感情タグBEST3
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ドラマを読んでる感覚。
前評判通り、ピアノを知らなくてもサクサク進む
2周目はクラシック(サントラ)聴きながら読んでみようかなと思った。
彼らが何を得ていくのか、コンテストの結果は、ワクワクすることが下巻に続く。
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優勝者が後に著名コンクールで優勝することが続き、近年評価の高い芳ヶ江国際ピアノコンクール。
ピアノ演奏の大家であるユウジ・フォン=ホフマンに師事していた、楽器を持たない少年――『蜜蜂王子』風間塵。
かつて天才少女として華々しいデビューをしながらも、母親の死を理由に業界から失踪したピアニスト――『復活した天才』栄伝亜夜。
音楽は音楽界の専業者だけのものではなく、生活者の音楽もあるという思いを持つ、妻子持ちのサラリーマン――『蚕部屋のモーツァルト』高島明石。
完璧な演奏技術と端正なルックス、フランス人の貴族の父を持つ日系三世の青年――『ジュリアードの王子様』マサル・カルロス・レヴィ・アナトール。
開催6回目となるこのコンクールに参加する、音楽を愛する4人の天才たち。その戦いの火蓋が切って落とされた。
恩田陸氏の作品は過去にも何冊か読んだことがあるが、新しい本を読むたび感嘆の息を吐いてしまう。
特に本作は音楽を愛する人物たちの戦い・想い・葛藤などを強烈な熱量で描いており、それを書き紡ぐ恩田氏の知識と技量には舌を巻くばかり。
音楽に疎い私だが、物語の中で演奏される曲をYouTubeで聞きながら読んでみると、ピアノを奏でる登場人物たちの姿が脳裏に浮かび上がり、うっとりするような読書体験ができた。
彼らの物語はどこへ向かい、着地するのか。その結末を見届けたいと思う。
Posted by ブクログ
音楽をこうも文章で表すことができるのかと感嘆した。曲を知らなくてもイメージは浮かんで、読んでいて飽きない。
それぞれがコンクールで演奏するシーンは、それぞれの情景や心情が浮かんで泣きそうになる。一気に読み終えた。下巻も楽しみ。
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まだ下巻を読んでいないが、上巻を読み終わったため一度感想を記述。
全員の演奏の描写を文章でここまで再現できるのかと非常に驚かされた。
どの登場人物もそれぞれの緊張感が伝わってくるし、蜜蜂少年の凄さがよく伝わってきた。
何故このコンクールに参加しているのか、それぞれの人物の過去の背景を鮮明に書いてあるからこそ、感情移入がしやすくどの人物も最終選考まで残っていて欲しいと強く思える。
また、どの人物もただ同じコンクールに参加しているというだけではなく、何かしらのコンクール以外の面で繋がりがあることが興味深かった。
それぞれの人物の相関を辿ることが面白く、今後どのように話が展開していくのか非常に楽しみ。
私はピアノに詳しくないので曲名を聞いてもそのフレーズが頭の中に出てこないことが残念だった。
ただ、コンクールの進め方やピアノの伴奏者、採点者の心情について詳しく知ることができ、勉強になったし奥が深かった。自分でコンクールに足を運んでみるのも面白そうだと感じた。
映画も公開されているので、上下巻読み終わったら一度観てみたい。
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透明感のある緻密な文章に圧倒された。ピアノの弾き手によって音色が変わる様をこんなに豊かに表現できることに感動。映画も観た。映像は実際にピアノの音があるので、わかりやすいが、本の方が、いくらでも自分で想像ができるので面白い。
Posted by ブクログ
すごい。まさか興奮で涙が出ると思わなかった。
臨場感を感じるような間や、程よい細かさの心理描写、音が聞こえてくるような演奏の描写、、
映画を見ている感覚。
全員に感情移入してしまう。。
ずっと絶対面白いと思いながら積読していたが、パリ左岸のピアノ工房を読み終えた今読めたのも良かったかも。
このお話のピアノ全集がサブスクでも聴けるのもありがたい。
下巻も楽しみ。
Posted by ブクログ
ほんとうに、読んでて鳥肌が止まらない。
上下巻の小説って時として上巻で伏線ばかりなのに飽きてしまったりする(ことが個人的に屡々ある)のに、これは初手読んだ瞬間からずっとおもしろい。常に興味と関心と衝撃と興奮でたまらない気持ちになってる。15年以上前にちょこっとピアノを習っただけの私でさえ演奏の情景がありありと脳内に浮かぶし彼らの感情が色濃く鮮明に伝わってくる。今こうして感じたことを言語化するのも億劫だと感じるくらいに夢中になってる。心が震えてる。凄い。
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ピアノを習ったことも無い
コンクールに出たことも無い
自分にとっては非日常な内容かなと思ってたけれど、
いざ読んでみると
日常のなかの音、人間性、など組み込まれていて
別世界感がなく溶け込めた。
音楽を奏でている場面は
ピアノの知識がなくても、
会場の観客席にいるようなイメージがどんどん溢れてくる。
これから日常のなかの音に耳を澄ませようと思えた。
Posted by ブクログ
上下巻の感想です。
何名かのピアニストがコンクールに出場し、予選を戦い本選を目指す。
本の内容はそれだけと言えば、そうなんですけど、ピアノを弾く人それぞれの曲の解釈や、演奏している時の感情の入れ方などがとても豊かに表現されていて、その会場にいるかのような気持ちになれました。
また、コンクールまでの準備の大変さや、気持ちの入れようも詳細に描かれ、感情移入して感動もしましたね。
私は凡人で、音楽家なんて別次元の存在くらいに考えてましたが、音楽って奥が深いなと。そして、ピアノのコンクール、行ってみたいと思いましたね。因みに私は右手と左手がそれぞれ別の動きをさせるなんて一生できません。
Posted by ブクログ
ほとんど曲を弾いている描写のみ。だけどそこに音楽に人生に対するそれぞれの想いが乗せられて、音が聴こえてくるようだった。臨場感が凄い。
私はピアノを小さい頃に習っていたので知っている曲が少し出てきて面白かったし、ピアノを習っていない人でも曲が聴きたくなるんじゃないかな…
とにかく曲を聴きながらそれぞれの人生をなぞっているような不思議な感覚だった。
コンクールの緊張感も相まってドキドキして、続きが気になる。
Posted by ブクログ
ピアノを習ってたのですぐ世界観に溶け込めた。習ってなくても楽しめそう。人物もそれぞれわかりやすくて面白い。状況が文章なのにそこにいるみたいに伝わってくる。
音楽には暗いが
音楽に造詣がない私でも、コンクールの結果がどうなるかハラハラドキドキ 映画まで見るようになるほど、ハマりました
主人公が複数
誰を主人公としてもいい。それぞれの音楽性が素敵に描かれていて、引き込まれる。登場する曲を聴きながら読みました。電子書籍は苦手ですが、気がついたら上巻を読み終わってました。
丁寧に描かれています
音楽の世界には精通してないのですが、細やかな表現で読んでいてとてもリアルに情景を思い描ける内容となっています。
ピアニストの苦悩と喜びを感じ取れて一度は実際に足を運んでみたくなりました。
下巻も期待して読みたいと思います
Posted by ブクログ
少し読むのに時間がかかった。
天才との邂逅。それにより本気で何かに取り組んでいた人は心が折れてしまうこともあるだろう。
正直に言うと優勝者が誰なのか皆目見当もつかない。
競技者の成長を見る物語と勧められたが、自分は熱量を持って極める人の苦悩と若い才能の青天井を描いた物語であると感じた。
一度は誰もが何かの分野で己の才能を意識するが、新たな時代に抜かされることの恐怖とその分野の発展の喜びを感じることがあるだろう。そんな気持ちを感じた作品。
Posted by ブクログ
個性あふれるコンテスタントの心情とそれぞれの世界観の音楽に共鳴して凄く速いテンポで読み終えてしまいました。何かに一生懸命になった経験を自分の時と比較しながら読む事もあり、楽しい時間でした。
Posted by ブクログ
音楽(ピアノ)天才の物語である。コンクールで競うことには、実際から、着想を得た。
4人のコンテスタント、技術はみな高度。
それぞれの個性があり、心理描写が読ませる。大会中にも、変化成長していく。
登場人物が若いのでエネルギッシュ、 音楽用語がよく出てきているし、曲名も 登場するので、それが分かるか、分から ないかでも、感想がちがってくるだろう。
Posted by ブクログ
・数年前に買ったが今この年齢で読めてよかった
・文章とか内容とかだけでなく何か美しいものに触れた心地がした
・キャラクターが良いみんな抱きしめたい
・一瞬にかける描写が多いから焦れるときがある、連続で読むのはきつい
・ただ1章15分ぐらいで読めるから進みはする
・ピアノ全集を聴きながら読むのがおすすめ
Posted by ブクログ
胸の中に温かいお湯がざぶりと流れ込んでくるような物語だった(まだ上巻だけど)。核となる登場人物のすべてが好きになってしまうのに、すべてがひとつのコンクールで競う相手というジレンマ、この先どんな気持ちでいればいいの!と思う。でも女の子がいちばん好きかなあ。生活者の音楽は、音楽だけを生業とする者より劣るのだろうか?という一節が胸を打って離れない。下巻もすぐ読もう。
Posted by ブクログ
【2024年16冊目】
ずっと気になっていた一作、ようやく手に取りました。天才的な蜜蜂の少年から、かつての天才少女、少女に出会ってピアノを始めた王子、日常生活とピアノの両立に挑む最年長者など、魅力あるキャラクターが勢揃いしているのも、今作の大きなポイントなのではないかと思います。コンクールを舞台に、さまざまな人間模様が見えてきた上巻、下巻では一体どうなるのか想像もつかず、ずーっとわくわくする読書体験をさせてもらっています。
本を読んでいる時に、ピアノクラシックを流したのは初めての経験でした。下巻も音楽を耳に入れながら読もうと思ってます。しかし、音楽を題材にしながらも、しっかりと想像をかき立ててくる書きっぷりは見事としか言い様がありません。恩田陸さんの手腕の賜物、ではもちろんあるのですが、何よりも小説というものの凄さを改めて思い知ることができる作品だと思います。
物語は音をも鳴らしてくれるのですね。
Posted by ブクログ
ピアノ経験者でコンクール出場経験を持つ私にとって、どストライクな小説だった。小説内に登場する演奏曲を、本作品中の言葉で楽しんだ後、さらにYouTubeでもう一度楽しんだ。純粋に曲を幅広く味わえたことに感動。音の表現方法が、こんなにも広く壮大だとは…。新しい発見だった。
Posted by ブクログ
大好きな恩田陸さん
我慢できず映画を先に観てしまったが、映画を観たら早く原作が読みたくなった。
上読んだだけでもやはり良い。なんだろう、言葉が好きなのかなぁ。
Posted by ブクログ
登場人物一人一人の背景や思考が丁寧に書かれているが、しつこくはなく、テンポ良く読めた。
ピアノの演奏シーンは、本当に音が聴こえてきそうなくらい臨場感があり、弾いている人の感情や思っていることをところどころ織り交ぜることで、読んでいて飽きなかった。
ピアニスト4名の持っているモノや環境、悩みがそれぞれ違く、それでいてコンクールという勝者と敗者が明確に決まるシチュエーションなので、読者としては、その4名に対して「みんな良い演奏ができますように」と思いつつも、「いったい誰が優勝するのだろう」とか「この人に優勝して欲しいな」とドキドキしながら読み進められた。
下巻も楽しみです。
Posted by ブクログ
それぞれ立場や抱える悩みの種類は違えど、みんな本気で音楽を愛しているのだということが伝わってきて素敵だなと思った
彼らのように幼い頃から音楽に生涯をかけている人は山ほどいるのに、日の目を浴びるのはほんのひと握りなのだと思うとなんて残酷な世界なんだろうと思うけど、それでも多くの音楽家を魅了し続けるんだから音楽の力は本当に凄いんだなあと思う
私はピアノのこともクラシックのことも全く分からないけれど、それでも恩田陸さんの描写力には鳥肌が立つくらい引き込まれた。すごかった
Posted by ブクログ
上巻下巻を通して
話が面白く最初とても引き込まれて、音の表現も目の前で聴いているかなように伝わってきた
が、なぜか後半までは勢いが持たず?最後は読み疲れてしまった
4人ともすごい奏者なので、誰かの演奏が終わった後にこれ以上の演奏が聴けるのか?と感じ、その後の別の誰かの演奏でまた別ベクトルの素晴らしい演奏が聴けて放心…と、文章をみてるだけなのにまるでコンサートホールの聴衆になったように読んでいた
風間塵の本選のバルトークのピアノ協奏曲3番はもともと好きで聴いていた曲で、本に出てきた時はこのキャラにぴったりすぎる!と感動した
Posted by ブクログ
語彙が豊かで、特に感動系の描写が多かった印象。でも途中から私には執拗い様に感じてしまった。ストーリーもちゃんと順にならって進んでいくので、逆に単調に思えてしまう。美しい作品でしたが、私には合わなかったです。
Posted by ブクログ
長い話だと思って気合を入れて読み始めたけど、あっという間に読んでしまった。一文一文が割と短め、流れる音楽にのるみたいに読んだからかな。
参加者たちの音楽に向ける想い、葛藤と高揚に、こちらも引っ張られる。
わからない曲は検索して「この音楽が、あの表現に……っ!」と楽しめるのも良い。亜夜の不安定な感じが気になり、下巻に続けて突入した。
Posted by ブクログ
今年の秋、NHKのBSで放送の映画『蜜蜂と遠雷』を録画して観た。それ以降だったのかなあ、とぼんやり思い返す。僕は松岡茉優から目が離せなくなったきっかけを探してた。たぶん、この映画を観たから、だろう。確信はなくて、僕の意識の大半を松岡茉優の存在が占めているという状況だけが、疑いようのない事実として現在に至ります。松岡茉優が読書好きと知り、僕も読書を再開しようと手にした最初の一冊が『蜜蜂と遠雷』でした。
映画を観てからの原作読み。ずいぶんと印象が違った。ショッキングですらあった。映画版の栄伝さんと、原作の彼女。自意識の塊のような映画版の栄伝さんと、無自覚で主体性を感じられない原作の彼女…とはいえ物語が進展して、徐々に自らの意志を取り戻してゆく姿には心から安堵した。ほんと下巻の、ぎりぎり終盤でしたけどね。
上巻は、映画と切り離して読み進めることに終始しました。
続きは下巻の感想へ。