名称未設定さんのレビュー一覧
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力を抜いて読める
作者自身の大変だった体験を描いた作品は数多く存在していますが、こんなに笑えて力を抜いて読めるものは他に知りません。
なんでかなーと思ったら、登場人物の事を一切悪く描いていないからだと思いました。
最初の担当医は医者としては最低なのですが、それでもキャラとして面白く描かれていますし、他にも作者様を取り巻くご家族やお医者さんなど、登場人物がみんな魅力的です。
きっと作者様ご自身が、周りの支えてくれる人達に対する感謝の気持ちが強いのでしょうね。
もちろん、今まで知らなかった潰瘍性大腸炎についても勉強になりました。
エッセイ本が苦手な方にもぜひ読んで頂きたいです! -
購入済み
楽しく学べる
やはり働く細胞シリーズは楽しく学べて面白いですね。
こちらは女性の体内の細胞達が活躍するお話なので、生理痛や冷え性などの女性特有の症状が中心です。
主人公が他シリーズとは違うキャラデザのマクロファージなのも新鮮でした。
話の流れとしては、他の働く細胞シリーズと同様で
症状発生→体の中がピンチ→細胞たちが活躍→薬やその他で細胞たちの働きが助けられる→治癒
といった感じなのです。
ただ自分が女だからか、何となく話の展開が読めてしまって単調に感じてしまいました。
他の働く細胞シリーズではあまりこのような単調さは感じていなかったのですが…
男性が読むとまた違う発見があるのかもしれま -
ネタバレ 購入済み
登場人物が魅力的
今回はヒリング王妃を助けたアピスにグッときました。
1巻から6巻まで一気に読んで感じることは、登場人物にどうしようもないクズがいないということ。
最初は嫌なやつに見えても違う側面で見ればそうじゃなかったり。
悪いやつが主人公サイドの優しさや正義に触れて改心する…みたいなよくある単純な話ではないのです。
その人物が本来持ち合わせている信念や正義によって行動していることがよくわかります。
でもどんなに立派な人であっても、それが揺らぐこともあるし逆にそのせいで誰かを傷つけてしまうこともある。
人ってそういうものですよね。
だからこそ一人一人がいとおしく、感情移入できるのです。