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「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々――。何気ない日常に起こった5つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。
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Posted by ブクログ
このような突飛な人物が出てくる物語でその人物が魅力的に感じるのは、周りの人たちが負のフィルターでその人を見ていないからだと思う。陣内さんは現実世界にいたら間違いなく関わると面倒なタイプだが、その周りの永瀬さん、武藤さん、陣内さんの上司他の人たちが陣内さんをフラットな目線で見て偏見なく彼を語っており、...続きを読む(鴨居さんは私と近い目線だが、陣内さんに付き合っている点で心が広い)彼らがこの物語を面白く成り立たせている。なので私的なMVPは陣内さんではなく周りの人たちです。続編も読みます!
伊坂幸太郎、アンソロジー以外でちゃんと読んだのは『グラスホッパー』以来。 これは温まる話だった。陣内さんが周りの人を翻弄(まったく嫌な感じはしない)していく様がワクワクする。5つの短篇だけどどこか繋がっていて伏線が回収されていくのが気持ちよかった。 陣内さん再登場の『サブマリン』も読みたい!
時間軸設定としてはおそらく、1990年・2002年の二つの世界を行き来しつつ、 キーパーソンである『陣内』の周囲に起こる出来事を、 異なる4つの目で観測された物語。 陣内はどこか通常の人とは違う一種独特な倫理・道徳観を持っていて、 突飛な行動の数々でいつも周りの人間を驚かせています。 これは恐らく...続きを読む、知識をたくわえ地位を得て、理性で自らの真の姿を隠そうとする父親を偽善者と捉え、 あくまでその正反対を生きようとするロックンローラー的な気質を表しているんでしょう。 全編を通してその本質はブレずに描かれていき、語り手である四人はそれぞれ、 陣内に影響を受けては新しいじぶんの姿を見つけていく様が見て取れます。 人間は子どもから大人になるに従って年相応の『ものわかり』の良さを身につけ、 そこをはみだし素朴な疑問や欲求を持つものをおかしいものと見るようになります。 そして誰しも計算や打算で本来の姿を隠して、自らを偽って生きています。 陣内はそういうまわりくどいことを抜きにして、学生時代には当たって砕けろの精神で、 そして少し先の未来では、家裁調査官となって目の前の事に取り組む姿を見せてくれます。 面白いのは、12年経って核になる所は変わっていないものの、 少年を更生させる事はあくまでも『奇跡』と捉えている部分です。 がんばって結果が出なくても、元が奇跡なら裏切られてもあきらめがつく、 数多くのケースを目の当たりにして現場に立ったものだからこそ出る、 ひとことの格言には確かな成長の跡が感じられます。 偽りの美辞麗句を並べる卑怯な大人が居並ぶこの世で、 たとえ不器用でも『かっこいい大人像』にこだわる。 自分の感情に正直で、ちょっとイタズラっぽいチルドレンのような、 それでいて彼なりの正義の姿。 本当にロックだな。 そんなふうに自分には受け取れました。 伊坂幸太郎氏の作品を手に取るのはこれが初でして、名前だけは 聞いたことがあるものの、なかなかきっかけがつかめませんでしたが、 なるほど、こういう切り口もあるのか、って新しい気づきを得ることができました。 他の作品も必ず近いうちに読んでみようと思います。
伊坂幸太郎ならではのセリフまわしと人物が魅力的。永瀬が知らないおばさんから5000円を貰い、屁理屈論破マン陣内が「なんで俺がもらえないんだよ」「関係ないっつうのずるいじゃねえか」はスッキリするシーンだ。
陣内さんの屁理屈はすごい。なぜか納得させられる。一人でもこういう人が周りにいればそりゃ楽しくなるだろうな。
傍若無人で身勝手、周りに迷惑しかかけない男ー陣内と、その周りの人達に起こった出来事の数々をまとめた短編集。周囲の人達による視点で描かれているため、いろんな視点から陣内を楽しむことができます。 伊坂幸太郎さんが好きなのですが、チルドレン&サブマリンはまだ読んだことがないなぁと思い、手に取って...続きを読むみました。 そしたら、陣内の性格が私のドストライク!身勝手だけど周りに『悪影響を及ぼす』だけでなく、『奇跡を起こす』ところが最っ高にイイ!!奇跡を起こせるだけのポテンシャルがあるのもさらに良き。 親密にはなりたくないけど、武藤のように先輩後輩の関係程度になれたら、きっと人生観が変わるだろうなぁと思います。彼の自分の軸を曲げない性格、言葉の操り方、説得力等々、『良いところは』真似していきたいなぁと思ってしまいました。奇跡を起こす男『陣内』の解像度が高い小説、ぜひ読んでみてください。
短編集ならではの読みやすさ、伏線回収の面白みがあって、何よりも人の暖かさが胸を打つ。 家裁調査官の仕事、視覚障害者の世界が新鮮で興味深い。 妻が夫への愚痴を言い放つことを「攻撃的な念仏」と表現してるの良かった。
登場人物がリンクした 5つの連作短編集。 それぞれの物語で色んなところに伏線が散りばめられているのだが、それらがだんだん繋がってきて、最終的には一つの長編になるような構成になっている。 それゆえに、次々とページをめくりたくなるような高揚感がありつつも、メインキャラの陣内を含む登場人物一人ひとりの...続きを読むキャラクター性、発言にも惹かれる要素も多く、全体的な構成とディテールのバランス感覚が素晴らしいと感じた。予想するオチも難なくかわされ、意外な展開になっていくところも気持ちよかった。 続編のサブマリンを読むのが楽しみだ。
話によって語り手が変わるけれど、しっかりそれぞれの心情が描写されていた。一見すると、なんでこの人たちが一緒にいるのだろうと思うメンバーの集まりなのに、陣内を軸に、掛け合いがとてもおもしろかった。 陣内のような人が実際に周りにいたら厄介だろうと思う一方、自分が言えない不満や要求を代弁してくれている感じ...続きを読むがして好感がもてた。 子どもとの関わりも現実ではこんなうまくいかないかもしれないけれど、ほんの少し気持ちが揺れ動く描写が最後に見られるだけで温かい気持ちになれた気がする。
おもしろかった★ 友人に薦める★ 脇役が次の主人公になる系★ スラスラ読めた★ また読みたい★ 主人公が変わっていくタイプ好きです。 世界が繋がってる感じ好きです。 大人が子供の事を思いやっている感じも好き。
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