名称未設定さんのレビュー一覧
-
購入済み
1938年中国との講和を潰した廣田弘毅の後任に就いた宇垣一成外相はイギリスを仲介とした講和を模索する。大臣に抵抗しアジアからアングロサクソンの排除を訴え戦争を継続させたのが牛場ら革新官僚。
本書ではこの時の牛場らの行動が日中外交に与えた影響を過小に評価している。
その後、第二次世界大戦下のドイツにあってナチス体制に心酔していた牛場はドイツ敗走間近の情報を本国に送らない、寧ろ妨害する。
こういう「己が信じた道を突き進む猛烈仕事人間」を肯定的に受け止める事ができる読者向け。
自分には無理だった。国益を口実に親米派に鞍替えするならもっと早く変節の人になって欲しかった。
-
- カート
-
試し読み