感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
名作
子育て中です。子育ての中で、「何か育てにくい」と感じることが最初の発見と聞き、我が子に対しても感じましたが、いろいろと調べているうちに、自分自身が発達障害の一理を持っていることに気が付きました。思えば生きにくい部分を自分自身でフォローしながら生きてきました。学生時代は発達心理学も学び、仕事も支援業。なので、主人公への共感も含めて自分目線、親目線、考えさせられながらも救われるような思いも寄せながら、世界観に浸りました。
期待
発達障害やグレーゾーンの疑いがある方や苦しむ方、周囲の人から理解が得られず困っている方などのために、わかりやすく描かれていると思います。
精神障害をとてもわかりやすく、偏見なく描いてあるとてもいい漫画。主人公が発達障害だというところから始まるあたりにも読みやすさを感じる。
こちらも王道の医療もの
小児科で研修中の志保先生、冒頭で遅刻癖等が描かれていますので、ああこれは……と思ったらやはりそういう診断が出ていたようですね。
処方箋でも処方薬の量を10倍にしていましたし。
そういうこともあってか、小児科というよりはこちらでしょう、と赴任した先が開業の児童精神科医で、やはり発達障害や自閉症、ADHDといった近年、徐々に明らかになってきた障害等を抱えた子どもが出てくる連作で、同じ雑誌の「コウノドリ」的な秀作になりそうです。
河合隼雄氏の著作に出てきそうな子どもも出てきますし、モーニングの医療ものは完成度が高いですね。双極性障害とうつ病も誤診されやすいでしょうし……。
知ること
本当は脳の障害なのに、自他ともに気づかず、頭が悪い、ドジ、変わっているなどの言葉で片付けられて苦しんできた人たくさんいる。是非この漫画が普及してほしい。