【感想・ネタバレ】ハゲタカ2.5 ハーディ(上)のレビュー

もはや経済小説を超えた!スパイ映画並みのシリアス感!
主人公は『ハゲタカ』に登場した老舗ホテルのオーナー松平貴子。
『ハゲタカⅡ』~『レッドゾーン』の間に起ったパリの一流ホテルの買収をめぐる内紛騒動を描いています。『ハゲタカ』の時と同様に、買収を目論む様々な輩(失礼)から中国当局まで!あらゆる陰謀に巻き込まれる貴子。それでも、タイトルにもある貴子を指す言葉、「ハーディ」(丈夫な、頑健な)の通り、何事も自分で決める強さ、意志が随所にあり、成長した貴子を見ることができます。スピンオフですが『ハゲタカ』シリーズの主人公・鷲津はほんの少し登場します(笑)
また、『ハゲタカ』シリーズは企業買収がテーマの企業小説ですが、本作の特徴としては「スパイもの」といえるほどのスリリングな諜報戦も描かれています(シリーズとしては異色)。そのスパイ映画さながらの活躍を見せているのはもう一人の主人公といっていい、美麗です。鷲津の右腕・アランの恋人であり、中国当局のスパイであった美麗はアランの死の真相を知り、復讐を誓います。復讐のために裏切り、騙し、時には要人を殺害していくその様はまさに、スパイ映画さながらです。
貴子が「陽」であれば美麗は「陰」。対照的だがどこか似ている二人が交差するとき、物語は急展開を見せます!『ハゲタカ』シリーズ初心者にも、スパイものが好きなあなたにもおすすめできる傑作です。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

ハゲタカシリーズは全作品制覇のつもりが、(文庫本)書下ろしの本作に今まで気付きませんでした。
鷲津がほとんど出てこない作品ではありますが、貴子の奮闘ぶりに胸が熱くなりました。
スケールの大きいシリーズであることを再認識しました

0
2020年01月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

感想
金色屋を貴子がどう建て直していくかに興味があったが、話がドンドンビーナスグループの買収の方向になり、ちょっと期待した展開からそれた。

貴子の場合、買収される側なので、鷲津目線とは違ってコントロールできず流されるままなので読者としても一緒に不安になってしまう。

あらすじ
ビーナスグループの傘下に入った日光ミカドホテルを支配人の松平貴子がどう建て直すか?貴子はビーナスグループの担当執行役員の任を受け入れ、熱海の金色屋の再生を任ぜられる。

記憶をなくしたさおりは六本木のクラブで働いていたが、香港の富豪の陽将明に目をかけられ、部分的に記憶を取り戻していく。さおりの名前は美麗で、アランを亡くした後、記憶喪失になっていたのだった。

美麗は賀との再会で全ての記憶を取り戻す。ビーナスグループの会長であるビーナスが急逝する。ビーナスグループの跡目を巡って、香港の将やKKLも買収に名乗りを上げ、グループの行方が混沌とする。そんな中、美麗は将への復讐の機会をうかがっていた。

0
2024年03月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

専門的な部分が多くてちょっと難しかった。経済や金融の話と思っていたので、スパイとか殺人とかそんなものが出てくるとは知らず、驚きつつもハラハラしながら楽しめた。
終盤は結構残酷な部分も多くて後味は悪い。
ハゲタカシリーズは初めてだったので、パートワンから読みたくなった。

0
2021年03月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

松平貴子が主役のストーリー。誰が味方で、誰が敵なのかまだ分からず、下巻でアランが死んだ本当の理由、美麗との関わりがどう展開していくのか楽しみ。
余談ではあるがドラマ版で貴子役を演じていた女優が適役だった。色々ありドラマの続編はないであろうなのが残念

0
2020年07月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ハゲタカシリーズのスピンオフ。

時期的には、レッドゾーンの少し前のストーリー。

ミカドグループの松平貴子とアランの恋人 美麗が主人公。鷲津は上巻には登場しなかった。

スピンオフのためか、企業買収のハラハラ感はあまり感じない。
少し物足りない感じ

0
2019年03月06日

「小説」ランキング