感情タグBEST3
Posted by ブクログ
天才ではないけど、研究者としては優秀な20代後半男性が、能力を得たらどうなるかって感じのなろう系。
よくあるっちゃあるけど、よくあるような展開にはなっていない。
ちょこちょこと挟まれる小ネタを絡めながら、現代科学をベースに事象を解き明かそうとしていくのが面白い。こういう世界の法則を分析して検証してくタイプの作品好きなんだよね。デスマとか迷宮ハーレムとか
変に理屈っぽいし、マニアックなネタが、40代ぐらいの理系男性にちょうどあってると思う。というか、作者がそうなんじゃないかと思う。あとワインと代々木の地理に異常に詳しく細かく描写してある。
web版からの読者だが、web版の119話の後書きで、君津2尉と鋼が出会うのは沖縄でと注釈が入っていて、詳細については、いずれどこかで。と書いてたけど、書籍版にそのエピソードが載るとは思わなかった。web版ファンの人はこれのためだけでも買う価値はあると思う。伊織も鋼さんもみんなカッコいい。あーあと、読みやすくなっていたり、表現もちょこちょこ手が入ってます。
web版の2章最終話の§037までが収録されている。
20210425追記
習志野駐屯地とか防衛庁とかの自衛隊側のシーンが追加されている。
防衛庁でオーブが作れるという発想とメイキングが関連づけられていているのは、新しい視点。
新社屋の内装打ち合わせとかでもレーザー盗聴関係の記述が追加されている。
ダンジョン前でサイモンで君津伊織と出会った時に、伊織との会話シーンが追加されて、伊織の鋼との出会いの話しが始まる。改めて読むと伊織は完全に主人公だな。
SFテイスト
コミックと原作とラノベを読みました
ハードSFのような科学的アプローチというかエッセンスが目新しく王道のダンジョンもののお約束は網羅した上で展開されている大人向けの作品とみました
科学的な視点とファンタジー要素をいい感じのバランスで通せてあり膨大な異世界文学の中でも際立っていると思います
登場人物やペット?などのキャラクターもそれぞれ個性的で魅力的です
しかし今のところ大きな破綻はないのですが若干要素を広げすぎて今後がちょっと…回収できるのか?
それと蘊蓄がやや過剰かな。それぞれの知識範囲が趣味の人には受けるけど内容を掘り下げてストーリーに関係させているわけでもないようなので先の話を読みたい読者にはやや冗長に感じられるかも
漫画版もまたよいです
Webを全部読んでもまだ読みたいがために、書籍版も買いました。
3週目に突入。何度読んでも新しい発見があるぜ。
「後日追記」
マンガ版も相当出来が良いので、小説版はちょっと合わなかったなという方、そちらも是非是非お試ししてほしい。
設定が細かい(リアル)
おそらく理系の人が書いたと思われる程、理系の知識、検証方法がでてくるが、税金、政治、古典の引用なども出できて、物語に現実感を与えている。
頭を空っぽにして読むのには向かないが、しっかりとした骨太な作品を探している人にはぜひおすすめしたい。
ダンジョンができた系のお話はちょこちょこあるのですが、ここまでリアルに書かれているのは無いかと思います。
また、芳村と三好の考え方ややらかしやお話も面白くて目が離せません!
なろうで読んだ人にもお勧め
なろう版と話の展開は同じですが、ちょこちょこ修正が入っている。あ、ここ変わってるぅ、という感じでなろう読んんでる人も楽しめるかな?
いおりんのサイドストーリーも入っていて、これだけでも買う価値あり。
挿絵も、イメージしていたキャラとは違ったがかっこいいです。
Posted by ブクログ
現代社会にダンジョンができて
ブラック企業勤めの主人公が
チート能力に目覚めて無双する
とてもよくあるお話
作者があとがきでいう
「現代の承認欲求が強いわけでもない大人」が
主人公であるところが本作の個性で
周囲にすごいと思われたいと過剰には思わないところは
意図通り良く描けている
問題はお話がまったくすすまないところ
ご都合主義でやらかしまくっている主人公たちが
失敗しないのは作者の言う通り別に問題ない
けれど1冊かけてこの話の進み方では
一体あとどれだけかかるのか
お話しが終わった後も登場人物たちの毎日は続くのだ
という形式は当然許されるし
終着点をもうけずに
日常毎日の何でもないことを描くこと
それ自体が主題という作品もあるだろう
けれど本作はそれでいいのだろうか
大それた欲求を持たず
せいぜい自分の周囲が幸せで
たまに美味しいものを食べられればそれでいい
という話に舞台設定がふさわしいのだろうか
いやそこだ
その落差がこの作品なのだ
と言えばそうなのだろうが
この舞台世界での主人公様たち御一行の覇道は結局
作者次第であるのに
周囲が称賛しかせず困難も挫折もないお話で
座り良く居続けられるものなのか
という銀紙噛みしめるようなお話