉強になりました。
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高田崇史
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