感情タグBEST3
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著者の作品はこれで4冊なるかな、作風に魅せられて今回も早速買い求めた。やはり期待通りでした。女性ならでわの作品だ。つつじ科は今では50種以上ある様だ。つつじの花は今が旬だ!馴染みの名前と花々を思い描きながら楽しく読んだ、ありがとう
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武士の内職といえば傘貼りしか知らなかったです…しかもそれは浪人がするものであって、例え小禄でも扶持持ちはせいぜいやって自家菜園くらいかと思ってました(^^;) それがよもやのツツジ栽培!ツツジにもそんなに品種があろうとは…色々と目からウロコです(笑) まぁ内容は表紙の雰囲気どおり、お江戸ファミリーものです。私は結構好きですが、物足りない人も多いかと…。しかし、礫家は嫁が皆しっかり者で良いですね。親父殿の短気さには呆れますが、屈しないみどりさんは素敵です。
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新宿区百人町には、鉄砲稲荷さんがあります。相馬の鉄砲隊さんも来てくれて、お祭りでは、鉄砲の轟音が響きわたっていました。
そう、この地で笑ったり、悩んだり
困ったり、助けられたり助けたり、人々の生活の延長に今があるんだなぁ。と思いました
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梶さんといえば、『一朝の夢』、『御薬園同心』等・・といった数々の“植物×武士”ものを書かれていますが、本書もそれ系のお話。
つつじ栽培に励む鉄砲同心の一家の物語、連作6話が収録されています。
江戸・大久保に住む鉄砲同心たちにとって、つつじ栽培は生計の要となる内職との事。何でも火薬の材料が肥料になるそうで、泰平の世が続き鉄砲を実際に打つ場面がほぼなくなっている中、ある意味火薬を有効利用しているということでしょうか。
主人公の礫丈一郎は、元々自身がつつじ栽培が好きなのと、父親・徳右衛門がなかなか隠居しないのとで、専らつつじ作りに邁進する日々を送っています。
頑固親父・徳右衛門のクセが強すぎではあるのですが、礫一家のキャラのバランスは中々良く、何だかんだで楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
そんな礫家が色々な件に巻き込まれるのですが、時には、“異国嫌い”(所謂、攘夷派)の若者たちに火薬を狙われて剣吞な事態になったりするのも、幕末が舞台ならではの出来事ですね。
つつじの種類等の蘊蓄も興味深く、なによりつつじの花が咲き誇る描写が目に浮かぶようで、その辺りも楽しませていただきました。