西村健作品一覧
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3.3バスで突入!東京ワンダーランド!! 小説の舞台、パワースポット、観光名所……。 バスに乗れば、いつでも、誰でも、気軽に行ける。 東京ワンダーランドへ、さあ、出発!! 物を書くのが仕事なのに、家でじっと原稿に向き合うのが大の苦手――。 そんな作家が路線バスに飛び乗って、東京中をぐるぐる巡る。 永井荷風『日和下駄』ゆかりの地や『鬼平犯科帳』の鬼平の家を探してみたり、「お岩さんの井戸」や「平将門の首塚跡」といった怪奇スポットを訪れて、様々な邪推を重ねてみたり……。 その気になればすぐにできるのが「バス旅」一番の魅力。 数々の写真とともに、章末ではその時に乗ったバスルートも解説。 旅のお供にも最適な自由気ままな一冊。 (底本 2023年3月発売作品)
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3.0無趣味の元刑事がみつけた道楽は、バスの旅。シルバーパスを利用して、錦糸町、赤羽、池袋、北品川、青梅など東京の各地を巡りながら、謎と事件を追う。バス停で何かを待つ男、神社の狐の前掛けの意味、和菓子屋に通う謎の外国人、殺人鬼が逃げた理由、ミステリー作家の死の真相……。解決するのは、家で待つ麗しき妻!? 謎解きの面白さと旅の魅力が融合した、大人のための〈散歩ミステリー〉。ゆっくり味わいたい、心にしみる一作。大藪春彦賞作家の新境地! トラベルミステリーの新機軸!! 「東京の片隅に生じた小さな謎を解き明かす、 一風変わったトラベルミステリーを どうぞお楽しみ下さい」 西村 健 目次 第一章 バスを待つ男 第二章 母子の狐 第三章 うそと裏切り 第四章 迷宮霊園 第五章 居残りサベージ 第六章 鬼のいる街 第七章 花違い 第八章 長い旅 終章
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3.0バス旅の謎を 解くのは元刑事の妻!? 大人の〈バス旅ミステリー〉第二弾 父はなぜバスで徘徊するのか? 富士塚を建てたのは誰!? 路線バスは町と町、 人と人をつないでいく 路線バス旅のコーディネイターを始めた「私」は、 客の依頼を受けて共に「小さな旅」をする中で、 いつも町の「小さな謎」に出合ってしまう――。 故人が望んだ墓石の向きはどちらなのか、 ベランダにさらされ続ける布団の意味、 恋人との別れを決意した女子高生は なぜ再び彼に会ってしまうのか、 富士塚を建てたのは誰……。 驚愕し、心温まるバス旅ミステリー。 目次 第一章 バスへ誘う男 第二章 墓石と本尊 第三章 さらされ布団 第四章 二者択一 第五章 榎の恩徳 第六章 焼べられぬ薪 第七章 築山と信仰 第八章 目的地 終 章 解説 西上心太
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-超絶アクション×街ブラ謎解き、痛快エンタメ長編! 文豪の街歩き随筆で犯行予告!? 現場の特性をたくみに利用した連続放火事件に、 ヘンクツ科学捜査官が「円仮説」で立ち向かう。 新宿ゴールデン街「オダケン」と博多とんこつ屋台「ゆげ福」、夢のコラボレーション!! 新宿・ゴールデン街のバー「オダケン」のマスターが請け負ったのは連続放火事件の現場に赴いての動画撮影。ところが雇い主の福岡県警の科学捜査官とは初対面から反りが合わない。文豪・永井荷風の街歩き随筆『日和下駄』の一節を犯行予告に使う犯人相手に捜査は迷走するばかり。一方、福岡・中洲のとんこつラーメン屋台「ゆげ福」の店主は知人の依頼で家出娘を追って東京へ。スピリチュアルの合宿所に籠もる娘に占い師が実家に帰るように告げたとき、事態は思わぬ方向に動き出す……。 天才プロファイラーとゴールデン街のバーの店主は犬猿の仲!
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3.0大人の〈バス旅ミステリー〉最終章 路線バスに乗って 逃亡する犯人を追え! フィッシング詐欺常習犯はどこへ消えた…… 名探偵・まふる夫人、最後の挑戦 路線バスで小さな旅に出る。 各地を巡りながら、人と出会い、 日常の謎を追う。 居酒屋に不動産の権利証を置いていった理由、 津軽で少年たちが見た男、 亡き夫が呟いた女の名前、 博多のストーカー……。 謎を解き明かすのは、 元刑事・炭野の妻・まふる夫人。 最後に彼女が挑んだのが、 インターネットの情報を盗み出す フィッシング詐欺常習犯の行方――。 路線バスを駆使して逃亡する犯人は、いったどこへ。 彼女は解き明かせるのか!? 第一章 芝浜不動産 第二章 津軽を翔ぶ男 第三章 回り回って…… 第四章 聖と俗 第五章 幻惑の女 第六章 お化けの正体 第七章 追い掛けて、博多 第八章 〝バス・フィッシャー〟を探して 終章
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4.01995年、大地が裂けた。時代が震えた。 阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件と未曾有の災厄が相次いだ一年、戦後五十年かけてこの国が築き上げたあらゆる秩序が崩れ去っていく……。 昭和史の闇を抉った傑作『地の底のヤマ』の著者が描き出す平成の奈落。 雑誌記者として奔走した自身の経験が生んだ渾身の力作長編。 年明け早々に阪神地方を襲った大地震に衝撃を受け、被災地に駆けつけたヴィジュアル月刊誌「Sight」記者の古毛は、その凄まじい惨状に言葉を失う。神戸でも火災被害の激しかった長田地区では焼け跡に佇む若い女と遭遇。夕方の光を背にこちらを振り向いたときの眼はかつて戦場で出会った少年兵とそっくりだった。果たして彼女は何者なのか? 「何やってんだろうな、俺達」加納が自嘲ぎみに呟いた。(略)「世間の耳目を引く話題に引っ張り回されて、取材取材に駆け回る。それで終わってみりゃぁ、前に何やってたかも記憶が薄れてる始末だ。(略)世間、てぇお釈迦様の掌で踊らされてる、孫悟空かよ」 「元々、報道なんてそんなものだったのかも知れませんけども」古毛は言った。「特におかしくなって来たのが、あのバブルの辺りからだったような気はします」 「あれで、日本が溜め込んで来たあれこれの矛盾が一気に噴き出して来た感じだな。戦後、営々と築いて来たこの国の神話が次々と崩壊してる、ってところかな」 ――本文より