感情タグBEST3
史実として語りつがれていること
そして語られてれていないこと。この作品は後者の話だが、実にたくみに語られていて迫真の勢いで展開していく。登場人物もほぼ実在の人物ばかりで私の知る限りほぼ史実通りに描かれている。そして秘密の計画の全貌が明らかになるとなほどとうなってしまった。結末を知っているだけになにゆえ計画通りに行かなくなるか、後半はそこに焦点が絞られ、私の予想をはるかに超えていた。ここはちょっと無理やり感はあるが、歴史小説として存分に楽しめた。小田原征伐の前後とも絡め合わせて描かれているところも興味深い。
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非常に歴史ロマンを感じさせる小説です。
舞台は秀吉の一夜城で知られる北条氏の
小田原城攻めです。
籠城中の北条氏は一発逆転を狙って、あ
る策を弄すします。
その策の立役者が、この作品の主人公で
ある怪僧板部岡江雪。
結果は史実通り、策は失敗に終わり北条
氏は滅びてしまいますが、江雪んキャラ
も立っていて「本当にそうだったのかも」
と思わせます。
映像化にもしやすい作品でもあります。
歴史の「もしも」を考えずにはいられな
い一冊です。
それにしても、現在の「鎌倉殿の十三人」
では主役である北条氏が、いわゆる「小
田原評定」の末に滅びてしまうとは、歴
史の因果を感じます。
Posted by ブクログ
板部岡江雪。執権北条時行の子孫とされ、後北条氏に仕え、その弁才により、豊臣秀吉、徳川家康に仕えたという。
なかなかに面白い人生と言える。北条、徳川、織田、上杉、武田と争いを続けている戦国の世で、交渉をまとめ上げてきた才能は、流石のものと言える。
わからないが、歴史の裏に隠れてしまった謀略を想像することは、非常に面白い。実際には、これ以上の事があったに違いない。
Posted by ブクログ
板部岡江雪、北条家家臣。
北条家のために孤軍奮闘。
秀吉、家康に仕え北条家再興。
天下一の弁舌。
だから戦国時代は面白い。
秀吉との心理ゲームなかなか巧み。