地動説は美しい、命をかけても惜しくないほどに。
皆さんは地動説:太陽を中心として地球など惑星が回っているという学説を当たり前に知っているかと思いますが、それが当たり前ではない時代がありました。
それまでは天動説:地球を中心に太陽などが回っている説が当たり前という認識でした。
天動説は宗教的にも正しいとされ、それ以外の考えは異端思想であり、最悪火炙りの刑に処されてしまうこともありました。
この作品はそんな時代に生まれながらも、地動説の美しさを信じ、時代に抗った人々の物語です。
この作品の一番の魅力は地動説を信じ、己の意志を貫こうとする登場人物たちであり、読んでいて胸にこみ上げてくるものがあります!
歴史や科学好きだけではなく、現在に生きるあなたにきっと刺さる作品です。どうぞお手にとって読んでみて下さい。
感情タグBEST3
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「この世は、最低というには魅力的すぎる。」
「きっと、それが何かを知るということだ。」
「文字は、まるで奇跡ですよ。」
セリフがみんなかっこいい。
ヨレンタのお父さんの顔が全然でてこないの気になった。
ヨレンタの生きづらさは大昔のもののはずなのに、何故かわかるとおもってしまった。
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今まで出てきた学問を志していなかった市井の人たちの一人だった登場人物に、さらに当時人間として一人前には扱われてきていなかった(そして今でも差別が存在する)女性が加わる。
学問をしていて悔しいことは力及ばない時、そこに入れてもらえない時だろう。その二つが描かれている。学問の世界が今、開かれているのは今までの反省によるものだと知っている。権力に独占されないか監視を不断に重ねていく必要があると思う。
傑作中の傑作
個人的にはこれまでで1番面白い巻でした。立場は違えど、登場人物それぞれが真理を追求する姿勢に熱くなってしまいました。
Posted by ブクログ
pp.173-177
のくだり全文書き下して共有したい
ネタバレになるから自重するけど
素敵やん
その勢いのままガリレイ『星界の報告』を読むともう
素敵やん
チ。
1巻毎に主役が代替わりするのかと思ったがそうではないようだ。
社会に抑圧されている聡明な女性によって、地動説の証明にまた一歩近づく。
地動説を証明することは、社会の構造をひっくり返すことに繋がる。
どんどん進んでいく
タイトルのチ。
これには深い意味が隠されているんだと感動しました。これは今の現代の人に是非読んでもらいたい漫画だと思います。
ヨレンタ
女性だからという理由で不自由を強いられるヨレンタ。
でも挫けずに行動する彼女を見ていると、頑張ってほしいと心から思います!
匿名
新しい発想への異端者扱い、女性と言うだけで魔女率アップ、そしてそれらに
対する拷問のえげつなさ・・・この時代には生まれたくない。
でもこんな時代の中で純粋に真理を知りたかった者、星に魅せられた者、名を残したかった者、
人生を証明したかった者、功績をあげたかった者などたくさんの人たちによって少しずつ
地動説ができあがっていくんですね。
歴史の厚みを何と取る
長きに渡る時間をかけて踏み締めた道のりが、たとえば進む方向が間違っていたとして、進んだ道そのもの全ては果たして無駄であったのだろうか。費やした時間は、それまでに消費したものは、得た経験は、何の役にも立たぬがらくたであったのだろうか。
到達を強く夢見ていた者ほど、徒労に終わった事実は耐え難い苦痛となるだろう。
しかし、その苦痛は、長きにわたる研鑽は、必ずしも全く無駄であったと言えるものではない。
同じ志を持つ者、これから同じ道へと歩みを進めようとする者の背中を押し、道を照らす灯火の一つとなることだろう。
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第3集から出てきた、ヨレンタという少女の言葉を書き留める。
「文字は、まるで奇跡ですよ。」
「アレが使えると、時間と場所を超越できる。」
「200年前の情報に涙がながれることも、
1000年前の噂話で笑うこともある。
そんなの 信じられますか?」
「私達の人生は どうしようもなく この時代に閉じ込められてる。」「だけど」
「文字を読む時だけは かつていた偉人達が
私に向かって口を開いてくれる。 その一瞬
この時代(セカイ)から抜け出せる。」
「文字になった思考は この世に残って、
ずっと未来の誰かを動かすことだってある。」
「そんなの…」 「まるで、」
「奇跡じゃないですか。」
。。。これらの言葉は、尋ねたオクジー、
読んでいる私の心 に 大きく響いた。ので書き留めておきたくなりました。。。
おもしろいです!
三巻も最高にかっこよくて面白かっです!
特に「2000年だ」というセリフがかっこよくて、痺れました!
Posted by ブクログ
おぉぉ、むちゃくちゃすごい。
この巻は、キーマンが新たに登場し物語が進んでいく。以前のような宗教的な縛りの描画は少なく、社会的ヒエラルキーが絡んだ世代交代が物語の主題になっていた。
話の内容は、確信に迫ってる(と思われる)こともあり、実際の史実(着色はありつつも)や天体の理論に触れていて難しさは増しつつあるなと感じる。
前巻より画力が上がった気がする。画の違和感が圧倒的になくなった。
終盤は探究心やコトバに関するかなり深い内容が描かれてて心が熱くなる。
マジで本当に起きたことが描かれているのかというくらいリアルだった。
賢さだけでなく、たまたま巡り合った人たちの大胆さや好奇心といった各個性が合わさっているのが面白い。
時代制約が多い中、壮大な真理に迫る物語は留まることを知らない。
Posted by ブクログ
「チ。地球の運動について第3集 魚豊 小学館 2021年」扱うネタは古いが、男女差別に打ち勝とうとする話は現代的。流行る要素が揃っている漫画。面白いんだが、3巻にしてちょっと飽きて来た。地動説の証明をして、当時の常識を覆して、それにどうフィクションの面白さを付け加えるか。4巻楽しみ。
展開が気になる!
この巻もやはり面白かった!あの少女は地動説と出会って気になって仕方がなくなって結局また関わっちゃうんだろうなぁ
魔女扱いされて死んでしまう悲惨な結果にならなければいいけど
Posted by ブクログ
真理を求めることはつまり、人生をかけた自らの研究を自ら否定することになる。それは研究者にとって、最大のよろこびであり最大の挫折であるのだろうか。
託した者の気持ちを思うたび目頭が熱くなり、続巻が楽しみになった。
続きが気になってしょうがない
まず表紙で「女の子!?」と。どんな登場の仕方をするのかと思ったが、納得の役柄。1,2巻の流れと違い4巻までこのメンツで続きそうな上、地動説にグンと近づく気配が漂ってきているので早く4巻が読みたくて待ち遠しい。
熱すぎる
派手なバトルやどんでん返しがある訳ではないのに今(個人的に)一番熱い漫画です。世界を決定的に変えてしまうものを発見したときにそれでも進み続けるのか否か、3巻までしか出ていませんが毎回濃厚です。
Posted by ブクログ
今回も面白かった。タイトルのチ。って恐らく地球の地でもあるけれど、知識の知も含まれるのかなぁと思う。
実は1巻が面白くて2巻を読む勇気がなかったのだが、書店で3巻が出ていたので本日2.3巻を続けて読みました。
受け継がれる知識のバトン。
これまで積み上げてきたものが根本から違っていたと受け入れることの難しさ。渡されるバトンの手が多ければ多いほど歴史がある。その歴史の根本が間違えていたと認めるのにはあまりにも時間がかかり過ぎている。
単なる数字上の学問と捉えたら、解答間違え、で終わる話だけど、そこに人の人生が加わると、「正しいと思って人生を捧げていた自分たちは何だったのか」となるわけで。
3巻は、「真理を追求する者たち」と、「これまで信じていた真理が真理ではなかったのではないか。いやそんなはずではないと己に言い聞かせる者たち」の話でした。続きが気になります。
Posted by ブクログ
真理を求める人々の執念というヤツは何と狂おしく、そして切ないのか。
オクジーとバデーニの行動はさておき、ロレンタの苦悩はなんとも…。
やりたいことができない、という呪縛は地動説を信じる人々だけでなく、生まれ持った性別にすらかかってくる。
そのやるせなさがあの行動力に繋がってる、というのはなかなかに強烈ではあります。魅力的。
そして何より、ピャスト伯。
「2000年」と言ったその悔しさは…我々には伺いしれないものがあったのではないでしょうか。
でも、同時に「師匠」の最期の後悔は同じようにピャスト伯をも苛んでいたのだろう、と。
だから「真理」をこそ求めたのでしょう…。
ただ「知る」という自由を得る事すら、こんなにも苛烈な時代があったんですねぇ…。
Posted by ブクログ
修道院の天才副助祭・バデーニの人間的に最低な部分が露呈されるところから始まる第3巻。
女だからと才能を認められない、いとも簡単に手柄を奪われるヨレンタも、その漫画がここまで一貫して描いている、この時代の暗くて救いのない部分を体現している存在として描かれる。
(今のところまだ殺されなくてよかった、と安堵した)
それにしてもこの漫画、なかなか天才にすぐ出会えるもんなんだな、とは思う。笑
老い先の短いピャスト伯のように、誰かが一生を賭けて、あるいはユダヤ教以来2,000年のあいだ人類が追い求めた「真理のはずのもの」がそうではなかったと認める転換というのは、今の時代のどの価値観よりも重く大きなものなのだろうな、とは思う。
ただ、その重みを自分ごととして共感するのはなかなか難しくもある。
名前を覚えなくても読める!
難しい難しいと思ってましたが、あまり登場人物に拘らなくても今のところは読めてます笑
神様が正しく、女性子供は差別される世の中って辛いですね。善人ヅラして論文を提出したあの若い男性に腹が立ちます。
次巻の表紙が拷問のおじさんなので、また怖いシーンがありそうで、気が引けます。
Posted by ブクログ
前巻からのエピソードはこの巻でも終わらず長めのエピソードに。
才能があるのに女性だからという理由で排除されてしまうヨレンタはもう退場なのだろうか?これだけで終わるのはなんだかもったいないキャラクター。
生涯をかけてそれが世界の真理と信じて天動説を追求し続けたピャスト伯も良い。
Posted by ブクログ
2023/5/20
女性への差別は今よりも凄まじいもので
今よりもずっと死が近くて苦しい世界で
文字が読めない人の方が多い時代
文字が読めるということがどういうことなのかって
そういうことすら考えたことなかったけど
過去と容易に繋がることができるのはすごいこと
16:37
Posted by ブクログ
おもしろ!!最終巻まで一気読み。
3-4巻あたりが好きなので感想はここに。
星空、朝日が見たくなる。
好奇心に突き動かされること、就職やら仕事やらに役立つとは思えないことでも知識を求めるのと、考えることの本質について、考えさせられる。
正解がないこと、疑うことなど。
Posted by ブクログ
「言葉」は「奇跡」。
文字を読むとき、言葉を深く脳に刻んでいきたいと思えるセリフ。
そして、「真理」に到達することも、また奇跡のひとつであろう。
Posted by ブクログ
文字は奇跡だというヨランダの言葉に感銘を受けた。200年前の情報に涙が流れることも、100年前の噂話で笑うこともある。よく考えると、それってすごいことだ。
良かった
正直、1巻が良かっただけに2巻はつまらなかった。
3巻もあまり期待していなかったけど、期待を裏切ってくれた!
相変わらず絵は乱れがちだが、内容は良かった!
こうなると、4巻目を買わない訳にはいかなくなる。
Posted by ブクログ
ピャストさんの生き方、わかってしまって辛くなる三巻です。
でも、間違っているわけにはいかない理論という時点で自己矛盾。すでに間違えていることを半ば自明しています。自分の無知にを認める難しさにじわじわ来ます。
後味のエグミが好きな方にオススメです。
あと、ヨレンタ、がんばってます!
うちの娘にもこの逆境を経験して欲しいな(社会差別も含めて体験して欲しいと思うのは親のエゴでしょうか)
熱い物語
地動説に関わる人々の物語。登場人物たちの思考や話し方が現代調なので、すんなり話が理解できる。マンガの物語なのだが、普段の自分の考えや行動がここまで熱く、考えて賭けた事が有ったかと振り返りたくなる。
…これまでもこれからも無いけども。
2000年
ずーーーっとずーーーっと
間違った宇宙観を研究してきた学者が
地動説を与えられてそれの証明を聞かされた時
そこに真理がある事に気づいてしまったという話なんだけど
はよ4巻読みたいから2と3巻じゃなんも言えんわ。終わってくれないと評価できないよこの漫画
Posted by ブクログ
ヨレンタさんの登場。
女性であることから論文発表も研究会にも参加させてもらえず、しかしながら学習欲があり真理を突き詰めたい意欲が高い。
そこから2000年の間受け継がれてきた天動説の第一人者ピャスト伯の登場。
長い歴史の間受け継がれてきたことを間違っていると認めることがどれほど難しいことか。。。
Posted by ブクログ
バデーニとオグジーはより多くの記録を手に入れるために、天文学の問題の張り紙を出す。その問いに回答してきたのは天文研究所の助手をしている少女ヨレンタだった。彼女は天文学についてのたぐいまれなる才能を持っているが、女であるがゆえにその功績は先輩コルベに奪われていたのである。
協力しはじめる3人に次ぎの一歩を提供したのは、天動説を強力に主張する天文学研究所の主催者ピャスト伯だった。高齢で視力を失いつつあった彼は満ちた金星という地動説ではどうしても説明できないものを観察するようにバデーニたちに求めるのだった。
オグジーが満ちた金星を観察したと報告すると、ピャスト伯は観察記録の詰まった図書室のカギをバデーニに渡してこと切れる。
話は面白いんだけれど、もうちょっと絵が綺麗だったらな。あと、人々の思考の流れの中に、今の若者の発想的な発言がちょいちょい入っているところが、純粋な歴史物語と違って、そこは私は違和感しかないけれど、この作品の読者層には訴求するのかもしれない。
Posted by ブクログ
続きをお借りしてきて
少しずつ読もうと思ったのに
気がついたら全巻制覇していました。
知識欲オレ様なバデーニと純朴なオクジー
意外といいコンビかも。
そこに加わった少女ヨレンタ。
女性は講義にも加えてもらえない時代
床下に潜りこんで聞くという行動力の塊!
天動説を信奉するピャストにも過去が。
そもそも天文の研究自体が
低くみられていた頃もあったんですね。
「文字は奇蹟」というヨレンタ。
見知らぬ場所に行ける喜びは何者にも変え難い。