【感想・ネタバレ】上流階級 富久丸百貨店外商部 IIIのレビュー

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Posted by ブクログ

静緒が狙っていた家をよりによってお客様に買われてしまうとは・・・。豪快に買い物をして素敵に飾り立てられた様を見てしまったら諦めというか納得感。桝家と静緒の関係て羨ましい。家に誰かがいる安心感、本音で話ができてお互いの悩みに親身になって、でも一定の距離をちゃんと保って相手を気遣える、お互い同居生活を続けたい気持ちわかる。ここで偽装結婚だと興醒めだけど養子縁組と桝家が言い出したのには思わず噴き出してしまいました。

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2024年04月19日

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加速度的に面白さを増していく上流シリーズ3作目。
トッカン!から読み始めて、高殿さんの濃ゆすぎるキャラ作りにうさんくさい目を向けたのも今や昔。所狭しと駆け巡る「好き」がもう止められなくなっている。

営業成績を追う日々のかたわらで、離婚、終活、ジェンダーレス、LGBTQなどベンチスタートの人生イベントがわさわさと主人公を取り巻く。濃厚なキャラと相まって、なぜか雑味のない最高級ボロネーゼが完成して出てくる仕上がり。なぜか全部おいしい話に見えるのは私だけか。

ジェンダーではアレルギー全開の人(田嶋陽子さんのイメージ)に対するアレルギーが多い中(私がそう)、あるフレーズがスッと腹に落ちた。

──何事も特権的であってはならない


もしかするとこれかもしれない。ニュアンスだけど、女性蔑視ではなく男性優位。負の歴史を認識した上で少なくとも自分のスタンスにはピタッときた表現。おなじだよ!と言われれば仕方ないけど。この一言に逆差別的なマイノリティ疲れが癒えた思い。
紳士服屋ひとつとっても男は優遇されとったんやね。


さらにバブルの恩恵にギリ与れずに上の顔色を窺うようになった′70世代、という表現も過酷ながら妥当と思える。圧迫面接デフォルトの就職氷河期をくぐり抜けて、自分には特権なんて何一つないと思ってた。氷河期を逆手にとった子ども部屋おじさんも、様々な作品で問題化されていると思う。
そんなおじさん一名でも配慮すべき余地はまだあった。

お互いを認める社会。とは。

それはただ、「居ていい」という無自覚なのかな。
なにも押し付けられていない。その地点からヨーイドンできる社会実現が理想。

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2024年04月20日

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静緒さんの成長ぶりがすごいのと、桝家くんとのコンビネーションがいい!カップルとかではないけど
こんな関係性に憧れます。

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2024年04月17日

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333ページ
720円
10月31日〜11月4日

富久丸百貨店の外商員として働く鮫島静緒。美容整形に興味があり静緒に試させる女性資産家、息子の中学受験に巻き込む元CA主婦、「強い」宝石を集めるイラストレーターの訴訟事件。引っ越しを考える静緒に、ヘッドハンティングの話も。同居する桝家との関係も落ち着きを見せる。

外商員としてやり手になってきた静緒の成長がみられた。桝家との関係も落ち着いてきて、このまま同居を続ければいいのにと思ってしまう。訴訟事件の腹立たしいことや、中学受験の大変さなど、今回の話も楽しませてもらった。ドラマ化すればいいのにと思っていたら、どうやら竹内結子さん主演でされていたらしい。続きがあれば早く読んでみたい。

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2024年03月25日

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1,2作目のハードカバーの装丁がとても好きだったのですが残念ながら3作目からは文庫本オンリーに。実写化もきっともう続きが見られない(竹内結子さん主演....)のが残念です。

3作目からはすごく「令和」っぽいお話になってくる。
これまでは既存の、いわゆる芦屋に昔から住んでいる元華族みたいな上流階級を相手に、新人外商の静緒が奮闘していく成長期のようなお話だったけれど、3作目では静緒ももうベテランで、「自分の顧客」ができている。そしてそれは、人気イラストレーターだったり、「新しいリッチな人々」で。

おぼっちゃまの中学受験に付き合うお話と、縁談をまとめてもらえた大奥様がお招きくださるくだりが特に好きで何度も読み返しているシーン。

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2024年02月12日

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読んでいて元気をもらえる小説。
他人の問題なのに、それを仕事とはいえここまで親身になって考えてくれる静緒は本当に素敵だなぁ。
ルームメイトとの関係も、気の置けない友人のようでいいなと思う。

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2023年04月25日

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あまりにも不運が続き落ち込んだり悩んだりしている時に読んだので「私のために書いてくれてる?」というようなフレーズのいくつかで勇気や元気をいただきました。再読してそのいくつかを書き留めたいなと思っております。(今回はストーリーを追うのに必死でメモを取る余裕がありませんでした)

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2023年03月09日

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ネタバレ

自分の人生を振り返ったとき、良いこと悪いこと辛いことどうしようもないこともあった中で、「それが、私です」と胸を張って言えるだろうか。
鮫島さんは40代でそれが言えるほど、自分をよく知り、全力で生きている。
私はどうだろか、と考えさせられた。

雪子さんのように、人生はいつか終わりが来る。
後悔しないように、振り返ったときに楽しくなるように、今を全力で生きたい。

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2023年01月29日

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今回は中学受験のお話がある。志望校と滑り止め以外にも、スケジュールとにらめっこして受験しまくるんだ…。親も子も大変だね。
エステートセールは、個人的にはとてもいいものだと思ってる。話の中のように、ちゃんとした催事としてもっと一般的になるといいなと思っている。

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2023年01月04日

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ドラマ化大ヒット作、待望の書き下ろし続編

神戸の老舗、富久丸百貨店芦屋川店で敏腕外商員として働く鮫島静緒。
日本一の高級住宅地のセレブ相手に、きょうも奔走する。
美容整形に興味があり静緒に試させる女性投資家、息子の中学受験に静緒を巻き込む元CAセレブ主婦。
「強い」宝石を集めるイラストレーターの訴訟事件……。
そして、プライベートも落ち着かない日々の静緒にヘッドハンティングの話が。
同居するゲイの同僚・桝家修平の反応は?

ドラマ化もされた話題作の続編を、「トッカン」「シャーリーホームズ」シリーズ、『政略結婚』など大ヒット作連発の著者が書き下ろしたハイクラスエンタメ!

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2022年08月11日

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高殿円さんの作品を好きになったきっかけの本

ドラマ化してほしい。相棒みたく、エンドレスにシリーズ化できそう。

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2022年07月29日

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全てのものをカテゴライズするのではなく、〜のようなものとふんわり捉えるのも良いな。と思わせてくれました。静緒と桝家の関係が素敵!

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2021年12月16日

購入済み

面白かったー。

けど、まだ色々なことが途中でこれから静緒はどうなっていくんだろう?って思った。
でも確実に人に寄り添った仕事を行い、人として成長している。
早く続きが読みたいよー。
違う本を執筆されていると思うので、次の本まで待ち遠しいです

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2021年03月22日

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相変わらずのバイタリティある主人公が生き生きとしてて格好良い。同居している同僚との関係も良くなっていて読んでいて楽しい。

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2024年05月16日

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40歳という人間として節目を迎える円熟期とでもいうのだろうか。主人公は39歳でその目前。仕事もプライベートももう少し高みを目指すか落ち着くか、選択を迫られる時期。そんな時にもう一度自分と向き合い、大切なもの、いま大事にしたいものを、人との関わり合いを通して見つけていく物語。
まだ、20代の自分にも刺さる部分がいくつもあった。私もこの歳になった時、「メリーゴーランドが好きだ」と屈託もなく言えるような、もしくはそれに乗れなかった自分を愛おしいと思えるような生き方をしていたい。


※以下、本文のセリフ抜粋

仕事を仕事としかとらえなければ、自分を消費するのみ。でも仕事をうまく使えば、人生も上積みできる。

子供の時に描いた大人像とのギャップや、到達できていないことへの敗北感が。

ですが、今はそんな自分が愛おしく、なさけなく、また愛おしい。ああもっとうまく生きられたらよかったのにと思わないこともないですが、これが私。

子供の頃はメリーゴーランドに乗りたい!と口にするのは簡単だった。夢を語るのと同じで、子供っぽい、子供にしか許されないことだと思い込んでいた。

今も好きだ。メリーゴーランドが。もう一度メリーゴーランドに乗りたいのだ。いま。

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2024年05月13日

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今回の本は、いつもよりギスギスしてなくて外商としてもキャリアが出てきたんだなぁと思う静緒の自分の葛藤や成長が書かれていて、共感の多い内容だった。

これを乗り越えた先の次の静緒が早く読みたい。

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2023年11月16日

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丁度転職前で悩んでいたので、参考になった。
お金をもっと稼いで本に載ってくるブランドを、購入出来るようになりたいな。
芦屋のお金持ちってすごい。ちょっとそういう世界も見てみたい。静緒さんの葉鳥さんへの思いは自由であり、理性で律すれば問題ないという考え方も素晴らしい。
既婚であっても素敵だなーと思う異性がいるのは否めない。それを行動するかしないかが大いなる違いなんだなぁと。

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2023年07月01日

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老舗百貨店の外商員・鮫島静緒の話、第三弾。今回も働きまくり。著作権がらみの問題で弁護士を探し、清家様の終活に関わり、突然の引越しを担当し、中学受験に関わる。自分の引越しは無くなり、転職話も進まず。お仕事系の小説だが、生き方について考えさせられる。

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2023年06月08日

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ネタバレ

『上流階級』3巻目
1巻では新米だった静緒もすっかり外商員が板に付いて来た
桝家との関係もなかなか良い

が、ここにきて
転職、引っ越しを考える
いやー、このまま桝谷と結婚でもいいじゃない!と思ってしまう

ところで、
富裕層が外商を使う理由として
コスパよりもタイパ
というのは、
昨今、富裕層じゃなくても、世の中タイパタイパいうようになってきたよねーと思う
タイパで作り出した時間を有意義に使えているのならよいのだけど…

実家の束縛に耐えかねて家を飛び出した鞘師さんの言葉
私は私が選んだことのマイナスを受け止めて生きる

50代にして病に伏した弥栄子様がお友達や子どもたちへ残した言葉
人生はめまぐるしすぎて、母親にならねば。妻にならねば、ばかりで、私というものがなんなのかわからないまま、終わってしまう。
あなたはそうはならないでね

静緒
子供の頃に、将来の夢を何度も聞かれるじゃないですが。あれって、ちょっと残酷だなって思うんです。子供のころからまっすぐな夢があってその道を突き進んでいるならばいいけれど、いったん言語化してしまうと、『叶えられたか』『叶えられなかったか』が明確になるんですね。べつに、夢を持たずに生きていたっていいし、何かにならなくてもいい。”~のようなもの”で十分なんじゃないかって

ファジィに生きる

なにかもっともらしい理由付けがないと行動しづらいのは、長く生きてきた弊害のうちのひとつだ。大人はもっと、自由になっていい

心に残る良い言葉が多い巻でした。

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2023年05月06日

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気楽に読めるはずだったのに、自分の境遇とか歳のことが結構重なって思いの外刺さる言葉が多かった。
本って本当に読むタイミングで受け取るものが異なるんだろうな、ってつくづく思わされた、というのは作品の感想とは別のところでしみじみ思ったこと。

常に一生懸命で誰かに寄り添える主人公、営業という仕事の真髄に触れられる作品だと思います。それが許される仕事だというのもあるけど、とはえいここまではできないよなぁ。

あと、誰のために生きるのか、変なラベリングに左右されずに生きることができないのか、っていうテーマはとても好ましい。

2022.12.11
195

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2022年12月11日

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静緒の外商としての仕事ぶり、大好きです。
転職しちゃうのかなー嫌だなーと思いつつも、転職後の静緒の物語も楽しそうで見てみたいなとも思う。シリーズ三作読んで、すっかり静緒の虜になっています。桝家との距離感もいいなー。続編出ますように…

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2022年10月08日

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シリーズ三作目。
相変わらず顧客のために必死に走り続けながらも、静緒自身のキャリアアップ、母と住む家探しといったプライベートの問題も並行して描かれる。
最初は喧嘩ばかりだった同居人、桝家との関係も家族のようになりとても良い。
次作も出るのかな。楽しみにしているシリーズです。

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2022年08月06日

Posted by ブクログ

鮫島さん大好きです。
今回も、大活躍です。細やかな心配り、深い洞察力、落ち着いた対応で、お客様の問題を解決し、お見事です。

好きなシーンは、NIMAさんが家の家具をまるっとお買い上げするところはかっこよかったです。当日配達してもらえるのも外商ならではなのかなー。
話の本筋からは外れていますが、買い物の仕方が豪快でおもしろいです。

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2022年04月28日

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1から3 まで読んで、外商ってそこまでするの?と驚くことばかり 想像もつかないような大富豪が
何千万もお買い上げするのだろう

静緒の仕事にかける情熱がすごい!この人は、どの業界に行っても成果をあげるのだと思う ノルマがあるとはいえ、お客様のために親身になって、中学受験、美容整形、誹謗中傷の処理、お別れパーティーに取り組むとは すべては、小さい頃の思い出、屋上のメリーゴーランドやキラキラ光宝石箱につながっているのかな この先の転職や家探しも気になる

桝家とのセレブな同居も、うらやましいな
好きな仕事と、健康があれば、結婚や子どもにこだわる必要はない と思った

弥栄子さまのメッセージカードのことば
"人生は目まぐるしすぎて、母親にならねば。妻にならねば、ばかりで、私というものかなんなのかわからないまま、終わってしまう。あなたはそうはならないでね"

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2022年03月18日

購入済み

ぜひ、続編を

百貨店外商部と言うご縁の無い世界に引き込まれてました。まだ男社会で風当たりが強くても、アイディアとお客様に寄り添い奮闘する姿は素敵です。今後の主人公が気になります。ぜひ、続編お願いします。

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2022年01月17日

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続編を楽しみにしてました!
百貨店の外商部の方は、本当に顧客の家族の受験のこともサポートするのか?と思いましたが、
外商とのお付き合いって、ここまで深くなるんでしょうね、きっと。

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2021年11月27日

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「それが私です」

「~せねばならない」「~にならねば」から解放されて『自分はどう在りたいか』

振り返ってみるとすごく力入れて生きてきたのかもしれないと思わされました。(大したことをなしてきてる訳では無いのですが)
別世界のような富裕層メインのお話ですが、静緒の顧客たちへの真摯な向き合い方が人として勉強になります。

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2021年11月24日

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前作までほど面白い!どうなるの?というハラハラ感はなかったかも。身を粉にして働いているなぁとは思うが実際の世の中では要領良くスマートにこなす方が良しとされ、なかなか頑張りって認めてもらえないんだよなぁ。とはいえ、主人公はなんだかんだ言っても周囲の人々から愛し愛され羨ましい限りである。

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2023年08月16日

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ⅠとⅡの間は1年空いたけど、Ⅱからはひと月の間もなくⅢへ進む。

最初の頃1,000万円だったひと月のノルマはもはや3,000万円にもなろうかという勢い。そのノルマに向かって静緒が知恵と工夫を凝らす仕事振りは今回もお愉しみ。
人気イラストレーターへのネットでの中傷に弁護士を手配して戦ったり、余命幾ばくも無い大奥様のために最後のホームパーティを企画したり、自分が購入するつもりのマンションを攫っていった顧客に付き合って一切合切の家財を掻き集めたり、綱渡りのような中学受験の日程を色んなことを天秤にかけながら駆け抜けたり…。
今の世の中、選択肢には困らない中、顧客にとっての困難は「選ぶ」手間という、外商(=百貨店)の存在価値についてよく練られて描かれている。

それと並行して、前作でもあったこれからの人生に対する考え、自らのキャリアアップや家族への思いなどが、静緒に対するヘッドハントの話とともに描かれて、葉鳥が言う『それが、私です』という言葉や大奥様を見送る静緒に去来する『そんなこともある』という言葉に落とし込まれる思いが、こちらもなかなか沁みてくる。

一方で、毎回、引くところがあるこのシリーズなのだけど、今回も、嫌がらせをされたらどうやって対処するかを聞かれた答が『お金を払います』だったり、ルッキズムに触れながら『別の支軸として美しさというものには揺らぎがない』などと書くところは好きになれず。

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2022年06月11日

Posted by ブクログ

美容整形を試させる女性投資家、息子の中学受験に
巻き込む元CA主婦…。神戸の老舗・富久丸百貨店の
敏腕外商員、静緒は、高級住宅地のセレブ相手に
今日も奔走する。そんな静緒にヘッドハンティングの
話が…。

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2022年05月02日

Posted by ブクログ

今回のテーマは美容整形とお受験と終活。
美容整形はルッキズムや心の問題と深く結びついていて、することもしないことも正解って気がする。

枡家と静緒の「愛のような、家族のような」関係性が好きなので、続いていて嬉しかった。

最近の小説やドラマを見ていると男女が恋愛し結婚して子供を産む、みたいなステレオタイプの価値観「しか」ないのがどんどん古くてダサい、みたいになってることに社会の成熟を感じます。

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2022年01月16日

Posted by ブクログ

シリーズ3作目。
前作までと比べると静緒メインで桝家など他のキャラクターがあまり目立たない印象。それでも良いのだが、良いキャラだったのでもう少し活躍シーンが多くてもよかったかなと思う。

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2021年12月22日

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