【感想・ネタバレ】琥珀の夢 小説 鳥居信治郎 上のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

上下巻通した気づきメモ

①商業の町大阪の歴史や文化
・大阪商人の気質(丁稚時代の学びなど)
・浄瑠璃、花街など、文化

②鳥井信治郎の商人としての気質や優れた判断
・陰徳、他者からの信頼の高さ
・譲らない、負けん気の強さ、「気張る」
・先見性、経験を元に商売を工夫する

③日本における洋酒生産と市場形成のための努力
・赤玉ポートワイン、角、オールド
・ビール事業を売却してまで、生産に何年も要するウイスキーに懸ける思い
・山崎蒸留所建設にあたり、妻の努力もあった
・戦争と国産ウイスキーのかかわり

などなど。複数の観点を持って、読めた本だった。
つい、オールドと赤玉を買ってしまった。また、大阪や山崎などの土地に対する敬意を抱いた。鳥井信治郎ほど、先見性のあって懐の大きな人間になるのは難しいけれど、自分なりの判断軸を曲げない、譲らない人間であれたらと思う。

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2021年09月26日

ネタバレ 購入済み

堪能‼️

久し振りに小説を読んだと実感。伊集院静によって、サントリーという企業の成長の推移の中で、鳥井信治郎という創始者の姿が生き生きと描かれている。鳥井信治郎の生きざまは今だからこそ魅力的である。母こまから受け継がれた
「陰徳」という日本人の徳の中心にあった考え方は私も祖母に小さい頃から言われ続けた言葉でもあり懐かしかった。この考え方は主人公の一生を貫いたものでもある。なんといっても鳥井信治郎の生き様が、このコロナ禍の日々に元気をもらえた。夜中の二時まで一気に読み、実は眠れず下巻も読み始めてしまった。

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2020年07月19日

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