『テニスの王子様』のスゴ技、プロに再現してもらいました【前編】
近年、言わずとしれた錦織圭選手の活躍もあり、注目度が高まっているテニス。今回は錦織選手も幼少期から愛読し、影響を受けたというマンガ『テニスの王子様』の必殺技が、果たして実際にできるのか、プロに挑戦してもらいます!
では早速、テニスコートへ移動! 今回、必殺技を再現してくださるのは……
「よっ!」
???!!!
こ、怖い……。
(大丈夫かな……。パーカーに「TENNIS BOY」って書いてあるけど、少年というよりオジ…)
はい、というわけで、今回テニプリの技を再現してくれるのは、佐藤武文コーチです。
テニスの王子様というよりテニスのおじさま(失礼!)ですが、元プロテニスプレーヤー! 1999年からテニスコーチとして活躍しています。小畑沙織選手、吉田友佳選手、森上亜希子選手といった女子プロテニスプレーヤーのツアーコーチを務めた経験を持ち、森上選手のツアーコーチ時代には、世界ランキングを270位から56位へと急上昇させた実績を誇ります。現在は亜細亜大学の体育会硬式テニス部でコーチを務めておられるお方なのです!!
果たして、華麗なテニプリの技をどこまで再現できるのか!
テクニック1:ジャックナイフ(ぶくまる編集部 予想再現度⇒100%)
まずは、手始めに「ジャックナイフ」から!
これは、青春学園の桃城武が、山吹中学の千石清純との対戦中に繰り出した技。
簡単に言うと、軸足で踏み切ってジャンプしながら、バックハンド(利き手と逆側)で打つショットです。佐藤コーチならショット自体は100%再現できるはずですが、桃城のような爽やかさまで再現できるかがポイントか!?
では、実演!
おお、踏み切った!
空中でインパクト!
決まった!
動画バージョンはこちら!
いかがでしたでしょうか。これは再現度100%と言っていいでしょう!
ちなみに、ジャックナイフはバックハンドで打つのが特徴ですが、錦織圭選手の必殺技、「エアケイ」は、フォアハンド(利き手側)で打つのが特徴です。
佐藤武文コーチバージョンの「エアケイ」あらため「エアティー」!
う〜ん、カッコイイ!
ちなみに佐藤コーチは、テニプリの主人公・越前リョーマと同じ左利きです。
テクニック2:波動球(ぶくまる編集部 予想再現度⇒100%)
次に、テニスをかじる人なら誰もがマネをしたであろう、「波動球」。
不動峰中学の石田鉄の技。簡単に言うと、とにかくすんごい速くてすんごい強い球です。
『テニスの王子様』第4巻・第28話で初登場するこの球を受けた青春学園の河村隆は、1回で腕を痛めて試合続行不可能になり、棄権してしまいました。
それほど危険な波動球、ポイントは“タメ”です!
最初の構えからしっかり再現していただきました!!
打つ前の“タメ”が重要。
まだまだタメる。
かー
めー
はー
めー
波〜〜〜〜〜(技、変わってる……)
そう、かめはめ波を撃つ感覚(どんな感覚だ)で、タメてタメて、思い切り打つイメージです。
動画バージョンはこちら!
いかがでしたでしょうか。再現度100%……と言いたいところですが、石田鉄はこの波動球を打ったとき、一発でガットを切ってしまったのに対し、佐藤コーチは切れなかったので、90%(キビシー)!
テクニック3:ブーメランスネイク(ぶくまる編集部 予想再現度⇒70%)
こちらも有名な、青春学園・海堂薫の必殺技「ブーメランスネイク」。
この技がなぜ有名かというと、現実のテニスの世界でも、「ポール回し」という通称で呼ばれている技だからです。相手にコートの外に追い出されるような鋭角なショットを打たれた際に、外から思い切りサイドスピンをかけてボールの軌道を曲げ、相手コートに入れるという技です。ネットを支えているポールを回って入れるので「ポール回し」と言いますが、これを『テニスの王子様』では、ブーメランスネイクと呼んでいるのです!
では、早速実演!!
きわどい球を追い掛け、コートの外に追い出される佐藤コーチ。
ラケットヘッドを下げ、手首のスナップを思い切り使います。
相手コートの内側に向かって、ボールをこすりあげるようにラケットを振り上げます。
さぁ、どうだ?
おおっ!?
どうなの? どうなったの!!??
結果は動画にて!
きっちりと相手コートに入っています!
再現度100%……と言っていいのではないでしょうか!
ドヤ顔の佐藤コーチ。
ただ、ハッキリ言って技の難易度はまだまだ序の口! 華麗なる『テニスの王子様』の技は、数え切れないほどたくさんあるのです。
後編では、より難易度の高い、“天才”と呼ばれるあのキャラクターの技にチャレンジしてもらいます!!
かかってきなさ〜い!
▼後編はこちら!