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「飢えの雲、天を覆い、地は枯れ果て、人の口に入るものなし」――かつて皇祖が口にしたというその言葉が現実のものとなり、次々と災いの連鎖が起きていくなかで、アイシャは、仲間たちとともに、必死に飢餓を回避しようとするのだが……。 オアレ稲の呼び声、それに応えて飛来するもの。異郷から風が吹くとき、アイシャたちの運命は大きく動きはじめる。 圧倒的な世界観と文章で我々に迫る物語は完結へ!
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Posted by ブクログ
香君下巻。 オアレ稲の正体や香君の成り立ちなどが判明。 必要最低限の肥料の謎なども分かります。 私たちは、食物連鎖の上に成り立っている訳で。 虫がたかって植物が駄目になっていくのも理由があり。(その虫を食べる生き物もいるわけで)駄目になっていくのは悔しいけれど、虫にたかられても大丈夫な植物...続きを読むがむしろ異常なわけで。 そういう連鎖をいじってはいけないと言っているのではないかなぁと思いました。
とても面白かった…! 植物とともに強く生きる雰囲気がケルトの音楽と一緒に全体を流れているように感じる。 水戸黄門的スッキリ感。ああ。 大地とと共に生きる人々の暮らしの美しさを感じた。 「風に知る万象」。今私たちが生きているこの世界とこの物語の同じ部分を思って心が震えた。
オリエが皇帝、藩王、貴族たちに話し合いの場を作り、アイシャがバトンを受け取った場面で感極まりました。 人間は、大抵のことを自分の身に起こってから深刻に捉える生き物で、他国や他人が苦しんでいるといくら聞かされても、自分の利益を優先してしまうものだと改めて認識させられました。 最後は皇帝がしっかりと...続きを読む決断できたのが良かったです。あくまでも、神のお告げではなく、人々が自分たちで未来を切り拓いたところに感動しました。 アイシャが、自分は孤独な存在であることをポジティブに受け止めて、人々と支え合って生きていこうと決意するところにも、ハッとしました。 私たち人間は皆、孤独に生きているけれど、お互いが声を掛け合い、聴き合えば幸せを感じることができると思いました。オリエにマシュウが上着を羽織らせる場面が素敵でした。
読み応え十分! 読むだけで異世界に行ける感覚がすごい。 ふわふわ感というより、緻密な設定、政治が絡んでくる現実感。でもファンタジー。 本の装丁がとてもかわいくて好み。
こんなにも壮大な大河ドラマが上橋奈緒子さんの一つの脳みそに広がっているのが、恐ろしいと思った。恐ろしくも素晴らしい物語り体験。
どうなることかと思ったけど、希望に満ちた終わり方で良かった。(上橋先生なら、そうなるだろうと思っていたけど) 異郷がどんなところなのか、アイシャの今後など続編が出るといいなぁ。
植物がコミュニケーションの手段として用いる【香り】を嗅ぐことができる主人公。 多くの人ができないことを、できてしまうゆえの孤独。孤高。 面白かったです。でも、著者の他の作品とは何か違うな、と思いました。なんだろう。具体的にどうというよりも、作品に漂う空気が違うような。違いの正体が分からずにもやもや...続きを読むとしておりましたが、あとがきを読んではっとしました。 「植物は静かすぎる」 これだ! と思いました。胸が躍り、励まされる感覚がありつつも中心部分はひっそりとしているような。このひっそりとした部分が他の作品とは違う。 静かで強い、植物のような作品でした。
とても面白かった! オアレ稲の謎とバッタの生態を解明していく過程がすごく面白かった。 第六章「香君」を読んでいるときは、ハラハラした。 ラストと第六章 十三、アイシャとユーマの会話で、神郷オアレマヅラと香君の力について謎だったところも完璧に回収されていて、最後の最後まで本当に面白かった!!
上橋菜穂子の、よく言えば集大成、普通に言えば今までの作品のいいとこ取りをした作品。 内容は大人向けだけど、児童文学の流れを汲んで、子供に伝えたいこと(言い換えれば多くの人がそれらを持たずに大人になってしまったこと)が散りばめられている本だった。
人の上に立つ、とは「孤独」に他ならないと思う。人は小賢しく、上に立つものに権力を与える代わりに決断という責任から上手く逃れている。指導者側が圧倒的な力を持つほどその傾向は顕著だ。ナチスドイツの政権下、自分の罪を自覚すらせず人々を裁いたアイヒマンになぞらえて、権利という庇護の下で主体性を捨てる人の姿を...続きを読むアーレントは「人格なき専門家」と評した。権力に従う人間は、不合理や理不尽を権力者に押し付ける権利を持っている。逆に権力を持つ者は不満も理不尽も全てを容認する覚悟を持たねばならない。そういうところが孤独なのだ。 それでもアイシャは、人が自ら考え、自分が神ではないということを人に伝えようとした。その上で、民を守ろうとした。一生を飾り物の神として過ごそうと腹に据えていたオリエも、民と関わりながら香りから知り得ることを人に伝えようとしたアイシャも、力を持つ者の孤独と戦った強い人だと思った。
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