国内小説 - 光文社 - 光文社文庫作品一覧

  • 猟犬探偵
    4.0
    〈竜門猟犬探偵舎〉に奇妙な依頼が舞いこんだ。動物プロダクションから傷ついた一頭のトナカイとともに一人の少年が失踪、その行方を追ってほしいというものだった。竜門卓(たく)は相棒の猟犬ジョーを連れ、その臭跡を辿りながら有馬の山中へと分け入るが……(「トカチン、カラチン」)。心優しきアウトローたち。自らの信念に従い行動する男の美学。感動の連作短編集!
  • 出もどり家族
    -
    五十歳とは、憂鬱な年齢である――。昔ながらの商店街で民芸店を営むネジメハジメは憂鬱の種を山ほど抱えていた。妻の実家は借金まみれ、将来が心配な子供たち、愛人問題etc.泥沼に追討ちをかけるように、ネジメは交通事故まで起こしてしまう。しかし、被害者の風俗嬢との出会いが彼の人生を大きく動かすことに……。ねじめ正一が初めて挑んだ「私小説」の傑作!
  • 裏切りの報酬
    -
    権謀術数のかぎりをつくして、政財界に確固たる地位を築く大矢勇二。首相すらも失脚させてしまう彼の勢いは、とどまるところを知らない。だが、大矢に自らの地位を追われた男たちがついに、「目には目を、歯には歯を」とばかりに反撃を開始した!! さすがの大矢も、寝首をかかれてはたまらない……。どん底から頂点をめざして成り上がった男が見たものは……。
  • 凌辱の報酬
    -
    三十一歳になった大矢勇二。その誕生パーティには首相を始め、各界の要人の姿が見える。無一文に近い状態から成り上がり、一大コンツェルンを創るまでになった、大矢のカリスマ的魅力に引きつけられた人々。彼らも大矢の野望の前にひれ伏す運命にある。次なる標的は、日本の基幹産業、自動車メーカーだ。策略と暴力を駆使し、野望の道をひたすら走る男を描く!!
  • 冒涜の報酬
    -
    裸一貫から、二十代で業界第九位の建設会社を自分のモノにした大矢勇二。しかし、大矢の出世欲はとどまるところを知らない。その色欲も……いや、色欲はあくまでも出世の手段。それに溺れるのは、標的となった獲物である。政治家から銀行のトップまで、色欲のワナに嵌まったものは大矢の味方となる。男と女の欲望を踏み台にして、のし上がる男の痛快出世譚!!
  • 青山物語1979~郷愁完結編~
    4.0
    「正社員から嘱託(しょくたく)にして下さい」上京以来8年。平岡義彦は、子会社を任せるという社長に断り、ボーナスのもらえない人間となった。生活の安定よりも原稿の書ける時間が欲しい。小説家になる夢を持ち続けていた。仕事は今までどおりこなし、同僚の愚痴も聞く。そんな義彦にも淡い恋の予感が……。恋に仕事に、青春の日々を過ごした青山。ここに著者の原点がある!
  • 面会人はストーカー
    -
    当直として老人病棟を見回る水原絵梨花の前に、枕を抱えた老婆の幽霊が! だが、それは患者の島川時枝だった。時枝は一週間前に入院してきた八十歳の浅田源次郎のところに、毎晩やってきているのだ。痴呆の症状なのか? 老いらくの恋なのか? 原因は、時枝の過去にあるらしいのだが……(「恋枕」より)。新米ナースの目を通じて、人情の機微を描く快作!
  • あぶない病院長~情熱ナース・水原絵梨花~
    -
    正義感が強い絵梨花は、たとえ患者といえども、悪は許さない。今回も、花村妙子にセクハラをする患者・和島一撥に憤っていた。同じころ、妙子のファンの患者・悪戯四人組も一撥を懲らしめようと画策、それがもとで院内は大騒ぎに……。(「セクハラ病棟」より) ナースの日常をユーモラスに、温かな目で見つめた快作。おなじみ月岡彩子も登場の第二弾!
  • あやしい患者さん~情熱ナース・水原絵梨花~
    -
    新米看護婦(ナース)の水原絵梨花は、困っていた。ある老人患者の治療について、主治医の保取と当直医の原倉の指示が全く違うのだ。主治医に従うのは当然だが新米ゆえ当直医にも逆らえない。そんなレジンマに悩んでいたある日、保取と原倉が殴り合いのケンカを。(「あぶない病棟」より) 新米ナースの姿を通し、看護婦の実際と医療現場をあたたかい目で人情味豊かに描く傑作!
  • わたしが許さない~湘南探偵物語~
    -
    「あたし……また、少し死んだわ」――謎めいたFAXが、鎌倉のFM局のDJ・ハリーの番組に届く。横須賀基地のアメリカ兵と日本人とのトラブル解決人(シューター)・万里村桂は、フレミング大佐の要請を受け、早速探りはじめた。心に傷を持つハリーとともに、やっと見つけ出したFAXの発信人・シェリルの背後に、凶悪な犯罪組織があった……。桂の眼に怒りの炎が宿る。
  • ジュリエットが危ない~湘南探偵物語~
    -
    万里村桂――横須賀基地のアメリカ兵と日本人とのトラブル解決人(シューター)。軍の中佐、アンダースンは、19歳になるひとり娘リサのデートが、毎回夜の11時過ぎから3時ごろまでになるという。桂はふたりを尾行するが、そこには別の尾行者の姿があった。なぜか人目を忍ぶふたりの関係はある陰謀にも利用されて、思わぬ展開に……。逆風にむかう恋の行方は?
  • ソルティ・ドッグが嘘をつく~湘南探偵物語~
    -
    万里村桂――横須賀基地のアメリカ兵と日本人とのトラブル解決人(シューター)。軍の司令官、フォセットは、25年前、日本人女性との間に生まれ、生き別れになった娘にひとめ会いたいと言う。心臓手術のため本国に戻る彼は、二度と日本の土を踏めないかもしれない。桂は、その娘を捜すが、彼女の前に正体不明の男達が現れる。さらに意外な展開が!? 許される、美しい嘘とは……。
  • ロバートを忘れない~湘南探偵物語~
    -
    万里村桂――横須賀駐留の米兵と日本人とのトラブル解決人(シューター)。優秀な海軍士官のロバートは、勤務中にミスが重なりだした。捜査のために、桂はハウスキーパーとして、彼の家庭に入る。そして、いつしか二人の間には、男と女の感情が芽生え……。恋心に揺れる桂が選んだ、潔い身の処し方とは? 葉山に在る著者が、爽快な「湘南スタイル」で描く恋愛ストーリー。
  • サンセット・ビーチで逢おう~湘南探偵物語~
    -
    万里村桂は、横須賀に駐留する米兵と日本人とのトラブル解決人(シューター)だ。今回、米軍大佐からの依頼は、基地内のジムに姿を現さなくなった優秀なボクサーの調査であった。夜の街で質のよくない日本人とつるんでいると言う。一方、桂自身の私生活は、恋人・竜二との間に微妙な三角関係が生じて……。自由に生きるためには恋を失うこともある!
  • 君は、ぼくの灯台だった~湘南探偵物語~
    -
    万里村桂、28歳。生粋の湘南娘。彼女は柔道の腕と英語力を買われ、「ヨコスカCIA」としての陰の顔を持つ。それは、横須賀に駐在する米兵と日本人とのトラブル解決人(シューター)であった。ある疑問を持たれている、若い士官の妻の元へ、深夜通う日本人少年がいた。その夫は、フィリピンへ赴任中である……。大人の女と少年の、ときめきながらも切ない恋の行方は?
  • カモメだけが見ていた~湘南探偵物語~
    -
    万里村桂、27歳、生粋の湘南娘。彼女は柔道の腕と英語力を買われ、「ヨコスカCIA」としての陰の任務があった。横須賀に駐留する米兵と日本人とのトラブル処理が、主な仕事だ。今回、その窓口となっている大佐からの依頼は、なぜか美人軍医を伴ってのものだった……!? 海辺に住み、愛艇を駆って相模灘を満喫する著者が描く、潮気に満ちた男と女の物語。
  • 女医彩子の炎の研修医
    -
    彩子は分院の癌センターへ研修でやってきた。そして、そこでの末期癌患者の治療を通して患者の死に対する医者の姿勢、安楽死問題について改めて考え直すことになる。悩む彩子。さらに、院内で患者を安楽死させた疑惑が持ち上がった! 困難にも真摯に向き合い、迷い、傷つき、成長していく研修医の姿を、爽やかに、温かく描いた大好評シリーズ!
  • 女医彩子と疑惑の主治医
    -
    人生の縮図=病院。そこには病気の悩みだけでなく、さまざまなトラブルも持ち込まれる。家庭や夫婦の問題、失恋の痛手から不倫まで……。新米の女医彩子は、初々しい感性で、これら患者のもつ葛藤を見つめつづける。――医療の現場に今もたずさわる著者が、その豊富な経験を、彩子の行動を通して描いた物語。
  • 女医彩子の初心(うぶ)な主治医
    -
    「あーぁッ」女医彩子の唇から嬌声がもれた。老人の患者が、いきなり彼女の胸をつかんだのだ。病名は狭心症。発作もなく経過は安定しているが、年齢を考えると油断はできない。しかし、こんなことをするほど元気なら……? 彩子は推理してみた。――医学は人間学でもある。病気だけでなく、患者の事情も知らなくてはならない。彩子は今、それを必死で勉強中だ。
  • 女医彩子の夜の回診
    -
    女医・月丘彩子のもとへ、入院患者から熱烈なラブレターが届けられた。三十代のハンサムな弁護士。悪くない。だが、高血圧というのに、症状ははっきりしない。……なにか変だ。そう、こいつはこともあろうに結婚サギ師だったのだ! 彩子危うし! 彼女はいかにしてこのサギ師を撃退するのか? 才女彩子の明晰な頭脳の働きと大活躍に、乞うご期待!
  • 女医彩子の恐怖の往診
    -
    女医彩子が誘拐された。身代金は、なんと五億円! 余命いくばくもない資産家の老人の往診のため、一緒に伊豆の家へ向かう途中、事件が起きた。彩子はその優秀な頭脳をフル回転させて、犯人と対決するのだが。医療の現場では、現代を生きる人々のさまざまな苦悩が、あからさまになってよく見える。見習い医師彩子は、それをやさしくみつめる。
  • 女医彩子は名探偵
    -
    女医彩子は今回、北の都、札幌に出張を命じられた。新米医師は誰でも、医局の都合で全国に飛ばされるのだ。病院があるのは、札幌でも一番の繁華街すすきの。夜ともなると、三千軒を超すお店が、いっせいにネオンの灯をともす。クラブ、飲食店、そして風俗営業の店ありで、患者の持ち込む悩みも実にさまざま。その患者たちと彩子のやりとりは、読者の心を暖める。
  • 女医彩子の誤診騒動
    -
    「お姉ちゃんは、なに使ってんの、ピル、それともリング?」19歳になる従妹の加奈子から相談をうけた才色兼備の女医の卵・彩子はくらくらと眩暈に襲われた。じょうだんではない。当分、医学を恋人と決めている彩子には、無縁のしろものだ。でも、そんな彩子に二人の男が求愛して……。医療の現場を、若き女医の活躍を通して描いた、爽やかであたたかい物語。
  • 薬の効かない患者たち~銀座紅色(べにしき)診療所~
    -
    車の振動にも感じてしまう茜。これは名器に間違いなしとベッドインまでこぎつけた曾礼(それ)太郎だったが、茜はまったく脚が開かない。紅色(べにしき)院長に、スポーツクラブに通うことを勧められ、茜はなんとか自在に脚が開くようになるが……。その裏にはとんでもない秘密があった!(「0.8秒の女」より)。医者の世界を知り尽くした著者ならではの、ちょっとHで、ユーモア溢れる傑作集!
  • 恐怖の女患者~医者のないしょ話~
    -
    我が病院の超有能婦長・長居過子(ながいすぎこ)。まったく男の影のなかった彼女に、年下の彼が出来たという噂が! その男・つぐみはホストクラブ勤め。しかも婦長は彼に貢いでいるらしい。長い付き合いの私は複雑な心境だったが……。ある日、つぐみが病院に現われた!(「婦長のつばめ」より)。医療現場で起こる様々な出来事。現役医師である著者が、やさしい目で描く、心温まる物語!
  • デスマスク展示会
    3.0
    トラベル・ライター雪崩連太郎、初登場。その「たわけた神」「幽霊塔」は、取材先での妖しく、怪異な体験で読者を魅了する。また「お年玉殺人事件」はコーコこと、おなじみの滝沢紅子が大活躍。さらに「手のひらの夜」「環魂記」などの六編は、いずれも苦く、恐ろしく、ノスタルジックな余韻を残す会心作ばかり。この一冊は都筑ワールドを知る貴重な展示会だ。
  • ぶたぶたと秘密のアップルパイ
    3.8
    イラストレーター・森泉風子は、不思議な会員制喫茶店への特別招待券を手に入れた。そこでは、誰にも話せない秘密をひとつ、店員に話さなくてはいけないというのだ。その店員というのが……見た目は可愛いぶたのぬいぐるみだが、中身は心優しき中年男・山崎ぶたぶただった。客たちはみな、ここで心の荷物を下ろし、新しい人生へと踏み出す勇気をもらってゆく――。
  • ぶたぶたのいる場所
    4.1
    海辺の瀟洒(しょうしゃ)なリゾートホテルには、知る人ぞ知る神出鬼没のホテルマンがいた。見た目はかわいいぬいぐるみだが、中身は頼りになる敏腕執事(びんわんバトラー)。お客が困っていると、何処(いずこ)からか現れ、疾風(はやて)のように去ってゆく――。その姿を目撃した者は、幸せになれるという伝説があるのだ。今日も新たなお客がやってきて……。とっても不思議で心温まる、超人気シリーズ!
  • 永遠の途中
    4.2
    広告代理店に勤務する薫(かおる)と乃梨子(のりこ)は、同期入社。仲はよいが相手と自分を比べずにいられない微妙な関係。どちらも、同僚の郁夫(いくお)に恋心を抱いていたが、ささやかな駆け引きの後、薫が郁夫と結婚して主婦に。乃梨子は独身でキャリアを積み続ける。歳月は流れ、対照的な人生を歩みつつも、相手の生き方を羨んでしまうふたり……。揺れる女性の心をリアルに描く長編小説。
  • 冬になる前の雨
    3.0
    何度電話しても、彼は出ない。志保(しほ)は、敦雄(あつお)の気持ちが自分から離れていることに気付いていた。彼の心を取り戻したい。忘れることなんて出来ない。彼を独占したい。……方法は一つ。彼の骨を、砂時計に閉じこめてしまうこと――(「ひと時の砂」)。表題作を含む、愛(いと)おしく、そして凍り付くような16作品。『ぶたぶた』作者が描き出す、もう一つの代表作!
  • 黄金の鮫を追え~「最後のKGB」東京作戦~
    -
    KGBのブレンコフ大佐は、ゴルバチョフ大統領の指令に度胆を抜かれた。一部の党中央委員が国外へ持ち出したらしい四百十トンもの金塊の行方を探れというのだ。謎の鍵を握る商社を探っている最中、クーデターが勃発! 一方、遥か日本近海にはソ連原潜の不気味な巨影が! 正確な情報と調査、そして大胆な発想! 〃二十世紀最大の政変〃の核心に迫る傑作長編!
  • 女の夜の声
    3.0
    隣室から夜な夜な聞こえる、女性の悦(よろこ)ぶ声――。陰気に見える隣りの男性が、妻のいない間に女性を連れこみ、絶頂に導いているらしい。有本(ありもと)は妬(ねた)ましさと羨(うらや)ましさに身もだえしつつ、誘惑に負け、毎夜、壁に耳をあてるのだったが……。用意された意外な結末とは?(表題作) 自分の気持ちと裏腹に猛(たけ)る欲望を、冷静に見つめつづけた著者の珠玉集。
  • 恋か友情か
    3.0
    高校1年といっても、まだ幼い体つきの千代は、将来、出産できないのではないかと悩んでいた。そのことを相談された強は、思案したすえ、「実験してみようか?」と言った。千代の返事はイエスでもノーでもない。だが、そのときから、幼なじみの二人は、異性として互いを意識しはじめた……。誰もが体験した思春期のセックスを、瑞々(みずみず)しく描いた名作!
  • 夏の情熱
    3.0
    「あの気持ち良さは、これはもう何ともいいようがない」夏休みに帰省した中学生の赤井兵助(ひょうすけ)は、同い年の菊田次郎の初体験談を夜通し聞き、女体への憧れをふくらませた。そんな折り、未亡人・小林キミの美貌に惹かれる兵助は、無知ゆえの大胆な行動に出る……。奔放(ほんぽう)にして臆病(おくびょう)。揺れ動く思春期の少年を描いた、著者流ヰタ・セクスアリスの傑作長編!
  • 十三歳の実験
    3.0
    少女に情事を覗かれている!? 大学生の川岸一生(かわぎしかずお)が口説いた井上のぶ子は、夫と別れ、娘の香夜(かよ)と暮らしながら小料理店を営んでいた。香夜が寝るのを待って交歓を愉しむ二人──だが、少女は行為を見ていたのだ。十三歳の香夜は性に興味を持ち、川岸に抱いてほしいと願う。川岸は本能では惹(ひ)かれつつ理性で抗(あらが)うが……。女と少女の間(あわい)に揺れる性。究極の美少女小説。
  • 男女の原点
    -
    人は健康なら何歳で性の欲望に燃えても、異常ではないというのが著者の主張。大学生の稔(みのる)は若さの処理を未亡人の伯母に求めた。伯母は世間体を考え、稔を養子にする。だが稔は就職すると、職場のOLに求婚(プロポーズ)。男一人に女二人の奇妙な生活が始まるが、この異常事態がどう解決されるか。著者の見聞した多彩な愛のドラマを活写。
  • 彼 方 へ
    -
    「あなたが陸地で、私が島。互いをつなぐ道は限られたときにしか出現しない」。修学旅行でバスガイドと学生として知り合った蕗子(ふきこ)と私。大学卒業まぎわ、二人は鹿児島の陸繋砂洲(トンボロ)に取り残された(「トンボロ」)。失踪した父を追い、辿り着いた無限に部屋数のあるホテルでの奇妙な出来事(「無限ホテル」)。現実が揺らぐ瞬間のきらめきを鮮やかに描く珠玉の小説集。
  • 欲望の女相続人
    -
    優秀なる生活設計診断士(ファイナンシャル・プランナー)・舞鶴順平。絶妙のテクニックで女性を幸福の境地へといたらしめる彼を、人は導淫師と呼ぶ。舞鶴は、未亡人・壇上三千絵(だんじょうみちえ)から、ベッドの上で調査依頼を受けた。「祖父が遺言状作成をした際の証人3人は嘘をついているのではないか」と……。さいわいなことに、疑惑の証人たちは、美貌の女性ばかりだ! 女の夢、男の夢を叶える物語。
  • あんたのバラード
    3.0
    生後八カ月だった息子と夫を残し、ナツキが家を飛び出してから3年が過ぎた。彼女がアパートに戻ろうと思い立ったのは、夫に離婚届を渡すためである。部屋のチャイムを押すと、返ってきたのは意外にも女性の声だった――(「アイ・ラヴ・ユー,OK」)。あのころの懐かしいメロディが流れると心に浮かぶ、甘く切ない想い出……。ラヴソングにのせて贈る8編の物語。
  • 世紀末鬼談
    -
    だれも見たことのない世紀末の地図です。そこでは、夜ふけの自動販売機が、あなたに反逆し、商店街の迷子が数分間で、おとなの死体になります。いっそうの恐怖に、目のくらむ結果もあれば、明快な解決に、ほっとする結末もあります。絶妙な話術の12編。
  • 報復倒産
    -
    大岩昭平は闇屋から薬品メーカーに成長したワンマン社長。社風刷新のため、役員と労組が結託し、社長追放策を練りだした。大岩も負けてはいない。高値で株を売った後、内紛を流布して株価を暴落させる。社長の座は譲った。だが、制がん剤成功のニセ情報で、再び大混乱を……。悪徳経営者が社員を手玉にし、倒産へ導く残酷小説。
  • 影踏み
    -
    中学生のボクは、成績優秀でいわゆる優等生だった。クラスのいじめられっ子を救済したこともある。ところが、一カ月の入院生活がボクに気持ちの変化をもたらした。退院すると、かつてのいじめられっ子を、今度はこのボクがいじめるようになってしまったのだ……!? 少年の日常を通して、いじめ問題を、いじめる側から描いて警鐘を鳴らす現代教養小説。
  • 銀行喰い
    -
    バブル景気の最中、30代の若さで建設コンサルタント会社を設立した鬼頭慶之介は、「不動産こそ、濡れ手で粟の商売」を信条に、地上げに野心を燃やす。暴力団、仕手集団など闇世界の人間との絆を深めながら、都市銀行のなかでももっとも利益追求に貪欲な御堂銀行をメインバンクにして、経済界に乗り込むが……。銀行と企業の暗部を描いた衝撃のドキュメント・ノベル。
  • 死神(ザ・デス)
    3.0
    刑事安芸新八の妻・真澄は、一人息子の守介を連れて郷里の新潟県十日町に向かっていた。途中、豊富な金の産出で賑わう国分村に立ち寄った際、飢えた七人の少年に襲われ、守助は撲殺され、真澄は性交奴隷として飼われるはめに……。行方を追う新八も村人の罠に落ちた。復讐に燃え、鬼と化した夫と妻の凄絶な怨念を描く著者渾身のハード・バイオレンス衝撃作!
  • 最終列車
    -
    広島駅構内で中谷は手錠を掛けられた。〃怪盗もヤキが回ったなァ〃と舌打ちした。彼は六年前から、名古屋に多喜子、京都に比佐子、広島に美佳という美女を囲い、新幹線を活用し、窃盗で稼いでは彼女らを歓喜させてきた。だが、今は人生の「最終列車」に乗せられたに等しい。ところが、まず、美佳が激励に現われて……。犯罪小説(クライム・ノベル)の名手が、様々な男女の生きざまを展開!
  • 勇士の墓
    -
    大日本電話公社の玉城季明(たましろとしあき)は、総裁秘書の肉感的美人・桜井ケイ子を武器に、辣腕を振るってきた。しかし思わぬ左遷の打診。玉城は、マルチメディア事業への進出を図る会社・アカツキの社長へと転身した。そこに待ち受けていたのは……。「IT革命」の戦士である一人の起業家の目を通して、この新しい産業の深層と、その最も隠微な部分を白日の下に曝(さら)す経済小説。
  • 株価操作
    -
    津上修二との結婚を控えた滝沢麻衣子が突然姿を消した。勤務先の極東(きょくとう)製薬には長期休暇届が出されている。行方を探し始めた津上は、怪しげな業界紙で働く旧知の具坂英史(ぐさかえいじ)から「3年前、杉並区で起きた轢(ひ)き逃げ事件を調べろ」と示唆(しさ)された……。また極東製薬は過去に2度、株価操作の疑惑がもたれていた。津上が明らかにする驚くべき事実とは!? 傑作長編経済推理。
  • 相続人の妻
    -
    兜町の名門証券・玉文(たまぶん)グループは、相場師・玉木文吉(たまきぶんきち)が一代で築き上げた。文吉亡きあと、長男の由晴(よしはる)がグループの中心企業・玉文証券を、弟の耕司は系列の玉文産業を継ぐ。……バブル崩壊の不況下、玉文証券が経営危機に陥ると、由晴は責任逃れに終始。耕司が協力する代わりに経営責任を問うと、兄弟は敵対関係に。ここに名家の出、由晴の妻が絡み骨肉の内紛劇が起こった。
  • 銀行恐喝
    -
    北九州N県の地銀・西海(さいかい)銀行は、融資の停止などの業務の見直しを進めていた。そして頭取の久慈悟(くじさとる)は、取引先の怨みを買った。その一泊ゴルフは、闇の世界が仕掛けた罠だった。同伴ホステスのマリコと、裸で絡(から)んだ写真。久慈は嵌(は)められた。たった数葉の写真が、巨額の不正融資事件へとつながった。銀行と闇世界の拘(かかわ)り、銀行の旧弊な体質を、白日の下(もと)に晒した傑作。
  • 社内情事
    -
    “浮気でもしたら?”課長職にあって心身ともに疲労する夫を気づかった妻の一言は、まさに悪魔(あくま)の囁(ささや)きだった。部下とベッドをともにする男。ありふれた社内情事に、崩(くず)れはじめるサラリーマンの心理。――男と女の物語を濃密(のうみつ)なエロチシズムで描きながら、企業やサラリーマンの経済活動と、人間社会の本質を鋭く見抜いた傑作企業小説。
  • 出世運の女
    -
    シガ化学工業常務取締役の高沢秀雄(たかざわひでお)は、55歳のとき、小肥りで平凡な容貌の料理屋仲居(なかい)と、ふとしたはずみで関係を持ったことから運命が変わった。筆頭専務、副社長、社長という出世の階段を一気に駆け上がったのだ。社長の権力を利し私腹を肥やす高沢に、女が告げた言葉とは……?(表題作)――。企業人の中の人間的な部分、その心理を的確に捉えて描く異色作品集。(『取締役の首』改題)
  • 三人の賢者
    -
    エアライン・日空ビルの28階取締役室。そこでは名誉会長、会長、社長、3人の老人が、後継社長人事をめぐって暗闘を繰りひろげていた。トップの確執を、社員は息を詰めて見守った。前途に不安を抱き緊張がみなぎっていた……。「その女、スパイかもしれないぞ」上司の邪推に、経営企画室の岡弘文はたじろいだ……。巨大企業の中に息づく人間群像を鮮烈に描く力作。
  • 裏  金
    -
    年間五、六十億円の裏金。政治家への成功報酬、受注競争の工作資金はここから捻出される。アイダ建設の柏木はある日、業務企画部長を命ぜられた。それは、本来ないことになっている金、裏金の管理が仕事だった。そして贈賄が発覚、柏木の日常は一変した。逃亡生活、彼を追う殺し屋(ヒットマン)。──現代社会の暗部、ゼネコン汚職の構図を、「裏金」をテーマに鮮やかに描いた傑作。
  • 君  臨
    -
    杉友銀行会長・鹿島正勝は、なぜ13年間も君臨していられたのか? 経済評論家の岩沼満之は、その鹿島の訃報に接して自殺ではないかと疑った。低迷する杉友を最強の戦闘集団に変え、都市銀行のトップに返り咲かせた鹿島。彼はその後の独断専行と相次ぐ不祥事で、銀行を追われたのだった。一人の男の姿を通じて、バブル崩壊、金融業界の内幕を鮮烈に描く傑作。
  • 出向拒否
    -
    日本有数の巨大企業、そこで社内PR誌の編集に携わる中沢幸平は、減量作戦を図る経営者の格好の標的だった。サバイバルのため中沢がとった行動は、打算的できれいごとではなかった。なにしろ、出向されそうな会社は、今の社と天と地ほどの差がある。──綿密な取材調査によって掘り起こした、同時代に生きる人間ドラマの数々。珠玉の経済企業小説短編集。
  • 動 機
    -
    銀行の取締役が、週刊誌記者を刺殺! 二年前、本州銀行の支店長を務める亘理靖皓は、数日後の株主総会で取締役昇進が確実になっていた。気の遠くなるような出世競争に勝ち抜いた亘理にとっては、まさに春の到来だった。そんな彼に、週刊誌から取材申込みが。亘理個人の醜聞をつかんでいるという……。陰謀渦巻く銀行の暗部を、企業小説の旗手が鋭く抉った傑作。
  • 器に非ず
    -
    戦中、戦後の厳しい時代を生きぬいた神山竜男は、浜松の発明王と呼ばれ、〃本州モーターズ〃の社長である五十島繁哉を紹介された。神山は営業面で、技術屋の五十島を助け、オートバイの販売からスタートしたこの会社は、二十数年後、大企業にのし上がった。が、神山に最後の試練が……。栄光のNo2と呼ばれ、会社経営に生命を滾らせた男の〃光と影〃を鋭く抉った会心作。
  • 百億円投機
    -
    三愛銀行ニューヨーク支店資金課長代理。これがついこの間までの村田博史の地位であった。ドルのカラ売りを仕掛け、巨額の欠損に終わった投機(スペキュレーション)の責任を負った村田。美しい妻と子供に囲まれた安逸平穏な生活をとるか、それとも男の闘争本能のまま行動し、さらなる戦いを挑むか……。現代企業に生きる人間とその人生を、鮮烈に描いた経済サスペンス推理小説集。
  • 末席重役
    -
    取締役企画部長というお情けのポストにある土屋は、任期切れ直前、人生最後の勝負に賭けた。香港仕手筋の株買い占めに便乗して、自社株の思惑買いに出たのだ。スタンド割烹のママの色白な肌を掌中するために……。(表題作)人生を懸命に生き抜こうとする群像を通して、現代社会を鮮明に浮き彫りにした傑作作品集。
  • 銀 行 員
    -
    堀友銀行得意先係の吉川は、隣りの丸和銀行窓口から現金を強奪し、それを新規開拓の口座として入金した。その異常行為を本人は全く記憶していなかった。……巨大企業による吸収合併の波にのみこまれる地方銀行。その中で神経を蝕まれていく行員の悲哀。――現代社会を懸命に生き抜く人間群を鋭く描き尽くす傑作集。
  • 一億円の死角
    -
    路上に放置された一億円。拾得者が警察へ届け、大々的な報道がなされたが、落とし主は名乗り出なかった……。日本の基幹産業の一翼を担う巨大企業の内部で、何が起こっている!? T自動車販売株式会社の大功労者、〃販売の神様〃とまで言われたK氏の、不肖の息子に関連した事件らしいという噂。老いてなお煩悩に身を灼く経営者の姿を見事に捉えた経済企業小説。
  • 迷宮の女
    -
    この文庫に収めた短編のいくつかは、書けなかった事件の背景をベースにしている。主人公は、人生の迷宮に踏み込んだ女性たちばかりである。物語の状況設定にまさかと思われるものもあるだろうが、それでも小説の方が現実よりおとなしい。(略) 彼女たちのしたたかさ、裏にある寂しさ、貪欲さ、好色さなど、本書の主人公にちりばめたつもりである。〔「あとがき」より〕
  • 魔 道 拳
    -
    VALE(バーリ)-TUDO(トゥード)……どんな攻撃も許される過酷なルールのもと、素手素足で行なう命懸けの闘い。最も危険な格闘競技。ブラジルの奥地で育った少年セーギは、目の前で父を殺された。バーリ・トゥードの王者の手で。数年後、成長したセーギは、日本で父の敵(かたき)を発見し、復讐という名の魔道を歩み出す!
  • レモン・インセスト
    3.4
    生後間もなく誘拐され、行方不明になっていた弟が、見つかった。24年ぶりに再会した弟は、亡き父の端整な面影を受け継いでいた。気ままに生きる美しい姉と、アルバイトで生活費を稼ぎながら大学に通う弟。互いに恋に落ちてはいけないと理解しながら、二人は、なす術もなく惹(ひ)かれ合っていく……。禁断の恋をテーマに、純粋な愛の行方を描く、美しい物語。もっとも純粋で、もっとも不安な愛。
  • 髑髏を抱け
    -
    小谷幸一は二年前、夜明けの道を裸足で歩いているところを発見された。過去の記憶をすべて失っていた。彼は、記憶を辿る旅の途中南房総の町で、絡み付くような視線を感じる。その晩、スナックで知り合った女とベッドを共にするが、突然三人の男たちに襲われた……。わずかながらも紡ぎ出された過去の記憶、そして驚愕の事実が……!? 復讐に燃える男を描き切る!
  • 悪夢の交わり
    5.0
    真由子は、半ば強引に岩井の愛人にさせられた。彼は代議士の地元秘書で、手広く商売をしている。彼女があてがわれたマンションに定期的に届く段ボール函がある。それはすぐに岩井の後妻の弟、田原が運び出していく。その中身を知ってしまった真由子は、自分を欲する田原を利用して謀略のドラマを自作自演した!?――肉体を武器に仕掛ける悪女を描く力作!
  • 青年の領域~ビジネス・エリートへの道~
    -
    三宅謙一(みやけけんいち)、岡田徹男(おかだてつお)、高川明夫(たかがわあきお)が富国(ふこく)銀行横浜支店に就職して4年2カ月経(た)つ。揃って26歳。同じ業務渉外係で競(きそ)いながら、今は自分の足で歩いている。だが実態は転職を策したり、大口融資に勇んだり、恋に悩んだりの日々。やがて三人は配属が変わり新しい出発に燃えた。――銀行員の著者がビジネスマンの生き方を活写する!
  • 男の極楽~千束圭太(せんぞくけいた)日記~
    -
    〃男の極楽というのは、絶頂をきわめているときではない。うだうだと陽溜(ひだ)まりにうずくまりかける頃をいうのだ〃独身を謳歌(おうか)する演歌作曲家・千束圭太(せんぞくけいた)は、ヒット曲もあり、女にも不自由していない。今夜もまた、オンナが飛び込んできて……。男と女の実像と虚像をみごとに抉(えぐ)りだす、ユーモアとペーソスあふれる傑作連作小説。
  • 女主人(マダム)
    -
    「長い銀座ぐらし、さぞいろいろあったでしょうとよくひとに訊(たず)ねられる。ええ、と頷(うなず)きながら、答えのほうはいつも曖昧になってしまう……」(あとがき)。虚飾とカネが交叉するクラブで、マダムは華麗に、そして逞(たくま)しく夜を泳ぐ。女の修羅場を生き抜いた著者が男と女の本性を冷徹な目で描ききった傑作連作小説。
  • 危険な関係
    -
    父と娘の年齢差。しかし、空港で二人を見かけた者はみな、奇異な印象を受けた。小利根志郎(ことねしろう)は56歳、暗く長い過去をもつ中年男。花村絵美子(はなむらえみこ)は18歳、まだ手つかずの長い未来をもつ美少女。二人は、マドリードからカナリア諸島へ、そしてパリへと観光旅行をつづけながら、次第に男と女の愛に目ざめていった。危険で不思議な愛の形を、鮮(あざ)やかに描いた恋愛小説。(『あれはブローニュの森』改題)
  • 地獄の愛
    -
    軽井沢で偶然巡り会ったふたり。許されざる愛に苛立つ男は、六千万円強奪の企みを秘めている。深い官能に陶酔しながらも、女は男の疲れきった双眸(そうぼう)の中に、野望を垣間見た。幸福な結婚を望む彼女の前に、計画実行の日は刻々と迫ってくる……(表題作)。激しく燃える愛と人間の美醜を鮮やかに描き出した官能の美学!
  • 愛  人
    1.0
    ●愛する人と愛される人、だから愛人って素敵だと思わない? 三千代は、こう決意した。(表題作)●大邸宅に囲う美女七人、今夜もその一人の部屋へ行く。華麗な生活に浸る男の隠された一面。●相手がよければいくらでも失神くらいするわよ。平然と言ってのけるハイティーンの思わぬ誤算。――愛と欲望をめぐる傑作小説集。
  • 猛烈に不幸な朝
    -
    〃今年こそレコード大賞を獲れ〃レコード会社のやり手ディレクター鬼頭一平に至上命令が下った。――老獪な裏工作と卑劣な暴露作戦。そして生贄の女。ライバル追い落とし戦争は熾烈を極めた。病床の妻を失い、部下にも去られた鬼頭がつかんだものは?……現代社会を生きる人間が否応なくおちいる罠と孤独を非情に抉った傑作。
  • She loves him?
    -
    私は、はっきりと彼の最後の言葉を想い出す。「君がこなごなに、壊してしまったのさ」 上手に恋しているはずの私。なのに、私の洞察力は、彼と逢えない夜、私の知らないうちに、鋭利になっていた……。(表題作より) 実らぬ恋でも、せつなくても、いちばん愛しかった男(ひと)への想いを、純粋(ピュア)な気持ちで綴った短編連作6景。男女の別れをテーマにした、著者の告白的恋愛小説。
  • ノーワン・ノーラブ
    4.0
    木でできた重いドアを開けてみる。そこは、自分がより温かくなれる場所。いろんな人のいろんな人生が、薄暗い照明に映し出されている。恋に迷う女たち。新しい生き方を求め、新しい出逢いを探すひと。でもただひとつ、はっきりしていることがある。「ノーワン・ノーラブ」――誰もが皆、恋をする。 とあるバーを舞台に、やさしいまなざしで描かれた恋の物語。
  • 社長失格
    3.6
    「僕は謝るだけの株主総会なんか、嫌だ」――苦労知らずの2代目が先代の後を継いでから、相次ぐ不祥事。一部の役員たちの会社乗っ取りの計画が動きだした! 経営者に必要な資質とは何か? どういう人物が「社長失格」なのか? 経済の現場を知る著者が、真に求められる経営者像を描いた表題作のほか、ピカレスクから、ユーモアまで、味わいの違う6編の経済小説!
  • すれすれ
    -
    石原沢吉は、父が遺した自家用車で白タクを始めた。「女の子とうまくやるためには車は必需品である」という話をしばしば耳にしたからである。ところが成果はおもわしくなかった。そんな時、沢吉は亡父の友人から、父が女体遍歴の秘伝書を遺していると聞いた!? 主人公の好色物語を通して、男女の生と性を描く異色の教養小説(ビルドゥングス・ロマン)。
  • 友よ、もう会うこともないだろう
    5.0
    「ドライ・ジンのような小説を書きたいと思った。スコッチのようなミステリーでもない。バーボンのようなハードボイルドでもない。ドライ・ジンのようなアクション小説。正確にいえば、ドライ・ジンでつくったジン・トニックのような物語(ストーリー)」(「あとがき」より)ロス、カリブ、ハワイ、グアム……、強敵との一期一会の勝負を求める青年ギャンブラーの旅!(『プール・バーで待っている』改題)
  • テネシー・ワルツは、1度だけ
    -
    グアムに住みついて4年。おれの本業はカメラマンだが、仕事はほとんどこない。食うために私立探偵の真似ごとをしている。――美人歌手の依頼人は一枚のモノクロ写真をおれに差し出した。写真の男を10日間で探してという。謝礼の1000ドルは魅力的だったが……。南の島で繰り広げられる男と女の事件、乾いた文章で描く爽快作!
  • ロックンロール・ティーチャー
    -
    湘南、葉山の私立高校にとんでもないセンセーがやってきた。早川美久、ハワイ帰りの22歳。ホノルル・シャミネード音楽院で、ベートーベンからマイケル・ジャクソンまで勉強。できる楽器はピアノとロックンロール・ギター。特技は実戦カラテ!――表向きは音楽の特別講師。ところが実態はなんと番長グループ壊滅の使者だった!?
  • 暗闇の女
    4.0
    愛欲を貪り尽くして飽くことを知らぬ女。運命に抗いつつ哀しみに溺れていく女。肉体を武器に世の中をわたっていく女。男を騙す女、そして騙される女。これら百花繚乱の芳香豊かな華々しき女性たちの人生模様を、自在の筆をもって、あますところなく描ききる! 元祖超流行作家・梶山季之のきわめつき傑作小説集、登場!
  • こちら、FM遊々です!
    -
    「FM遊々」は小さなコミュニティラジオ局。音楽や交通情報、リスナーからのメッセージなどを放送していたが、市長選挙を控えて選挙へシフトした! 番組を使って、事前運動を始める者あり、たった一人で選挙運動をする者あり、宗教団体が後ろに控えている者あり──。候補者入り乱れた混戦模様の選挙戦を、軽快なタッチでコミカルに描いた痛快作。
  • 六本木シンデレラ
    -
    夏目涼太郎は六本木に生まれ、家業である銭湯の番台で女の裸を見ながら育った。美大生の彼は、アルバイトで始めたヌード・カメラマンの仕事が忙しく現在は休学中の身だ。悪友の岩田は、家業の魚屋を嫌って何やら怪しげなカフェバーを始めた。地元育ちの若者と多国からの出稼ぎモデルが繰り広げる、恋とスリルとウイットたっぷりの『六本木バナナ・ボーイズ』第二弾!
  • 密命 驀進(ばくしん)課長
    -
    千代田実業の少壮課長・城山悠介。体を張って企業買収にあたる彼の、今回の標的は――。装身具を扱う老舗「光琳」の女社長・葉山千奈津。資金繰りに窮した彼女が、企業再建の相談を持ちかけてきた。美しい肢体を抛(なげう)って城山に援助を求める千奈津の秘密とは……? OL、秘書、未亡人社長。困窮する美女と企業にカンフル剤を射(う)つ男の痛快譚(つうかいたん)!
  • 常務夫人の密命
    -
    社長の御曹司(おんぞうし)を殺害した「花びらオーガズムの女」を捜せ! 太陽クリエイティブ産業の法月源太郎(のりづきげんたろう)に、常務から秘命が下った。数多(あまた)の女性を抱いて出世街道を驀進(ばくしん)する法月は、早速自慢の豪物を抜き、捜査を開始した。OL、秘書、女子銀行員……はたして「花びらオーガズムの女」とは? そして浮かび上がる謀略の影。男は女を抱いて成功する! 長編ビジネス・ロマン!
  • 特命 潜入課長
    -
    経理担当重役・是政繁六(これまさしげろく)が36億円もの公金横領をして失踪! 調査をする《社内110番》課長・八雲省平は堂坂晴美との裸体会議で意外な情報を入手した。マジメ人間・是政常務に女がいたというのだ。池々野(ちぢの)真澄、白旗(しらはた)奈美恵――。是政の秘密を握る美人OLを次々に攻略する八雲だったが……!? 官能&アクション。ビジネスマンに捧(ささ)げる超痛快ロマン!
  • 荒鷲デス・アタック
    -
    総理の特別SP、鷲津勇人(わしづはやと)。彼が、金井(かない)総理とともに、政界の黒幕・長渕日出造(ながぶちひでぞう)邸で見たものは、水晶でできた髑髏(どくろ)だった――。世界中に散らばる4つの水晶髑髏。その全(すべ)てを集めたものは、世界の王になれるという。最後の髑髏に魔の手が迫る! 荒鷲の前に現れた謎の美女・ミリアとは? 世界征服を企むゴッドキラーを壊滅せよ!
  • 人事部長極秘ファイル
    -
    1~2巻550~660円 (税込)
    「いろんなドラマがあるよ」人事部長を継ぐ田島は前任者からそのファイルを渡されるとき、こう言われた。住宅建材を扱う東亜建材産業株式会社。社史をさかのぼれば、じつにさまざまな事件があった。ファイルは、公式には記されてない事実に満ちていた……。人事マンは、あなたをどう評価しているのか? ユーモア、ミステリー、ホラーに彩られた傑作ビジネス小説。
  • 女医彩子の白衣の告白
    -
    「オペ室で看護婦が自殺をはかった!」女医彩子が働く梅ケ谷病院に起こった衝撃の事件。重体の看護婦愛川魔子は、彩子の救急処置によって、なんとか一命を取り留める。ところが、自殺直前に書かれた魔子のメモに、P大学病院の医師たちの名前があったことから、事件は思わぬ波紋を呼ぶのだった! 現在の医学界が抱える他人ごとでない問題を抉り出す必読の傑作!
  • 女医彩子の事件カルテ
    -
    才色兼備の女医の卵・彩子は、ハッと息をのむほどの美貌であるうえに気だてもよい。先輩の経営する箱根の温泉診療所に出張を命ぜられ、事件の連続でとまどうばかり。不倫、女子大生のあっけらかんとした性、人生の終着駅を迎えようとする客……。医師でもある著者が、病院で起きる様々な事件を通じて〃本音〃を語る傑作小説。
  • 交番~巡査の誇り~
    -
    1~2巻550円 (税込)
    「お巡りさん、救けてください!」若い女が真っ青な顔をして、交番に飛び込んできた。女は右手の指を押さえ、苦痛に表情を歪めていた(指輪の女)。私鉄の駅近くにある交番で、地域住民の安全のために日夜活躍する若い巡査たちの事件簿(エピソード)。警察機構の要(かなめ)として、現在(いま)、改めて交番の重要性を問う。実際に交番勤務の経験を持つ著者の、人情味あふれる警察小説。
  • 金星ごっつぁん(3)
    -
    十両で全勝優勝した田添茂雄。しこ名も〃蠅叩〃から〃股の玉〃へ。そのスピード出世から〃ジェット機〃の異名も持つ。といっても、酒と女はやっぱりやめられない。酔っ払ったまま土俵に上がるわ、異性関係は泥沼にはまるわ……。でも強けりゃいい。いよいよ幕内に昇進となるが、ドン尻からいきなり優勝戦線へ突入……。無頼でユーモラスな力士の行く末や、いかに……!?
  • 金星ごっつぁん(1)
    -
    田添茂雄は〃瀬戸の怪童〃の異名を持つ中学生。相撲大会優勝の立役者となり、噂を聞きつけて早速スカウトに来た親方は、嫌がる茂雄を「一度、東京見物に来んかね」のひと言で口説き落とす。晴れて入門した茂雄は「土俵には金銀財宝が埋まっとる!」という親方の言葉を励みに精進するのだが……。 希代の無頼力士が繰り広げる波乱万丈の出世譚、堂々誕生!
  • とびっきり奇妙にこわい話~寄せられた体験~
    4.0
    瀟洒(しょうしゃ)な家の出窓に置かれた縫いぐるみが一つ減るたびに、恐ろしい出来事が……(「不審火」)。不自然な退職をした女性の驚愕の秘密とは……(「豹変」)。少女のころ遭遇した、脚が土に埋まった得体の知れぬ女の子の話――(「そばにいる」)。一般応募の中から作家・阿刀田 高が厳選した39点を収録。「寄せられた『体験』」シリーズ、ついに登場です。
  • 黄金の犬(上)
    3.0
    1~2巻550円 (税込)
    森林警備官・北守と愛犬ゴロは、北海道の原野で凶暴な羆と闘った。重傷を負い病院に運ばれた北守と別れ別れになったゴロは、郷愁に駆られ、一路東京を目指す。途中、ゴロが出会った流浪の男が刺殺されたことから、刑事官・安高則行が捜査に乗り出す。流浪の男の背後には、巨大な政治悪と暴力が蠢き、ゴロの孤絶の旅を阻む。人間と犬の愛を謳いあげた感動巨編!
  • 本日も誤診~医者のないしょ話~
    -
    「お婆ちゃんを一人引き取ってくれないかな」六(ろく)さんが困り果てて、やってきた。彼の飼い猫に傷物にされた雌猫の飼い主・鳴鐘(なるがね)きり子がその罰として、母親・春(はる)の世話をするように言ってきたのだ。六さんのために、私は自分の病院に春を引き取ることにしたのだが……(「愛の季節」より)。常に患者の立場に立ち、市井(しせい)の人々の視線を持ち続ける現役医師が描く、心温まる物語!
  • 遅すぎた診断~医者のないしょ話~
    3.0
    私の病院で、実習のため、看護学校の学生・梅沢軽子(うめざわけいこ)を預かることになった。真面目(まじめ)でその上、美人の軽子に、変な虫が付いてはいけないと、男嫌いで有名な長居(ながい)婦長と同居させることにしたのだが……。軽子は何と梅毒(ばいどく)にかかっていた!(「遅すぎた診断」より)。様々な人間模様があふれる医療現場。現役医師である著者が温(あたた)かな視線で描く、ハートフル・ストーリー!
  • 死闘
    -
    「カリスマは不要だ」そう言い切った経営顧問・椎名に、スーパー最大手「リュウマート」の会長・染谷は激怒した。その後、椎名を起用した担当者が失踪。椎名の周辺にも怪しい影が蠢き始める。それは、椎名たちを恐れた染谷が命じたことであった。やがて、椎名ばかりか、彼の部下・坂崎舞にも敵の毒牙が迫り……。そして舞台はタイへ──。息もつかせぬサスペンスが始まる!
  • 他人(ひと)のパンを狙え
    -
    ホーム電業の影近三兄弟。長兄は社長、次弟は副社長、末弟の宗佑は常務で、アメリカ現地法人の社長をしていた。独身の宗佑は、秘書と恋仲になり、「自分が死んだら会社の株を100株贈与する」という遺書をつくってやった。数日後、女は消え、彼は謎の転落死を遂げた!? ベストセラー『十年後』の著者が、恐怖の企業買収社会の到来を予見!
  • 会社喰い(マージャー)
    -
    199X年。アメリカ企業の、日本産業への狙い射ちが横行している。和光電機のコンピューターシステムに侵入した形跡が見つかった。副社長は優秀な調査員に徹底的に調べさせる。が、次々と起こる奇怪な事件。和光電機は危機に……! ベストセラー『十年後』の著者が、マージャー(合併屋)、ヘッドハンター(首刈り)の暗躍する、10年後のビジネス界を鋭く描く!

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