旅する少年

旅する少年

2,310円 (税込)

11pt

4.3

1973年、12歳の少年は、熱に浮かされたように、日本全国への旅を始めた。デゴイチ(D51)やシゴナナ(C57)と呼ばれた、消えゆく蒸気機関車を追いかける旅の中で、少年は「忘れえぬ人びと」「忘れえぬ風景」と出会う。中学卒業までの4年間に繰り返した旅を通して、少年の「世界」は広がっていく。著者初めての回想記。

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旅する少年 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

     小説家 黒川創さん(1961年京都伏見生まれ・刊行時60歳)が、小学校6年生から中学卒業までに実行した驚くほど多くの一人旅の記録。12歳から15歳の頃にこんな旅をしていたこと自体が驚きであるとともに、無邪気な田舎の少年にすぎなかった自分との成熟の違いにも目を瞠る。

     バックグラウンドとしての家庭

    0
    2022年02月27日

    Posted by ブクログ

    著者がローティーンだった頃の旅の記録。感傷を排した淡々とした記述と、曖昧な記憶は曖昧なままに、恥ずかしい出来事も敢えて記す姿勢が、彼の凛々しい膨大な回数の旅にふさわしい。世代が同じせいか、行ったことのない場所すら自分の懐かしい記憶のように感じられる。真面目で、それでいて鷹揚な良い時代だった。それぞれ

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    2021年11月06日

    Posted by ブクログ

     著者が小学校高学年から中学を卒業するまでの、1970年代なかばの鉄道一人旅を、令和の時代から振り返って書かれた本。私よりも一回り年上の著者が記す少年時代の記憶は、子供の頃の自分が大人と認識していた人々の姿を記憶の底から掘り起こしてくれる。写真に残された、もしご存命なら現在70代から100歳以上の人

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    2023年05月14日

    Posted by ブクログ

     著者にしろ、原武史にしろ、自分とくらべると小学校高学年の時点において、思考、行動の点についてはるかに大人である。5~6年の時代の差よりも育った環境の差のようにも思えるのだが、その人間的な違いに愕然、呆然とするが、長じて達した立場の違いを考えれば、当然、当たり前のことかもしれない。

    0
    2022年03月06日

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