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過去作よりずっとマシ
まあ、ありがちな復讐代行業の話。
復讐=殺しのやり方がちょっとえぐいが、これは他の作品でもある事。
古くは「ブラック・エンジェルズ」、今なら「外道の歌」などね。
本作は、冒頭からとんでもない設定を持ってくることで敢えてリアルさを薄め、その天真爛漫キャラを上手く生かして読みやすくしている感がある。
もともと「復讐代行屋」それも「殺し専門」となればリアルではないのだから、このぶっ飛んだ設定もアリだろう。
絵は相変わらずキレイであり、主人公とヒロインのキャラもありがちだが悪くない。
展開も予想ができる範囲とは言え、この手のダークな作品として平均程度の出来にあるのではないか?
(ただし、「外道の歌」のような深みは全然ありませんのでご注意を)
少なくとも、同じ作者の「私刑ゲーム」のような気分が悪くなるような作品ではないしね。
なお、表紙が全巻同じとなっているバージョンは実際は「単話売り」。
25ページ程度で通常165円なので、180~200ページで650円程度の通常の青年マンガ単行本と比べると2倍程度の価格設定となっているので注意。
「合冊版」なら3話構成70~80ページで通常495円。
これも単話売りと同じ価格設定。
「単行本版」なら7話構成で770円なので、単話売りや合冊版よりかなり安くなる。
とはいえ、160~170ページと少なめの量で770円は、他の青年マンガ単行本より2割程度は割高か。
であれば、この内容でわざわざ買うほどのものでは無いと思う。
ストーリー設定が実に大掛かり
ストーリー設定が実に大掛かりというか大風呂敷を広げたところがある。それにしてはストーリー展開がややちまちましている感じが否めない。復讐ものであるから残虐なシーンが多いのはある意味当然であるが、やや不快な感じがする。絵柄は丁寧でなかなかに良い。フェニックスのシーンは意表を突かれる。
シリアスなのか、ファンタジーなのかよく分からないうちに1話が終わってしまった感じ。フィーの純粋無知感があまり好きではなかったです...。。でも続きは気になる。