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久しぶりに読み切った!
つまらない本は斜め読みして途中で読むのをやめてしまうか、アナンは最後まで読めました
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ヴィクトル・ユゴーの「レ・ミゼラブル」を彷彿させる。
流とアナンの関係はまさにジャンバルジャンとコゼット。
「無償の愛」をテーマにされると泣けてしまいます。
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下巻になってアナンが喋ったとき、まず驚いてしまったww
下巻はアナンが主人公なんだな。いろいろ思う。アナンと少女のSEXはまだ早かろうと顔をしかめたし、健太のせりふ「お母さんはプレアデスで天使やってる」には噴いてしまった。私はこれがスピリチュアルファンタジーと知らなかったので、スピ系な内容のことを触れているなと読み進めながらも、こんなにあっけらかんと話す健太には驚いてしまった。
私の想像力でアナンの作品を再現しても少し足りない。やはりじかにに触れてみたい。鶴の湯もたまごも。いいな。
けれど、映像にはしてもらいたくない。アナンは山下和美の描く『不思議な少年』のイメージ。
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この本のラストのおかげで
真夜中にひとり大号泣する、という事態になってしまった。
いつもは通勤電車内で読んでる本。
電車の中じゃなくて、本当によかった(笑)
飯田譲治、という人に共感を覚え始めたのはいつ頃だったろう。
彼の人間の善意と悪意に対する考え方、未来、力、流れへの視点。
けして器用でも、学術的でもないそのシンプルさが
自分のそれとものすごく「ぴったりくる」と思った。
だから今でも彼の作品に触れると、私は思い出させてもらえる。
原始から自分の中に備わりながら、日々磨耗し、ぼやけていく・・・
それでいて何度も何度も不器用なやり方で取り戻している
そんな自分のチカラを。
大丈夫。
大丈夫。
ちゃんと流れてるよ。
そう囁いてくれる作品。
Posted by ブクログ
飯田譲治は文章を読ませるというより、文字を映像化して伝えてくる人だと思う。私の中に「龍のモザイク」「森の湯のモザイク」「海の湯のモザイク」が読後何年経っても鮮明に描き出されます。飯田譲治の世界は、このアナンの後にアナザヘブンを読むことで、より鮮明に見えてきます。ぜひ。アナザヘブン→アナンの順はお勧めしません。
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スピリチュアルファンタジーという紹介文の通り、不思議な設定と登場人物達で読ませる名作
設定や登場人物が特殊なので、読む人によって評価は分かれそうなところだが、個人的には5つ星。久々のヒットでした
アナンを通して彼にかかわる人々の変化や心の葛藤が非常に臨場感たっぷりに書かれていて、読後感はさわやかで思わず涙してしまいました。
心が洗われた一冊です。
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続きが気になってしょうがないわけではないのに、結構いいペースで読めたのは、文章が読みやすかったからなのかもしれない。
ただ、さらさらと読めはするけれど、この小説にはいくつもの引っ掛かりがある。
一番大きな引っ掛かりは、アナンの修学だ。
小学校の入学式、戸籍がないから当然名簿に名前のないアナン。
流が「就学通知書は届いています」というだけで、入学しちゃう。
その後6年間、一度も市役所に確認したりしないの?
作者たちが書きたいこと、調べたことは丁寧に筆を尽して記述しているのに、作者たちが重きを置いていない出来事はさらっと流されてしまって、リアリティがない。
ファンタジーだからというのは違う。
ファンタジーだって、その世界の中ではきちんと生活しているのだから、その世界のルールには従わなくてはならない。
そこがきちんと描写されていないから、書き割りの背景を前にうすっぺらい登場人物たちが使い捨てられたように物語から去ってゆく。
毬絵にしても、健太にしても、裕一にしても、その後の彼らの行き方が想像できないまま、アナンに置き去りにされてしまった。
もっと肉付けしてほしかったのだけれど。
そして、大金持ちの男にプロポーズされても、「いい友達のままで」なんて早苗。
じゃあなんで一緒に暮らす?
ホテルのスイートルームに泊まれるのは誰のおかげ?
そもそも自分の工務店の経営はどうなっているのか?
こんな人がアナンの戸籍上の親ということでいいのか?
常にアナンにとって都合のいい面だけを見せている人が、アナンの周りに多すぎて、鼻白む。
読みやすいけど、私にとってはそれだけで、感動に乗り損ねてしまった。
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アナン少年の成長を追う。途中おばけのくだりは、「やっぱ飯田譲治だなー」という感じのオカルト感がでてますが、そこを除けば万人にオススメできます。
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上下巻あわせると1000ページ近い厚さのせいか、ここのレビュー(下)の数が(上)の半分ほど。
上巻からラストまで一気に読めた。ラストも甘いけどよかった。
音星卵、どんな音がするんだろう?とても気になる。
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壮大な話でした。こんなに壮大な感じの話を読んだのは子供の頃読んでた話以来な気がする。
アナンの成長を通じて感じたのは世の中のにごりと人間の可能性。心躍らせながら読む一方、ちょっと凹んでしまうような気分にもなりました。それでも今の世の中を正しく映しているように思えるのが悲しい。
それにしても、アナンは魅力的。その作品も見てみたいけど、視覚化するのは無理なのかな。お風呂をみんなで作っていた時代が一番好きでした。
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「盗作」に出てくるアナンの物語です。現実離れした話なんだけど、けど、こんな才能を持った人が芸術家になったりするのかな〜ってちょっと思ってしまう話。
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アナンにも物語にも強い引力がある。アナンのモザイクを見たくなる。結末も美しい。
しかし、沢山の登場人物ご現れては過ぎ去っていくので淋しいというか、不完全燃焼というか。
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ふむふむ。
キャッチコピーの通り、スピリチュアルファンタジーという言葉がピッタリくる話。
ただ、何だか惜しい。
言いたい事は物凄くわかるのだけれど、後一声欲しい感じ。
人と人が繋がりって心と心が宇宙で繋がっているイメージ。
距離でも時間でもなく、別次元で起きていること。
頭で読むより感覚で読む本だなコレは。
Posted by ブクログ
記憶喪失のホームレスに拾われた赤ん坊が海辺の町で少年に成長しながらモザイク作家として見出され、上京してさらなる作品を作るまでの話。上巻の主人公である元ホームレスの「流」がなぜ記憶喪失となったか、という背景については想像していたよりも掘り下げられることはなかった。気軽に読めるエンターテイメント。
Posted by ブクログ
下巻を読み終えて、気分屋。は長い長いため息をつきました。
もう・・・なんて言うのかな?
ファンタジーであり、ファンタジーではなく
スピリチュアルなものであり、そうでもなく
一つのカテゴリーに収まるようなジャンルじゃないんですよね、『アナン、』って。
そして、何か大きな傑作って感じ。
そう、この解説者が感じてるように、『アナザヘヴン』と『ギフト』のそれぞれの隠れたテーマを詰め込んだような作品だと気分屋。は思いました。
『アナザヘヴン』と『ギフト』を読んだ後、この『アナン、』を読むとなんだか、アナザヘヴンで感じたものやギフトで感じたものが出てくる感じです。
ってか、言ってることが滅茶苦茶ですね(汗)
気分屋。の分かりづらい説明では、伝えたいものが伝えられませんが、是非興味もたれたら読んで欲しい作品です。
そう、本気で思える作品です。
下巻からは、アーティストして才能が発揮されていくアナンの姿や色々描かれてるわけですが・・・・・気分屋。は、この巻で流がどれ程アナンを愛していたかよく分かりました。
昨日思っていたことは、愛してるが故の空回りだったと思うんです。
ってか、最初に気づけなかった気分屋。は相当捻くれてますね(苦笑)
生と死
アナンに、大きな意味を持ち
心の成長を促し
出会いと別れ
アナンを、成長させる為に
未来への第一歩の分岐
罪と秘密
罪と言う名の痛みを、作品作りの情熱に
情熱は形に
扉と窓
秘密は窓に、未来は扉を
窓から風は吹き抜け、扉は光を入れ込む
なんか詩みたいな感じですが、気分屋。が読んでて思った事です。
一つ一つ、タイルの欠片のように
バラバラだったタイルの欠片は、読み進めるごとに、大きな作品になっていた。
一度は崩壊し、またバラバラになる。
でも、一つ一つ
また作り上げていくと、その作品の表情は変わっていた。
力強く、人を引き寄せる力を持つ作品に
それが、アナンだと思うんですよね。
いや、アナンだけじゃない。
この世界の人間は、アナンに会った事で、少しずつ変化した。
それぞれの扉に向かって歩き出したって感じですね。
Posted by ブクログ
200704 ラスト良い終わり方でした。もっとアナンの成長を見守っていきたいなって思ってたら、同じく飯田譲二&梓河人作品の「盗作」という作品に出てくるらしいです。まったくこのペアにはやられてばかりです。