ふたばさんのレビュー一覧
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ネタバレ
「かたい」 という言葉
初めて聞きました。
あまり使わない
まさに過ち怠った医師のミスで
人生を取り違えられた菜々子の物語
菜々子は成長し医大生となるが
母親との関係がしっくりこないことに
悩んでいた
韓国からの留学生ジヒョンとの出会いから、
もしや彼女が取り違えられた片方か
と気を揉みつつ読んだ
このストーリーの良いところは
産んだ母親ではなく
取り違えられた娘の立場で
すすんでいくとこだと思う
母親目線だと
とかく感情的になりがちだか
菜々子の自分で解決したい
実の親に会いたいと行動するところが
好印象だった
重たいテーマが軸だが
友人、恋人関係、学生生活が
描かれるので読みやすい
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「羊は安らかに草を食み」は
バッハ作曲の
統治者が優れている地では
安息と平和が訪れる
という歌だと知った
そのタイトルが意味するところを
読了後に実感する
宇佐美まことさんは初読みの作家さんでした。なのに没頭して読み、感極まって泣きました。
宇佐美さんの作品をもっと読みたい、
出会えて良かったと思える作家さんに
なりそうです。
私の母も88歳
満州引き上げ者です
当時5歳で弟2人と赤ちゃんだった妹
両親共に
生きて日本へ帰れました
だから今私がここにいられるのです
益絵とカヨのような壮絶な体験ではなく、恵まれてた方だと思いますが
終戦当時同