旅する少年作品一覧
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5.0日垣葛は、災害と内戦で瓦礫と化した首都圏を離れ、封鎖線外の奥多摩で、野菜を作りながらのんびりと暮らしている。ある日、彼は近くの道路で原付の自損事故を起こして難儀している女性と出会う。都心から検問を越えてきたという、その見知らぬ女と日垣は一緒に暮らし始めるが… 車椅子の少女を連れ旅する少年。元“伝説の女戦士”と、ろくでなしのヒモ男。封鎖地区特別警察の切れ者隊長と、テロリストの間を流れわたる幼女。若い女殺し屋と、彼女の母親であり“鋼の女宰相”と呼ばれる政治家。災害と内戦と混乱で、変容しきった首都圏で生きる男女5組の人間模様を描いた本作。20ページを超える描き下ろしも加えられて読みごたえ充実!
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5.0宇宙歴999年……3人組の美少女モンスターハンターチーム「マドナ」と銀河系を旅する少年ジェフの正体は、伝説の料理人『シーザー』だった!! あらゆる食材や訪れるトラブルを華麗に切り抜ける彼の究極の目的とは? YK連載「サンケンロック」で大人気のBoichiが、それ以前の2005年に「コミックガム」にて発表した「究極宇宙味帝シーザー」を改題。宇宙一のSF料理アクション!!
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-いま、ここにある「世界」とは、何か。どのようにすれば、それを叙述できるのか―― 2022年春にロシア軍のウクライナ侵攻が始まったとき、思い起こしたのは20年前に訪れたサハリンで出会った人びととの会話だった。作家は、サハリンに生きた人びとの姿を通して、この世界をどうすれば描くことができるかという自問と対峙する。 世界の複雑さを直視し、そこに住むひとりひとりの生活を見つめること、想像すること。そこから、かすかではあるが、小さな光明としての、言葉が、文学がたち現れる。 【目次】 1 私がサハリンに行ったとき 2 ユジノサハリンスク 3 ポロナイスク 4 オハ 5 二〇年後の世界 6 『フランケンシュタイン』は、世界をどう描いたか 7 ヴィノクロフのこと 8 オタスからの世界 【著者】 黒川創 作家。1961年京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。1999年、初の小説『若冲の目』刊行。2008年『かもめの日』で読売文学賞、13年刊『国境[完全版]』で伊藤整文学賞(評論部門)、14年刊『京都』で毎日出版文化賞、18年刊『鶴見俊輔伝』で大佛次郎賞を受賞。主な作品に『イカロスの森』、『暗い林を抜けて』、『ウィーン近郊』、『旅する少年』、『彼女のことを知っている』、評論に『鷗外と漱石のあいだで 日本語の文学が生まれる場所』、編著書に『〈外地〉の日本語文学選』(全3巻)などがある。
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4.8故郷を捨てて放浪する双子の兄弟・コルチカムとサフランは閉ざされた森の奥に住むギルガ族の獣人・ディモルフォセカと出会う。自ら毒を出してしまう体質のコルチカムと獣の姿のまま人化しないサフランは、行く先々で人々から忌み嫌われ、安住の地を求めながらも得られない寂しさを抱えていたが、有毒地帯の森に住むギルガ族の人々は毒に耐性があり、ディモルフォセカが連れてきた二人を優しく迎え入れる。文字を持たず情報もないギルガ族の人々は素朴で心優しく、村全員が家族のような関係で、すさんでいたコルチカムの心を温かく溶かしてくれたが、一方、ディモルフォセカを好きになっていったコルチカムは彼を独占したいと考えるようになってしまい――!?