【感想・ネタバレ】闇の脳科学 「完全な人間」をつくるのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

くそおもろ
天才っているんだ
快感と苦痛は紙一重
どちらもスイッチひとつで生み出せる
人間をどんな用途のための道具に造りかえることも可能だし、感情や倫理観はどうにでも変えられる
形成外科▶︎美容整形
神経外科▶︎脳深部刺激
倫理警察うっせーわ
ロバート・ガルブレイス・ヒース

0
2023年12月10日

Posted by ブクログ

科学(医学)の最先端を戦うと言うことはこう言うことなのかということを少しながら感じ取れた。今の時代なら素晴らしい業績とみなされて然るべきものが、時代の状況によっては酷い扱いを受けるものだと教えてくれる。ヒース博士が実際にはどのような人だったかは結論づけられないだろうが、とてもドラマティックに記述されていて一気に読み進められた。

0
2021年02月28日

Posted by ブクログ

物凄い本だった。本書タイトルとあらすじは「タブー」と「マッド・サイエンティスト」的な所に思い切りフックのあるものになっていますが、本書を完読するとそういった単純さとはかけ離れた内容に驚嘆してしまいます。しかしタイトル・あらすじは本文の片面として確実に含まれており、その反対側の面(これはユヴァル・ノア・ハラリの「ホモ・デウス」まっしぐらの、人類永遠の課題かもしれません。)を熟慮するためには一冊分の内容が必要であるため、本書はこの引っ張りでこそ正しいのだと思います。

ある人物・ある分野を批判・否定する際に、その否定する理由が主に直感・感情・倫理である場合、完膚なきまでに完全に完璧に100%否定しきると、歴史が完全に断絶され、その人物・分野に含まれていた部分を再評価する動きが出来ていた時に、その分野が何故否定されていたのかすら分からなくなってしまうというこれ以上無い証拠を突きつけられた気分でした。

例えば私は、
長期に安定した実績のある「アルツハイマーを完全に克服する脳手術」があるとしたら、その誘惑に勝てる気がしない。

例えば私は、
双極性障害だが、私が初めて診断を受けた十三年前のその日に「実はこれを完治する安定的な脳手術があり、保険適用です。」と言われたら、どうしていたのだろうか?

0
2020年11月17日

Posted by ブクログ

忘れられた天災、ロバート・ヒース。
今でいう脳深部刺激療法を50年前に独自に開発して統合失調症を治療していた。

0
2020年12月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

精神症状における脳深部刺激術の歴史と、その中で消された存在となったヒースの半生をまとめたルポです。題名から胡散臭そうな印象を与えてしまいようですが、真っ当な内容です。脳深部刺激術はパーキンソン病などの治療で現在普通に行われる手術ですが、精神症状の治療のために1950年代から試行錯誤されていて、その歴史が忘れられたものであるは驚きでした。精神症状が脳から生じるという共通認識がない時代にはタブーであったのでしょうか?それぞれの時代の治療を後から批判するのは簡単でしょうが、多くの研究者はその時のベストを尽くしていたと信じています。

0
2020年11月06日

Posted by ブクログ

【感想】
かつて「マッドサイエンティスト」と糾弾され、医学の表舞台から姿を消した医者がいた。その医者の名は『ロバート・ヒース』であり、彼を主人公として本書は展開していく。

ヒースが施した治療のもっとも有名なものが、同性愛者を異性愛者に矯正するための電気治療である。被験者の脳の快楽中枢に電極をつなぎ、娼婦にお誘いを受けながら同時に脳内に電流を流していく。これまで女性に欲情を抱かなかった患者は娼婦との「セッション」のあいだに初めてオーガズムに達し、実験は大成功に終わった。

現代の視点からすれば、こうした治療はまさに「闇の脳科学」に見えるだろう。実際、彼が活躍した1950年代当時でも、こうした「性愛の強引な矯正」は倫理に反するとの声が挙がった。ただし、当時は現代よりももっと過激な治療が行われていたのも事実だ。PTSDを治療するために前頭葉を切除する「ロボトミー手術」が普通に行われ、精神科医による治療も電気ショックを使ったものが一般的だった。また、「同性愛」は病気だと考えられていた。

その後、ロバート・ヒースは医学界やその他の業界から批判を受けたり、ドラマチックないざこざに巻き込まれたりして、表舞台から姿を消してしまう。50年後の現代では、神経外科医のほとんどの人間はヒースの名前すら聞いたことがないありさまだ。
しかしながら、本書の筆者であるローン・フランクはこうした「ロバート・ヒース評」を再考しようとしている。というのも、現在の脳治療をめぐる状況は、ロバート・ヒースがやっていたことと似たプロセス、ないしはそれ以上の危険性を帯びているからだ。しかも、今度は倫理観について糾弾する人がいないままに。

その最たる例が、アメリカ国防総省国防高等研究計画局(DARPA)による脳深部刺激の自動制御装置の開発である。
イラク戦争やアフガニスタン戦争で外傷性脳損傷(TBI)を負った兵士に対し、DARPAは、小脳に埋め込むことのできる小さな電気系統装置を開発し、装着させようとしている。TBIとは、爆発やその他の打撃によって頭部に繰り返し外傷を負った結果、脳組織が損傷し、攻撃性、鬱状態、不安感、記憶障害、人格変化など、予測不可能なさまざまな症状が現れる病気である。2000年以来、三十万人近いアメリカ兵が外傷性脳損傷を被り、二百万人以上の帰還兵が神経疾患や精神疾患に苦しんでいる。
そのため、脳の状態を常時読み取ってそれを修正し、特定の感情や特定の種類の行動が最初から起きないようにする装置を開発している、というわけだ。

これは「ただの治療だ」と言い切ることも可能である。だが、そのテクノロジーが社会に与えることのできるインパクトは計り知れない。ひとたび技術が開発され実用段階に入れば、それはさまざまに転用することができ、例えば兵士をタフな、つまり戦闘に耐えられる人間にしてから戦場に送り出すようなこともできてしまうからだ。

こうした「マインドコントロール」の類は、突き詰めればロバート・ヒースがやっていた類の実験と何ら変わることがない。それどころか、より危険である。ヒースの行いは「治療」であるが、DARPAの行いは「強化」だ。それは人間にとって神聖で不可侵だと思われている「脳」と「自我」の範囲を平然と超えていく行為であり、その先には「どこまでが人間で、どこからがロボットと言えるのか?」という問題が付きまとう。
この現状を踏まえて筆者は、「ヒースの時代から何も変わらないまま、倫理的に許される範疇を議論することなく、同じ行動を繰り返しているのは正しいのか?」という問題を提起している。ヒースは叩かれたが、彼は彼なりの倫理観にもとづいて患者を治療していた。しかし世間はヒースを忘れたまま、ヒースと同じことをしようとしている。今の脳科学はもしかしたら、まだ彼に追いついていないのかもしれない。

「脳にどれだけ変更を加えることが許されるのだろうか」という深淵なテーマを「ロバート・ヒース」という稀代の研究者の実績を交えながら考察していく一冊。科学ノンフィクションとして重厚なテーマでありながら、非常に読みやすく面白い本だった。

――――――――――――――――――――――――――――――
【まとめ】
0 まえがき
脳に電極を差し込んで刺激する脳深部刺激療法は、精神医学界の新たな大いなる希望だと言われている。強迫神経症、トゥレット症候群、鬱病、自閉症、拒食症など、およそ「ペースメーカー」で治療できるとは想像もつかないようなありとあらゆる症状について、実験的に電極治療が試みられ、おびただしい数のレポートが発表されている。ヘロイン中毒やアルコール依存症、過食症までもが電極治療の対象になっている。薬が効かなくなってきた場合や、そもそも効かない場合には必ず、患者も医師も脳深部刺激療法を検討する。
研究には多額のカネが注ぎ込まれている。市場アナリストは、2019年までには世界の脳深部刺激療法の市場は100億ドルになるだろうと予測している。さらに、アメリカ国防総省国防高等研究計画局(DARPA)もこの分野に参入してきた。

しかし、脳という人間の根幹をなす部位にどれだけ変更を加えることが許されるのだろうか?そして、テクノロジーが許される「限界」は存在するのだろうか?


1 ロバート・ヒース
ヒースは1950年以来、20年以上に渡って数十名の患者の脳深部に電極を埋め込み、統合失調症から鬱病に至るまでの様々な精神疾患の治療を試みてきた。
彼が最初に注目したのは統合失調症患者だ。かつての医学界は戦場で深刻な心理的ダメージを負った帰還兵にロボトミー手術(前頭葉切除)を行っていたが、脳に深刻なダメージを受ける確率が高かった。
従来の精神外科手術が脳の特定部分を不可逆的に破壊してしまうのに対して、ヒースは、脳のさまざまな領域を一時的に操作し、その結果を確かめながら治療法を開発していこうと考えた。彼が治療のために利用しようと考えたのは脳自身の原動力、つまり脳の電気活動だった。ポジティプな感情が宿る脳内領域を電気的に刺激することによって、失快感症を起こした統合失調症患者の脳に喜びや快感を呼び覚ますことができるかもしれない、と彼は考えた。

ヒースがターゲットとしたのは中隔野である。中隔野は、感情を司る脳領域の多くが位置する扁桃体と密接につながっている。さらに、中隔野は視床下部と直接的なつながりがある。視床下部を刺激すると、感情を司る脳領域の多くが活性化し、それと同時にストレスホルモンなどあらゆる種類のホルモンが分泌される。
ヒースは外科医とともに、22名の患者に手術をおこない、患者の脳を刺激した。結果は「まちまち」といったところだった。2名の患者は治療後顕著に回復し、明るく活発になった。4名は変化がなく、1名は憎悪が見られた。患者によって治療に対する反応が異なる理由は分からなかった。

彼を一躍有名にしたのは、同性愛者を異性愛者に矯正するための電気治療だ。被験者のB-19は、生まれながらのゲイであり、自分自身に嫌悪感を抱いていた。ヒースは彼の快楽中枢に電極をつなぎ、娼婦をあてがい、電流を流しながらセックスさせるという「実験」を試みた。結果、B-19は産まれて初めて、女性とセックスしてオーガズムに達した。その後も娼婦と楽しげに会話しており、実験は成功に終わった。


2 50年後、ヒースは忘れられた
50年後の現在、脳深部刺激療法は神経外科の最先端技術になっている。刺激療法の対象は統合失調症だけではなく、パーキンソン病、過食症、拒食症、ヘロイン依存症にも拡大した。しかしながら、急成長中のこの分野に、なぜか精神科医が参加していないのだ。ヒースの実験と現代の実験を比較してみると、非常に近いアプローチを取っているにもかかわらず、神経外科医のほとんどの人間は、ヒースの名前すら聞いたことがなかった。

過去数十年の間に「精神」という概念は、漠然としてつかみどころのないものから、脳の灰白質という実体を持った物質的なものへと変化した。以前は環境や生育条件やその他の外的要因のせいだと信じられていた精神疾患は脳内部の問題とされるようになり、それを治すには脳を治療することが必要だと考えられるようになった。
また、「脳とは、化学物質のスープである」という考え方は捨て去られ、「脳とは、相互接続された電気回路のネットワークである」という考え方が主流となった。以前は、神経疾患や精神疾患はドーパミンやセロトニンといった脳内神経伝達物質のパランスの異常として捉えられていたが、現在では、こうした疾患は「回路の病気」として記述されることのほうが多くなっている。加えて、電極は薬剤よりもはるかに正確に作用することが判明している。

脳深部刺激療法は、病気の治療以外にもう一つ、脳への重要な変質をもたらす可能性がある。それは「自我の操作」だ。脳の一部分に電極を刺すことで、患者の性格や趣向すら違うものに変えることができる。例えばそれをサイコパス治療に役立てるのは、果たして善なのだろうか、それとも悪なのだろうか?


3 幸福度に上限を設けるべきか
精神障害を負った患者への治療について、「治療によって目指すべき幸福度」とはどの程度の幸福度のことなのか、それを超える幸福度を求めることにリスクやデメリットがあるのか、これらを考えてみるべきときが来ている。

とあるドイツ人の患者は思い強迫性障害と全般性不安障害に長年苦しめられていた。彼は数年前に側坐核に電極を埋め込む手術を受けていたのだが、電池を交換する時期が来ていた。神経科医のマティス・シノフィックは交換のために刺激装置の設定値の調整を行っていく。
シノフッィクは患者に感想を聞きながら、1ボルトから5ボルトまで段階的に設定値を上げていった。設定値を変更するたび、シノフッィクは患者に幸福感と不安感と緊張感の度合いを尋ねた。患者は1から10までの数字でそれらを表現した。3ボルトまで上げると、幸福度は「3」に上がり、不安度は「6」に下がった。上がったとはいえ、それは取り立てて言うほどの変化ではなかった。ところが、4ボルトまで上げると状況は一変した。幸福度が最大値の「10」に上がり、不安感がまったくなくなったのだ。シノフツィクが実験のために電圧をもう1ボルト上げて5ボルトにしたところ、患者は「すばらしい気分だけど、ちょっとやりすぎな感じ」と言った。患者は自分ではどうしようもないほどのエクスタシーを感じ、そのために不安度が「7」にまで上昇してしまった。
刺激装置の設定値を「3ボルト」、つまり幸福度も不安度もノーマルな点にすることで合意したのだが、退院する間際になって、患者は「もう少し幸福度を上げたい」気もすると言った。シノフィックは常時この上なく幸福な状態でいることが健康的とは言えない理由を話し、患者の申し出を断った。

2003年5月13日、アメリカの神経科医ヘレン・メイバーグとカナダの外科医アンドレス・ロザーノは、重篤な慢性的鬱病患者の治療に脳深部刺激療法を試みた。
彼らはまず、最深部に位置している接点から0.5ミリ浅い位置に6ボルトの電流を流した。患者が突然話し始めた。「今、何かしましたか?」「なぜそう思うのですか?感じたことを話してください」「突然、とても、とても穏やかな感じがしました「隠やかな、というのはどういう意味ですか?」「表現しづらいです。〈微笑む〉と〈笑う〉の違いを表現するような感じです。突然、気分が上向いたような感じがしました。軽くなったような。冬の間ずっと寒い日が続いていて、もう寒いのはたくさんだと思いながら外に出てみたら、新芽が出てきていた。それを見て、ああやっと春が来るくんだと感じたときみたいな、そんな感じです」
その反応は他の患者たちも同様であり、「気分が上向く」のを感じていた。この効果は、多幸感や幸福感とは別物で、ネガティブな感情を取り除いたような感覚だった。

メイバーグの意見はロバート・ヒースとは正反対である。ヒースにとっては快感はそれ自体が治療、もしくは治療への鍵だったが、メイバーグは快感の効果に懐疑的であり、治療とは「不幸を無くす」ことと捉えている。


4 狂っているのは患者じゃない、医者のほうだ
1972年、人権派の若者たちがニューオーリンズに集まり、学会が開かれているホテルの前でデモを行う。攻撃対象はロバート・ヒースであり、彼が行った同性愛者を異性愛者に矯正するための電気治療計画を糾弾するためだった。
デモの翌年、ヒースは首都ワシントンに呼び出され、公聴会での証言を求められた。精神医学そのものが全米で厳しい調査の対象となり、ロバート・ヒースが関わっている分野は特に非難の矢面に立たされた。
公聴会のメンバーの関心事は、ヒースの実験の倫理的側面、つまり彼のやったことが「人間の行動を恣意的にコントロールする」ことに当てはまるのではないかという懸念だった。当時の社会は、ヒースが科学的・倫理的基準を逸脱する実験を繰り返したことに拒否反応を示したのだ。

ヒース自身は、なぜ批判されるのか理解できず、それがきわめて合理的で優れた実験的治療であると考えていた。事実、ヒースが繰り返し実験を行っていた1950年当時は、ロボトミー手術による前頭葉の切除も当たり前だったし、ゲイを治療するための電気ショック治療も普通に行われていた。彼の患者は苦痛を訴えており、治療のための承認もきちんと取っていた。


5 DARPAも参戦
外傷性脳損傷(TBI)は、イラク戦争やアフガニスタン戦争に「特徴的な外傷」だと言われてきた。爆発やその他の打撃によって頭部に繰り返し外傷を負った結果、脳組織が損傷し、攻撃性、鬱状態、不安感、記憶障害、人格変化など、予測不可能なさまざまな症状が現れる。2000年以来、三十万人近いアメリカ兵が外傷性脳損傷を被り、二百万人以上の帰還兵が神経疾患や精神疾患に苦しんでいる。この状況を見てアメリカ軍も脳研究に乗り出さざるを得なくなった。
DARPAは、小脳に埋め込むことのできる小さな電気系統装置――一種の電子超自我――を開発しようとしていた。DARPAがほしがっているのは、特定の強度で特定の脳細胞を刺激するだけの装置ではなく、脳の状態を常時読み取ってそれを修正し、特定の感情や特定の種類の行動が最初から起きないようにする装置だった。
例えば、心的外傷後ストレス障害の患者に対して、発作が起きるサインを捉えて千分の一秒以内に反応し、信号が意識に侵入するのを妨害することのできる、埋込式の自動制御装置である。

ひとたび技術が開発され実用段階に入れば、それはさまざまに転用することができる。脳内に埋め込んだチップが心的外傷後ストレス反応を緩和できるなら、おそらくそれは、戦場での恐ろしい体験が心的外傷を残すことも防げるだろう。さらに、それを使って兵士をタフな、つまり戦闘に耐えられる人間にしてから戦場に送り出すようなことも考えられるだろう。

しかし、このような状況にありながらも、1970年代に起きたような「マインドコントロール」を危惧する声は、現在あまり聞こえてこない。

脳深部刺激療法にも、ロボトミーや精神外科一般を襲ったような反動が待っているのだろうか。原則的にはその可能性はあるが筆者としては、脳深部刺激療法が実験的治療法からふつうの治療法になる可能性があると考えている。それは、技術や機器が以前よりも進歩したからだけでなく、時代精神が完全に変化したからでもある。「自分とは何か」という我々の感覚が変化し、自我は、もはや捉えどころのない不可解な現象ではなくなり、脳内の一状態として理解されるようになった。
現代人は人間を精神医学的見地から捉えるようになった、とも言えるかもしれない。病気と健康の境目が鮮明でなくなり、さまざまな精神疾患が範囲の問題と捉えられるようになった。その結果、病的なあるいは少なくとも不適当とみなされる行動が以前よりも増えた。これは、自分の行動を修正もしくは最適化するための機会が増えたことをも意味する。

2015年に、「ニューサイエンティスト」誌は「世界を救うためには、人間の倫理観を操作する必要があるのではないだろうか」と問いかけている。また、イェーテボリ大学の哲学者イングマール・ペルソンとオックスフォード大学の哲学者ジュリアン・サビュレスキューは、「世の中がうまくいくためには人間の脳を操作する必要がある」という立場から、生物医学的ドラッグの仕様に賛成している。

今やあらゆるところで、ロバート・ヒースの声がこだましている。

0
2022年01月28日

「小説」ランキング