感情タグBEST3
残虐性を覆す物語の仕組みが秀逸
猟奇的な連続殺人事件を、関係者のそれぞれの視点からオムニバス形式で描かれていきます。
よく「大どんでん返し」が起こる小説として紹介されることが多い本作ですが、正にその通り。疾走感を高めてラストへと駆ける構成によって、それまでの残虐性が高い描写を全て忘れさせてくれるほどの読後感がありました。
文量はさほど多くはないので、最後まで一気に読んで頂きたい秀逸な作品です。
Posted by ブクログ
人に貸していたのが返ってきたので久しぶりに再読。
最後で全て覆されるどんでん返し系ミステリー。
初めて読んだ時は読み終わってすぐ読み返したくらい驚きと面白さがあるお気に入りの一冊。
Posted by ブクログ
一気に二度読み終えてから数日が経ち、私の中で熟成が進んだ状態での感想を書きたいと思う。
グロテスクな表現が多くあるが、ラストで結末を知るとその印象は不思議と和らぐ。
この小説が本当に伝えたかったことは、親と子の確執にあたるのではないか。
幼い頃に、母親と触れ合いたかった衝動を強く否定されたことが惨虐な行動へと繋がっていったのではないかと考える。
この小説は単なるトリックやサイコパスというだけで片付けられるものではなく、行き場のない親への愛、無力な子供の悲しい気持ちが描かれた作品だと感じた。
Posted by ブクログ
普段あまり本を読まない自分は、完全に騙されてしました。最後に解説を読んで理解することはできました。解説を読んだ上で、二周目を早く読みたいという気分です。
Posted by ブクログ
信じられない…というまさに解説の通りの「呆然感」でいっぱいになっている。作品を読みながらずっと気になって引っかかっていたのが、表紙の帯コメントの「これを読まずにミステリーを語るなかれ」という言葉だった。なぜこれがミステリーなのか?と思いながら、猟奇的で異常な展開に目を離せず、夢中で追いかけていた。ラスト数ページになって、少しずつ違和感が大きくなっていったが最後のページに至るまで本当に気がつかなくて信じられなかった。でも、おかしいよなと思いながら何度も冒頭のエピローグを見返していたのに…これからあらゆる作品分析や解説を拝見しようと思う。
Posted by ブクログ
描写が残酷で気分が悪くなるくらいなのに、気になって読み進めてしまう。最後の結末に驚かされて呆然とする、と口コミあるように自身も『え?』としばし固まってしまったほど。驚かされる作品。
Posted by ブクログ
最後まで読んで、茫然とした…
頭の整理が追いつかず、もう一度1ページからペラペラと読み直して、自分が最初の1ページ目からずっと騙され続けながら読んでいたことに気づいた時はゾッとした
確かに時々読む中でなんとなく違和感があったがあまり気にせずに読んでた
その違和感をメモして掘り下げて読んでたらもう少しトリックにハマらず読んでられたかもしれないが、殺人の描写がグロすぎてそんなこと悠長にメモなんかしてる暇なかった
稔、雅子、樋口の三人の視点でゆっくりと話が進んでいく
十章構成になっていて、最後の十章は分単位で話が進みドキドキが止まらなかった
話が分かった状態で再読したい
伏線を回収したい
でも、もうグロすぎて、勇気がないです
次は心落ち着く優しいストーリーの本を読まなきゃ…
Posted by ブクログ
おすすめ度 ★★★★★
伏線度 ★★★☆☆
やばかった!
めちゃくちゃどんでん返し
思わず2回目を読みたくなるほど
最後の1ページで全ての真相が分かる
おもしろい作品やった。
表現もグロくて、ただどこか、美しいと感じる作品
Posted by ブクログ
エログロでエグいらしいけどとても評価が高いので読みました。
とっても面白かったです!!
ミスリードが上手で、最後まで綺麗に騙されました。
グロ要素は思ったほどではなかったです。
私が仕事で臓器をよく見るからだと思いますが。
耐性ないときついと思います。
Posted by ブクログ
ドキドキ感と新たな世界をもたらしてくれた
今まで興味もなかったし知ることもなかった異常性欲について知ることが出来た
自分の知らない世界がたくさんあるのだと改めて実感、それを教えてくれる本の良さも実感!
描写が細すぎて想像ですら吐き気を感じました…
作者さん実際にやったことあるでしょ!?ってちょくちょく感じてしまった笑
ちょっとずつ真相がわかっていくのが面白くて、続きが気になって一気読みしちゃった!
視点が変わる話すごく好きです
最後で本当にびっくりした!
純粋?に読んでたから最初は意味がわからなかったけど、少し読み返してみたら辻褄が合ってきた、すごい
最初から刷り込まれてたんだね、自分がいかに純粋なのかわかりました笑
Posted by ブクログ
主人公が人間の嫌なところ丸出しで、非常に生々しい。
叙述トリックのある作品だと知らなかった事もあり、ラストの衝撃は大きく、読み終えて呆然としてしまった。
全てを理解し終えた後でもう一度読みたくなる作品。
Posted by ブクログ
読み終わったあとの『呆然感』が最高でゾクゾクした!現代というか今までの社会が作った問題と、そこに独特な哲学がブレンドされている。こんな風に表すことができるのが凄い。読み返すのも面白かった。好みすぎる話だった!エディプスコンプレックスも絡むけど、やっぱり自分の哲学をアップロードするには、なんらかの愛情、愛着形成という基盤が必要かと。父も母も自分の子どもに嫉妬しないように…。いろんなことを考えることができ、2度以上楽しめたお話だった。
Posted by ブクログ
読み応えありすぎ。こんなに分厚さを感じたのは悪の教典ぶり。ミステリーというよりサスペンスという印象(推理して謎を解くというより事件の解決に向かってハラハラした)
犯人が分かってるからこそ、推理サイドとの距離が段々と近づいていくのが怖かったなぁ。ページを止められなかった。
最後のどんでん返しは唖然としてしばらくどういうことか分からなくて何度も読み返してしまった。
感想書くにあたって目を覆いたくなる様な残虐な描写は触れずにはいられない。人生でここまでグロテスクな文章読んだことがなかったので思わず一旦読むのを止めてしまった。中学の頃にバトロワの漫画読んだ並の衝撃を受けた。
分かった上でもう一度読みたいと思えるとても良い作品だった。
匿名
正直こんなに驚かせられるとは思ってなかったです
終盤の充実感が凄くて、それまでのグロテスクな描写や吐き気を催すような行動みたいなものを全て吹き飛ばすぐらいの感覚に包まれていました
これは人に勧めたくなる1冊です(それでもきついとこはきついですが)
Posted by ブクログ
何回も「うわぁ…。」ってなったけれど真意を知ってさらに「うわぁ…。」(ドン引き)ってなった。でもこういうのからしか得られん栄養があるんよな。普通に楽しんだ。
ひろゆきオススメ
なんとなくグロミステリーかなぁと思って読んでいたら、まさかのラスト1ページでひっくり返す作品です。主観、思い込みの怖さをしりました。もう一度読みたいかと聞かれれば、確認のため読んでみたです。
だまされた
最後の最後に、判明するトリックに驚き。
仕掛けを感じさせない展開で、素直に読み進めていたら
最後に、ドッキリを食らってしまった。
傑作
叙述トリックの代表として名高い作品。
今読んでもその作りの見事さは十分楽しめるが、実際の殺人事件をモチーフに書かれ、
その事件からそんなに時間の経っていないころに書かれているので、当時読んだ人たちには
また違った感想と驚きがあっただろうと思われる。
騙された
叙述トリック有と知って読んだけれど気づけなかった。
確かに違和感はあったけど、有り得る範囲に収まっていたと思う。
大学生がおじさん呼ばわりされるのも、
若い子が成人をおじさんおばさんと言っているのをテレビとかで見たことがあって、なんとなく納得してしまっていた。
息子はホントにいい子だったんだろうなと思うと悲しい。息子視点も読んでみたかった。
読み終えた後、考えることが多い
たとえば結婚前から結婚後までずっと親と同居してると、そうではない家庭に比べて自分自身がずっと子供のままで、親となっても自覚が弱いってのは聞いたことがある。また、学校の先生ってのは、学生が学校を卒業したあとにすぐ学校で働くから、いわゆる学校外での社会経験が乏しいってのもたまに聞く。
もちろんどちらも背景によって大なり小なりあるんだろうけど。
読み終えたあとはそんなことばかり考えてしまいました。パっと終わるからなんか自分の感覚とすり合わせて補完したくなる。
匿名
叙述トリックの最高峰
恥ずかしながらミステリー初心者の私は、「叙述トリックって何?」という無知さでこの本を読んだ。
しかし最後の一行を読んで、叙述トリックとはこういうものか…と知らされた。
最後の一行で今までの内容全部がひっくり返って、「え!?なに!?どういうこと!?」と大パニックになった。
こんなに心臓がドキドキした小説は初めてだった。
言われてみれば違和感は所々にあったが、その違和感なんて些細なことと思うほどの、残酷で異常な描写に騙されていた。
Posted by ブクログ
読書にハマりかけた時本屋さんで【これを読まずしてミステリーを語るなかれ!】の帯に惹かれ購入。
序盤で犯人と事件の内容が明かされ、ここからどんでん返ししようがあるのか?と思いながら読み進めたが見事なラストの衝撃!というか一瞬理解できなくて前ページを読み返えすと所々に伏線があって騙された…となりました。
犯人の心情や歪な性癖、犯行の手口などかなりグロテスクに書かれており、もしこんな人が身近にいたらと思うとゾッとするしこれらを生み出した我孫子武丸さんも恐ろしい。
Posted by ブクログ
エピローグから始まる、このグロい小説。面白かった。叙述トリックがすごい。終盤でえっ?となり、最後でやられた。殺人犯もわかっているのに騙されるって、、、しばらく呆然となること間違いない。
Posted by ブクログ
面白かったです!!!
ところどころ関係性や言い回しにおや?となるところがあり、うまく練られていて最後まで楽しかったです。猟奇殺人が好きなので殺人事件の内容自体も興味深くすいすい読めました。さすが有名なだけあっていい本でした。
Posted by ブクログ
前々から気になっていた作品
序盤からグロい描写が盛りだくさんです
そのなかで、なんか微妙な違和感が続いていきます。自分が思っている人物と、ここに書かれている人は別人なんじゃないのか?と。
ラストまで読み切った時に出た言葉は
「マジか…」
すごい作品でした
Posted by ブクログ
殺人犯蒲生稔。
息子が殺人犯ではないかと疑いを深めていく主婦雅子。
刑事を定年退職し、妻を乳がんで亡くし抜け殻のような日々を送る樋口。
3人の視点で物語は進んでいく。
稔は気に入った女子大生をホテルに誘い殺害、死姦してから、これこそ真実の愛である、女は男を一方的に受け入れ何も動かず声も発せず…。
それ以来、彼の思う真実の愛を実行するため、1ヶ月に一度のペースで女性を探し殺害していく。
殺害や死体を解体するときの描写がおぞましすぎて…文字なのに血の匂いやどろっとした血の感じが伝わってくるようで、読みながら何度か口をおさえた。
死体の一部を持ち去る事件が近年も起きたが、そういうことなのだろうか…と、邪推してしまった。
稔は何者なのか?ということについては、私は初見ですぐにわかってしまって…その視点で読めば違和感なく読めるし、他方でそれに気付かず稔=雅子の息子というミスリードに乗っかって読めば、そうとしか読めなくなる。騙し絵のような上手い叙述トリックだなぁと思う。
叙述トリックの最高峰!名作!と呼ばれているのも納得。
ただ、こういうのはどうしても真実に気付きやすいんだよな。だから「うわー!だまされた!」感が私にはなくて、それが残念でした。だまされたかった。
個人的に、稔がここまでの性的倒錯者になったきっかけがずっと気になっていた。
たまたま女子大生を殺害してしまって目覚めた…というわけではなく、幼い頃、両親の性交を目撃し、その後昼寝している母の股間を触ろうとしていたところ、父からぶっ飛ばされて罵倒された、という経験が根底にある様子。
昼寝して動かない母=動かない死体に興奮。ってこと?
そんなことあるんかいな…。
性的に倒錯したものを抱えていても、問題なく社会生活を送っていたり、外面は良かったり…という犯罪者もいる(小児性愛とかに多いイメージ)。稔も、ターゲット女性にスマートに近づいたり、職業からしても問題なく社会生活を送れてる人だったはずなんだけど、この本の稔からは社会性が全く伺えないんだよなぁ。
妻からもいないものと扱われてて、家族生活としてもうまくいってないし。
事件を隠そうという意図もあまり感じられなかった。
シリアルキラーと、真っ当な社会人としての外面とのギャップみたいなものも、もう少し欲しかったな。
Posted by ブクログ
途中までは、あ〜こういう系ね、と。
最後の章で、えーー!嘘だ!と、ひっくり返りました。
それからもう一回再読。
あ、あぁ確かに…どうして気づかなかったんだろう、と思いました。
面白かったです。
Posted by ブクログ
私にとって初めて読んだ叙述トリックでした。
最後の最後にあるトリックに驚き、感動したのを今でも覚えています。時代背景は昭和なので、今読むと少し古く感じるかもしれませんが、新鮮な驚きを感じられます。
Posted by ブクログ
殺害方法の描写が詳細。
文章的にはさらさら読める。
時代背景が昭和なので、現代とは結構違う。
何故かあぶないデカを思い出す。
どこでもタバコが吸えた時代の、歓楽街や駅の煙っぽい感じ。
違和感なく読めるせいでオチまでトリックに気付かなかった。
よくよく読み返すと、ちらちらとヒントがあって驚く。
最後の母親の台詞が絶望をより濃くしていて、印象的だった。
解説曰く、本格推理小説の代表作とよべる作品らしい。
栗本薫も買おうかな。昔お薦めして貰ったのに、結局読まなかったから。
Posted by ブクログ
最後のどんでん返しは、ん??って一回で理解できなかったけど、解説とか読んで理解できたし、とても巧妙に作られてて、作者に騙された感があって楽しめた。
Posted by ブクログ
面白かった
序盤から中盤にかけてはえぐい描写が目立って、読む手が止まることもままあった
だが、後半にかけてはさほど気にならず、どうなっていくのか気になる一心で読めた
最終読み終わったときは一瞬、ん?ってなったが、ああそういうことかってなってからは先の描写に戻ったり、考察に行ったりして伏線を探した。元々叙述トリックが有名とは知らなかったので、どちらかと言うとサスペンスを読む気分で読み進めていったが、それもあってとても驚いた
読み終わった今はもう一周読んで伏線を探したい自分と、躊躇う自分がいます…
Posted by ブクログ
書店で見かけていたが、タイトルが怖くて読むのを躊躇っていた本。
事前情報は何も無しに読んだ。
途中やっぱり怖くて、買わなければ良かった、、、。
と思っていた。
しかし中盤以降はそういった描写もなく、ただただ読み耽った。
読み終わった後は・・・。
速攻で、稔と雅子の話だけを読み返さなければならない状況に!!
まったく、違和感はあったのに!!
Posted by ブクログ
たった1ページ、最後の1ページで大どんでん返し。
思わず最後に「えっ」と声が出てしまいました。
かなりグロテスクで残虐な場面が多くあるのでそういったものが苦手な方は要注意です。
私がミステリーにハマったキッカケになった本です。
最期の最期に、、、
一言で言うと、愕然。
どの部分から?、、ただただ、読み終えた後も衝撃が残る作品でした。
読み終えた後、すぐにでも読み返したいと、初めて思った作品でした。
この様な、小説にまた巡り会いたいですね。
ありがとうございました。
いくら気を付けても騙される
序盤から注意深く読んでいてもこのどんでん返しには驚かされた。ラストの怒涛の展開に読者は置いていかれるが、読み直して納得できる。
久々にヒット
叙述トリックの作品が読みたくてお勧めを検索して行き当たった作品です。
結論から言うと傑作でした。
叙述トリック系のミステリは結構好きで読むのですが今まで読んだ中でもベスト5に入る内容です。
叙述トリック作品の醍醐味はやはり最後のネタバラシだと思いますがこの作品は期待を裏切らない締め方でとても満足しました。
Posted by ブクログ
サスペンスやどんでん返しモノが好きな人なら一度は聞いたことのある作品。とてもグロい。どんでん返しといえば確かにその通りだが、とにもかくにもオチがすべてという感じも否めないので、再読はしていない。
Posted by ブクログ
読み終えてからもう一度振り返ってその意味を理解すると怖さが際立つミステリー。最後にもう少し続きが読みたいと思うところで終わるのがその後のことを考えてまた楽しい。
おいおいおい苦笑
この方はもう少し上質なストーリーテラーかと思っていました世。
やたらと屍姦だったり、性器切り取りだったりのグロい描写があるのは必然性があるなら良いとして、これが叙述トリックなんて叙述トリックに失礼!!
本当に失礼!!
率直な感想は「なんじゃこりゃ苦笑」でしたよ笑