名称未設定さんのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
「殺し屋」ではなく「復讐屋」
加害者を「殺す」というより「痛めつける」復讐を描くという点が、この作品独自のものだと思います。被害者の無念を晴らすことが復讐屋の仕事なら、それは正義や道徳を越えたもので、「善悪の屑」なんでしょうね。ただ、加害者を身体的に痛めつけるだけでは「グロい」「残虐だ」という批判もあるでしょうし、復讐として不十分な気がしました。加害者を長い年月をかけて精神的に深い深い絶望と苦しみと恐怖に突き落とすような復讐の描写が欲しいところです。いじめ事件の復讐ではそれが想像できましたが、うさぎの事件では全く不十分でした。「大きな鳴き声を出せず助けを呼べないうさぎを遊び半分に長時間かけてなぶり殺しにした」という、加害者
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ネタバレ
魅力なし
ダメですね。全く魅力の無いストーリーです。
初めのノート汚損のエピソードで完全に興味を無くしました。
テニスのプロを目指しているヒロイン。それほど一つのことに打ち込んでいるのなら、ジャンルは違えど他人の地道な努力を敏感に察知し、それを愚直なまでにリスペクトする人柄であるべきです。そこがきちんとしていれば、生活態度が多少いい加減でも口が悪くても魅力的になるはずです。しかしこのヒロインは主人公のノートをぐちゃぐちゃにしてケロッとしています。他人の努力をリスペクトしない人がいくらテニスでがんばっているっていっても全然心に響かないんですよ。もしこのヒロインがノートを全力で修復して返したなら、すごく